言葉を声にして気づく想いもあるかもしれなくて

第12期(2013年12月-2014年1月)

私にとって大切な一冊となった絵本「ずーっと ずっと だいすきだよ」
父が亡くなった時、傷心しきっていた私宛への 友人からのおくりもの。

ぼくと一緒に成長してきた かけがえのない家族である愛犬エルフィーが亡くなる。 
好きだという想いを言葉にして伝えていなかったことに気づき 悔やむ家族たち。
その中で ぼくだけは、毎晩おやすみの前に大好きだという想いをエルフィーに
伝えていたからか悲しみも癒され なぐさめになっていた。

想いを言葉にするのは簡単なことのようで難しいこともあり、時に勇気のいることでもある。
言わなくてもわかるという勝手な思い込みや
相手の顔色を窺って言葉を選んでしまったり
感情ばかりが先走り 言葉が追いつけない、なんてことも。

日々、忘れがちになることもあるけれど、ふと言葉にすることの大切さを想ってみる。
いつ何が起こるかなんて誰にもわからなくて
あたりまえのようにある幸せから、何かが欠けてしまうことがあるかもしれない
改めて、言葉にして気づく想いもあるかもしれない
だからこそ その時感じた気持ちを素直に残し伝えたい
たとえそれが自己満足なのかもしれないとしても。

絵本を読んだ時、苦しさから少し解放されたような気がした。
私は普段から父への気持ちを言葉にし、伝え続けていたからかもしれません。

大切なあの人に、だいすきだよ、ありがとう、と
ありったけの心を言葉にして抱きしめていきたいと。
そうされることが なにより心地よいことを私は知っているのだから。

3A

1月31日 今期、最後のコラムとなりました。
アパートメントの運営や住人の方々、そして読者のみなさま、
2ヵ月間お付き合いいただきありがとうございました。
明日からはまた新たな住人の方々が入居してくることでしょう。

それでは またどこかで。
モリユウコでした。 See You!