当番ノート 第3期
【警戒区域にある浪江町請戸地区で 撮影:中島麻美】 「福島の取材を続けたい」 そう思って私が取った行動は、東京での仕事をすべて断り、後先考えずに福島に身を置くことだった。 私が本格的に福島を歩くようになってから、すでに4か月が経過した。しかし、スタートは他の記者たちから遅れること丸一年。その頃には、東京ではもはや福島のことは以前ほど取り上げられなくなっていた。つまり、取材してもそれがお金になる…
当番ノート 第3期
【前回のおはなしはこちらです】 昼間の捜査を終え、「おいしい島」唯一の温泉宿にチェックインしたねこは、 かにかま、ささみのボイルなどのごちそうをたべて、お腹いっぱいになりました。 せっかくのいいお湯ですが、お風呂は嫌いなので入るのはやめました。 「畳というのは、やっかいだ」としろねこは考えていました。 板の間の壁には、「畳で爪を研がないでください」と筆書きの張り紙がしてありました。 しましまの猫は…
当番ノート 第3期
早いもので もう7月になってしまいましたね。 2012年も折り返してしまいました。 上半期いかがでしたか? 先日、うるう秒というのがあったようで。 世界各国の標準時と地球の自転の時刻のズレを なくすためのものらしいです。 1秒を足してずらしたようです。 日本では3年半ぶりだそうで。 ほぅほぅ。 そして、今回は8時59分60秒。 学校で初めて時間についてならった時、 なぜ、時間は60秒までで終わって…
当番ノート 第3期
レコードはCDのように聴きたい曲だけを聴くということができません。 人生も嫌なことをとばして、好きなことだけすることはできません。 CDにはリピート再生機能がありますが、 レコードにはリピートがありません。 人生も1回きりです。 CDは簡単にコピーできますが、 レコードはそう簡単にコピーできません。 自分の人生も誰かの人生をそのままコピペすることなんてできません。 このように人生とはまさにレコード…
当番ノート 第3期
建てようしているのか 壊そうとしているのか 2011年7月 宮城県 仙台市 迷ったときは撮らない、そう決めて行った仙台。 実際、ほとんど撮ることができなかった。 この土地を知らない者がこの土地で何かを演出するような行為に ひどく違和感を感じた。 いたるところに家や車がころがり、私道と公道の見分けもつかなかった。 どこを見ても知らない人の家を盗み見てるようでカメラをしまいかけた。 津波でどこかの倉庫…
当番ノート 第3期
クロダイは硬派で格調高い魚だ。 チヌというよく知られた呼び名からして、その響きに古語の趣きがある。そして、見た目にけれん味がない。個体による違いはあれど、色味の削ぎ落とされた身体に少し青ざめた頬、というのは概ね共通している。紅い鱗に空色の星が散るマダイや、明るい銀白色に黄色を差したキチヌのような華やかさとはひと味違う、まさにいぶし銀という言葉がぴったりの格好良さ。 幸田露伴の『幻談』という短い小説…
当番ノート 第3期
●東京電力福島第一原子力発電所の様子。撮影地点での空間放射線量率は毎時30〜90μシーベルト。写真では毎時70.05μシーベルト(撮影:畠山理仁) *** 衝撃だった。 「今回の福島第一原子力発電所の現場公開には、フリーランスの記者の方、2名も参加できます」(東京電力) おおっ! 「しかし、今回、代表撮影カメラ以外は発電所構内に持ち込めません。フリーランスの方は、構内での撮影は一切出来ま…
当番ノート 第3期
【前回までのおはなしはこちらです】 リオンを出たねこは、それから鳥の行方を探して歩きました。
当番ノート 第3期
梅雨ですね。 ジメジメしてますが、気持ちはカラリといきたいものですね。 この前、台風のおかげで家が雨漏りしてました…。 コンセントの上に水が滴っていてヒヤリ・・ 6月も最後の週、みなさまいかがお過ごしですか? 火曜日の隙間時間に読んでくださり ありがとうございます。 楽しんでいただけてたら何よりです。 私はと言いますと、 これを書いてる真夜中、 ラジオからひたすらにjazzが流れていて、 ムーディ…
当番ノート 第3期
ミウは小学校3年生です。 小3にもなるともうイッチョマエな乙女です。 だからカンナのようにアホな顔でアホなことをしたアホな写真を なかなか撮らせてくれません。 そのくせカンナの写真を撮っていると 「カンナの写真ばっかり撮ってズルい!」 「パパはミウよりカンナの方が好きねんろ!」 と言って怒ります。 こうなってくるともう思春期の女の子の反抗期以上の反抗具合です。 そこでアホなことをなかなかしてくれな…
長期滞在者
友人からの電話を受けて、改めて考えたことがある。ひとは、どれくらい痛みを共有できるのだろうか。自分が経験していないことの痛みを、どれくらい感じて、察してあげられるのだろうか。 わたしも、悩んでいる人に言ってしまうことがあるけれど、 だいじょうぶだよ、 泣かなくていいよ、 でも、よくよく考えたら、そんなこと、どの口が言えるんだろう。 大学時代、「あなたのこと、わたしは理解しているよ」という…
当番ノート 第3期
「生成りとトゲ」みたいなプロジェクトの中で 「ファッションとカメラの新しいカタチ」というキャッチフレーズがある。 そろそろ、このコトバも役目を終える時が来たかなと思っている。 写真をファッションという身近な日常の中に写真を当たり前のように存在させたい。。。 そんな意味でつけた言葉が自分自身を苦しめることになる。 ファッションという言葉を使う以上、もちろん流行と隣り合わせで自分が悪いのだけど、 自身…