free 参る 夜明け前⑦

第27期(2016年6月-7月)

只今7月11日(月)の6:30。先週は東京出張から戻ってご依頼頂いた素材の見本帳の発送手配や
奈良県内、大阪での来春夏向け素材提案、そしてご注文いただいた saredo の ito そして糸
(手づくりをされるかたと工場さんとで ito / 糸と呼び分けています)の発送に追われる日々。
追われると言うことは仕事があると言うことなのでありがたい限り、ですが、明らかに6月とでは
倉庫内の温度が変わり、特に窓を切っているラインより奥の空気の身体をゆっくりと溶かして行くような
澱みっぷり、ダイエット効果抜群。

週末土日は京都は一乗寺の BITCUBE art space にて出展「BIT MARKETvol.2」
– 夏が来た!ちょっといいもの探しに行こう ‐ と言うことで、僕たちもいいものや皆さまとの素敵なつながりを
手に心に持って帰ることが出来ました。ありがとうございました!
その出展準備前7日七夕(木)に、週一体力作り(ジムではなくあくまで体操)の帰りに小爆発。
6月は saredo の出店をセーブしていろいろ整理、体制整えると企むもなかなか予定通りに事は運ばず
そのまま7月に突入。
既に第一週のイベント(tsunagu market vol.5、ありがとうございました!)を終え、転がり始めりゃ止まらない
と言う勢いの中、お互いするべきことが前に進んでいないイライラが募り「もうやめる」「仕事のやり方がおかしい」
「あんたがやれば」と空中、否、車中分解。
翌日には無言で、たぶんこう言う時に使うのが一番あってるんやと思う「粛々と」京都出展の準備をしながら
金延幸子の「時にまかせて」と言う曲に出会ったことをその時も、そしてこれを書いている今も噛み締めています。

前回なかなかヘヴィに終えてしまいましたが、悪い事も良い事も、確実に着実に、前に進んでいる。
週末の出展を通じて肌で感じる事は、自分自身で考え行動する、従属的に生かされているのではなくて
主体的に生きている人たちがたくさん居て、少しでも想いがリンクするところで手を取りあって
つながることができるということ。
個と個がゆるやかにしなやかにつないだ手の網は時に組織として人工的に作られた堅固な網よりも
たくさんの大切なものを掬う(救う)ことができるんだ。

15’AW(2014年10から11月頃作成)のコレクションカタログのテーマは「 SAI IS OVER! SIZE OVER 」

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当時暮しの道具(もの)を扱うお店へ伺うと、工場さんが作ったものと個人の作家さんが作ったものの
境目(SAI / 際 / きわ)が特にその作家性と言う意味でなくなって来ていて、どちらもその凛とした佇まいをもったもの達が
魅力的な光を帯びてすっと花が咲くように並んでいると嬉しくなりました。

ものづくりのスピリットが融合して来ているように感じたんです。

そんな SAI( 際 / きわ )は国の際=国境でもあり、当時、世界はイスラム国が出来て(しまって)中東は
混迷を極め現在に至る、こちらも SAI IS OVER なカオス。
地球のサイズを超えた人口、人間の欲に支えられた大量生産、大量消費社会は限りある資源をいつか枯渇させ、
それを奪い合う争いの火種に、そんな SIZE OVER なこの星に必要なこととは?
その中で saredo -されど- が出来ることは?再生コットンを通じて限りある資源の持続可能性について
それぞれみんなが立ち止まって考えるきっかけとなれないかな、と言うこと。

えいや!とここでこの際、過去現在未来とパラレり SAI IS OVER すると、学生時代に見た「精神解放ノ為ノ音楽」
と言う音楽番組や Caroliner Rainbow と電動歯や Jad Fair のライブ。姫路の僕のアールブリュットの故郷であり
カルトブリュット師匠とも言える夕月新三郎氏から教えていただいた滋賀のボーダレス・アートミュージアム
NO-MA での「アール・ブリュット/交差する魂」展、兵庫県立美術館での「解剖と変容:プルニー&ゼマーンコヴァー
 チェコ、アール・ブリュットの巨匠」展でのルボシュ・プルニー体験。
など、音楽や芸術の此岸と彼岸の際を越え、それが今濁流のように体に流入する。

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そう、同じくアールブリュットのことや瀬戸内国際芸術祭のことについて、アートを通じて僕なんかよりもっと身を以て
覚悟を持ってそこで暮らし、出会った人との素敵な物語を紡ぐこのアパートの木曜日のお隣さん中田 幸乃さんの言葉が瑞々しい。

実は大地の芸術祭も瀬戸内国際芸術祭も恥ずかしながらまだ行ったことがない、でも大地の芸術祭
(ディレクターズカット)の本が北川さんの言葉が思想書のように思えて。
いつの日かそこに行って、そこに居る作品やそして人たちと対話したいな。
「対立する人こそつながるべき人であること、都市こそ地域を必要としていること。つまり違う人たちが出会い、
一緒に考え、動く場が必要」=多様性を認め合い世界を拓くこと。

SAI IS OVER 、際(賽)は投げられた。

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