パリの美術館のこと

第20期(2015年4月-5月)

京橋のb.TOKYOでの溝尻奏子展”Beginning of my journey”は昨日4/25を持ちまして無事に終了いたしました。
中にはこのアパートメントの記事を読んで見に来てくださった方もあり、嬉しかったです。
どうもありがとうございました。

さて、今日はイギリスから近く思い立ってすぐにいける芸術の都 パリのはなしを。
ロンドンからパリへは新幹線で約3時間半で移動。飛行場に行く手間を考えると少し高くついても電車移動の方が楽です。
オルセー美術館、ルーヴル美術館、オランジェリー美術館、ロダン美術館、ポンピドーなどを時間をかけて鑑賞。旅行先に人気のパリでも夏場は特に観光客が多い季節。なのでなるべく静かな展示室のコレクションから惹かれるものをスケッチ。

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ミロのヴィーナス像は広い空間に展示されていたので、鑑賞者の迷惑にならないようだいぶ離れたところからクロッキーしました。…が、気づくと周囲をカメラを構えた団体客に囲まれ、手元を覗き込もうとした人に押されて画中のヴィーナスの肩から毛が生えてしまいました(がーん)

また別の日には、大きな絵画を鑑賞していると肩をたたかれて「どいて」とジェスチャーされたことも…その人は自分のカメラに全体図を収めたかっただけでした。その人は他の絵画を同じ様に撮るだけとって、足早に移動。それなら画集やポストカードを買うといいんだけどなぁ。

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欧米では美術鑑賞の初等教育が進んでいて、10~20名前後の子どものグループに対して学芸員など美術館スタッフが作品解説をし、子どもたちの想像力を引き出す投げかけをしているところをよく見かけます。
子どもたちは作品にむかって座り、自分がイメージしたことを気軽に発言することができ、また同時に友人たちの意見も聞く事が出来る、素晴らしい時間を共有している事がわかります。

「美術館は静かにしないといけないところ」という印象がある日本では、あまり見かけない光景です。私は小さい頃から広島現代美術館のガイドツアーやアトリエぱおの美術館ツアーに参加していましたが、いずれも美術に興味・理解のある家庭の子どもたちに与えられる機会であり、学校が取り組むことはまだまだ少なく、日本の美術教育は先進国のわりには遅れています。…せっかく全国に美術館があって国内に素晴らしいコレクションもあり、世界の名作が集まる展覧会が数多く開かれているのにもったいない。
・・・と、話が飛びました。パリに戻りましょう。

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美術館や博物館の宝庫のパリには、お気に入りの美術館がたくさんありますが、ケ・ブランリー美術館もその一つ。
http://www.mmm-ginza.org/museum/special/backnumber/0608/special01.html
アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカの文明や少数民族の文化を紹介する美術館で、日本では大阪の国立民俗学博物館の展示物に近いです。
その日は私の中で深刻な紙不足(画材屋が休み)だったためオモテにもウラにもぎゅうぎゅうに描いてしまいましたが、造形がユニークで絵になるマスクがたくさん!
また美術館の最上階のレストランは静かで、料理が美味しく、夜景の美しい穴場スポットです。
そのケ・ブランリー美術館のコレクションが、昨日から東京都庭園美術館のマスク展で公開中だそうですよ。必見です。
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昨年5月は大学の先輩のNORITAKA TATEHANAの出張に合わせてパリで合流、一緒に美術館を巡りました。
2014年夏に21_21Design siteでの展覧会を控えていた彼は展示空間を如何に使うかを非常によく研究していて、
数日間でパリ中のありとあらゆる美術館を目まぐるしいスピードで観て回りました。
その速度に合わせて私も歩きながらスケッチをしてみたり、と 良いトレーニングに。image image

でもやっぱり、好きな作品の前でゆっくりと鑑賞できることは幸せ….
もちろん芸術作品に限らず美しい景色を眺められるのも幸せ。
来週はスペインとイタリアを旅した時のおはなしです。

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