『一夜かぎりの短歌集』

第5期(2012年10月-11月)

二度三度抱き寄せられる腕枕
吾が埋もれるほどの肩の広さよ

抱きすくめぽんぽん我をあやしつつ
先に眠りにつく男を撫でる

あのあとの記憶がないと先手打つ
男ってやつぁいつもこうだ

この花を千切ったところでなにもかも
変わると思えぬ夜が明けて

戯れて
じゃれて乱れて我に返る
「虚しい」という字に
よく似ている