当番ノート 第3期
動物でも植物でも、長く生きて年老いた生き物の身体にはその流れた時間のぶんだけの傷やいびつさが刻まれている。そこにはやっぱり凄みがある。一方で、若くて無駄のない曲線には緊張感が満ちて美しい。図鑑はたいてい、生き物に流れるそうした時間を削ぎ落とした姿を描いている(それが目的だから)けれど、実際に手に触れ、目の当たりにする生き物の姿にはちゃんと時間が流れている。 若いキチヌは、整然と並んで銀白色に照り返…
当番ノート 第3期
私と日隅一雄さんとの出会いは2010年3月。総務省が主催した「今後のICT分野における国民の権利保障等の在り方を考えるフォーラム」でのことだった。 日隅さんはその場に参考人として出席していた。そして「表現の自由」の観点から、マスメディアにおけるパブリックアクセス導入の重要性を述べていた。 当時の私は「記者クラブ問題」を取材していた。その過程で日弁連が記者クラブ問題を取り上げていたことを知り、…
当番ノート 第3期
【前回のお話と絵はこちらです】 ねこはわくわくして空港にきました。 マグロよりも、いや、くじらよりももっとおおきな飛行機が、 空港にたくさんとまっています。 でも、待っていてもなかなか鳥が来ません。 飛行機に乗りこみ、シートベルトを締める時間になっても、鳥は来ませんでした。 とうとう、飛行機は動き始めてしまいました。 羽田上空からの東京は、大田区の工業団地のコンテナが積み木みたいに小さく見えました…
当番ノート 第3期
お当番やってまいりました。 一週間て早いですね。 子どもの頃はあんなに1日が長く感じていたのに。 学校とか遊んだりとか ぎゅうぎゅうに詰まっていても 長くてたのしかったのに。 いつのまにやら日々忙殺されているなぁ。 大人の階段登ってきたんでしょうか。 階段といえば、私、中学の時に告白したんです。 はい。 小学校からずっと好きだった人に。 校舎の階段の踊り場で。 夕日が射す踊り場で。 友だちがセッテ…
当番ノート 第3期
知っている人もいるかと思いますが 僕はブログで写真以外に絵日記もアップしています。 (今はリニューアルにつき閉鎖していますので また再開したらこの場でお知らせしますね。) そこで今日は僕が絵日記を描いている理由をお話したいと思います。 例えば小学校時代、 義理チョコだったにもかかわらず さらにはクラスの男子全員に渡してたにもかかわらず 後に、自分は学年一のマドンナ的存在の女子から本命チョコを貰っ…
当番ノート 第3期
となりの部屋の長嶋さんの話で思い出したのだけど、 僕は魚を食べるとき、かならずと言っていいほど妄想する世界がある。 無人島に漂流したシノハラが絶望の中、木の枝を石で削って銛を作り、 1日格闘した末にやっと捕まえた1匹を火きり棒を汗だくになりながらこすり合わせてようやくおこした火で丸焼きにする。。。 それは格段に魚の味をうまくする。 自分の脳をいかに自分でだませるか、僕なりのちょっと幸せに生きるコツ…
当番ノート 第3期
中学校以来の友人に誘われて、三浦半島、大津漁港に釣りに行った。午後から天気崩れるの予報を疑いたくなるような快晴の、日曜日の早朝。サビキ釣りの仕掛けと餌を買って、手漕ぎボートでよろよろと、300メートルぐらい(たぶん)の近い沖に出た。 先にセットできた竿を友人に譲ってもらい、20メートルほどの海底に仕掛けを届けると、呆気なく竿先がクンクン震える。引きというほどの抵抗も感じないままぐりぐりとぎこちなく…
当番ノート 第3期
「おれ、ここにいていいのかな。涙も出ねえし」 6月14日、ニコニコ生放送で「【追悼】 日隅一雄 〜ガンと闘いながら取材し続けた弁護士〜」という特別番組がインターネット放送された。 【追悼】 日隅一雄 〜ガンと闘いながら取材し続けた弁護士〜 私は番組のゲストとしてスタジオに呼ばれていた。でも、ずっと居心地の悪さを感じていた。それは私が生前の日隅一雄さんと交わしていた約束を、何一つ果たせていなかっ…
当番ノート 第3期
ねこは仕事を持っています。 おそばやさんです。 いっぴきは、そばうち係、いっぴきは、お給仕係、もういっぴきは出前をしています。 でも、だしをひく鰹節を、さんびきはつまみぐいして全部たべてしまうので、 おつゆが作れないから、いつもお店をあけられません。 おかねはないけど、つまみ食いのおかげでお腹いっぱいのねこは、それなりにしあわせでした。 出前係のくろねこだけは、すこし残念におもっていました。 くろ…
当番ノート 第3期
みなさん、ごきげんようです。 お元気でしたか? 本日はキノコのこと?です。 私は珍しいキノコ舞踊団というカンパニーに所属しているのですが、 いま、7月の本番に向けて稽古中なんです。 だから何?と言われたら もう何もいえないんですけどね・・・。 実はキノコってもう20年以上活動してるんです。 20年。 生まれたての赤ちゃんが 成人になるその年月。 続いているってすごいなぁとつくづく思うのです。 だけ…
当番ノート 第3期
僕はテレビコマーシャルを考えたり、 作ったりする仕事をしています。 そしてこの前、 CMの企画をするために恋人や夫婦にまつわる いろんな記念日を調べてたところ、 付き合って1週間記念日。 付き合って半年記念日。 付き合って1周年記念日。 結婚記念日。 そして結婚生活の区切りの25周年、50周年を盛大に祝う 銀婚式に金婚式。 さらには、 6月12日は恋人の日。 11月22日はいい夫婦の日。 またこれ…
当番ノート 第3期
サラリーマン時代、片道2時間ほどかけて通勤していた数年間、 その毎日たくさん見たであろう景色がどうも思い出せない。 往復映画2本分の旅。 なのに「世界の車窓から」の5分さえも持たせることができない。 数え切れないほどたくさんの人とすれ違ったはず。 でも、それは「知ってる人」と「知らない人」というただ2つだけの分類だけで 「知らない人」に分類された人はトイレ前の青と赤の男女、 もしくはや非常口に走る…