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2F/当番ノート

六度目の日記

当番ノート 第4期

締め切りというのが嫌いなので、毎週毎週土曜日にここを更新しなければ、と考えるのが憂鬱なのだけど、いざそういった憂鬱も今日を入れてあと3回しかないのか、と考えるとさみしい気持ちにもなってくる。
そう思ってふとカレンダーを見てみると、今月はよりによって土曜日が5回あるのか…。
という事はまだあと4回もここで日記を書く事になるので、まあたいしてさみしくもなくなり、そのぶんうっとおしさが勝ってきた。

外では、祭り囃子が聞こえている。僕は部屋で酒を飲んでいる。
酔っ払ってきたし、日記はこれくらいでいいか、と思って投稿ボタンを押そうとしたら、
扉のむこうから蝉の鳴き声がきこえてきた。
九月に入ってからは、蝉の声を意識して聞くようにしている。
今日で最後かもしれない、今日で最後かもしれない、と思いながら。
右手の開いた窓からは神輿をかつぐかけ声や、太鼓の音が聞こえ、左手の扉むこうからは蝉の鳴き声が聞こえる。
夏ではなく、夏の終わりなのだ。

金子 平民

金子 平民

平民新聞平民金子です。
1975年生まれの36歳。
誰か僕に、お酒をおごってくれる人はいませんか?

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