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2F/当番ノート

『一夜かぎりの短歌集』

第5期(2012年10月-11月)

二度三度抱き寄せられる腕枕
吾が埋もれるほどの肩の広さよ

抱きすくめぽんぽん我をあやしつつ
先に眠りにつく男を撫でる

あのあとの記憶がないと先手打つ
男ってやつぁいつもこうだ

この花を千切ったところでなにもかも
変わると思えぬ夜が明けて

戯れて
じゃれて乱れて我に返る
「虚しい」という字に
よく似ている

暁月 上ル

暁月 上ル

9月1日生まれの夜ふかしの凡人。こっそり詩人。2007年に初の詩集『未完の月』を出版。詩を書いています。個展をしたり、朗読をしたり、歌詞を書いたり、俳句を詠んだりもします。絵も描いたりします。夢の扉がいくつも開いては閉じ、閉じては開くので、欲張りな私はどの扉にも手を伸ばし、ときどき指をはさみます。

Reviewed by
朝弘 佳央理

抱きすくめられながら散りぢりに裂いてしまえる。ここが永遠のようであり、アジールなのかもしれない。したたかで、儚くて、愛(かな)しい。江戸唄に出てくるおんなのひとを思い浮かべた。

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