同じ空の下

第7期(2013年2月-3月)

彼女との出逢いは、「写真」。
同じ時期に写真を始めて、空と水が好きで。

ある写真サイトで、彼女がわたしを見つけてくれて
そこからお付き合いが始まりました。

写真を撮り始めて、もうすぐ5年。
夏が来たら、彼女と出逢って5年の時が満ちます。

生まれた町の琵琶湖の針穴。 

この写真が撮れた時、真っ先に彼女の顔が浮かんで
このうちの一枚を額装して、無理やり手渡したのが昨年の春。

今年に入って、彼女から手紙が届きました。

この写真は彼女の心に残る風景に、とてもとても似ているらしく
部屋でじっと眺めながら、いろんな感情と闘ったようです。

彼女の記憶に触れた写真は、彼女の感情を消化させて
今はまるで撫でるように、優しく眺めていただいているそう。

「れいこさん、もしかしてわたしの心を見抜いてたのかな?(笑)」
手紙には、そう書いてありました。

住むところは、遠くはなれた沖縄と滋賀。
お互いのことを知っているかと言われたら、たぶん良くは知らないの。

彼女は海を、わたしは湖を。
蒼い空と少し痛む気持ちを一緒に、写真に収めながら眺めていました。

感情の機微が同期するように、わたしたちはなぜか共鳴していて
多くを語り合ったことはないけど、心のどこかにお互いが存在してる。

悲しい時は特に、彼女も泣いてるかもしれないと思うこともありました。
たいがい、その勘は当たっていたり。

白髭神社を眺めながら話したこと。
わたしたちはもしかしたら、変わらず生きていけるかもしれない
という淡い期待。

静かで穏やかで、流れるように。
わたしたちは形は変わっても、繋がっていける気がしました。

彼女と一緒に見上げた、京都御苑・近衛邸の糸桜。
針穴写真を手渡した日のものです。

沖縄には、淡い色の花が咲かないから。
だから薄いピンクの桜が見たい、とずっと言い続けていたのよね。

今年の桜の咲く頃に、彼女は結婚されるのですが
わたしは式と披露宴に出席させていただくことに。

住む場所がほんの少し近づいて
かといって、なにも変わらないとは思うけど。

たぶんきっと、これからも続くご縁。
同じ空の下、わたしたちの蒼は続いていきます。