free 参る 夜明け前⑧

第27期(2016年6月-7月)

只今7月18日(月)の6:40。起床は4:45ながら弾けだした蝉の声にまどろみを
拭われて、そろそろお尻にチャッカマンな祝日の朝。

先週は京都での2日間の出店を終えて荷下ろし、片付けからスタート。
平生は家業である工場のお客さま主体の糸屋の仕事(地元奈良や各地での営業、受発注、納期管理&折衝、
工場さま向けリサイクルコットンの梱包出荷、計数管理に資金繰り etc…)に追われ、saredo での
出店の準備と片付けは奥さんに頼るというか頼りっぱなし。
そういう意味では saredo も新しく創業した家業であり、いろんな意味での家内制手工業。
奥さん聴いてたらそんなん言うてる暇あれば手伝えと言われそうですが(笑)、特にくつした、ぼうしの包装や
ito のラベル付け、くつしたに至っては洗いたて、生まれたままの風合いを味わっていただきたいから
全て検品して洗って干して乾かしてまた検品、そして包んで。と言う段階を経て、それぞれどの製品を
持っていくか決めて出店準備と帰ってからは冒頭の荷下ろし、片付け、在庫の確認と、実は出店って
当日も大事なんですが前と後も結構大変なんですよね。もちろんその前には ito もくつしたもぼうしも
工場さんで人の手を介して作られて、僕たちも自分たちの手を目を介してお届けしているんです。
と他人事のように語らずこの連載が終わったら、もう少し手伝う時間、出来なかったことをする時間を
作るからね、と言い訳がましく車中で話した昨日の夜。
やるやる詐欺にはご注意を。

週末金曜は加古川、西脇と出張、お時間頂きありがとうございました!その後友人の鞄作家
dubluvyobs(ダブラヴヨブス)ご夫妻にお誘いいただいた8月の阪急うめだスークでの合同出店の
打ち合わせに遅れて合流、出来上がったDMを届けると言う任務だけはなんとか果たし天満の夜に乾杯、
お疲れ様でした!
土曜日は奥さん今年も写真で出展の協同企画展 ONSA(おんさ)の交流会 at SEWING GALLERY の前に、
友人も出展している平面の展示を見てそれぞれの出展者のかたの自己紹介とお話し会のあとは楽しいBBQ。
友人の作品(木版)はグラフィティのようなんだけど版画、削ることで引いていくのか、もしくは
余白を足していくのか、対象とするものはあるが意識や感情と言うものは極力排除されてそこにはなく、
作品を観るそれぞれの人が想像出来る、ある意味余白のお見合いのような楽しさがある。
皆さんそれぞれののつくりかたとか聴けて面白かった。
そしてへっぴり腰で薪割り、火をくべ、ソバを焼く。最後にはアロハ&フォークダンスでキャンプファイヤーな
本能的で自然発生的な祝祭で了、園長先生はじめ皆さんとお話しできて楽しかった!おつかれさまでした!
そのまま川西(兵庫)の奥さんの実家へお世話になり、昨日日曜は朝から愛車のタッくんをホームドクター
吉見自動車さんに車検に出して、加藤さんとはなんか楽しくなりそうな企みもゴニョゴニョ、そして神戸。
渋滞で高速を降りて御影のかもめ食堂さんでじっくりと丁寧に作られたお惣菜の味が体に染みる美味しい定食を
いただいて、元町でお世話になっているお取り扱い店さまを回り、お世話になっている鯉川筋のRBFM+さん
3周年イベントのサレドモノたちを納品。ありがとうございました!
そして再び川西に舞い戻り、「NOMAMISE 夏」、「kkjkアトリエセール」とお世話になっているかたがたの
イベントを梯子、そしてもう一度 NOMAMISE に舞い戻り9月に NOMA でさせていただくイベント、
「NOMA no WA EN-NICHI vol.2(仮)」 の打ち合わせをさせていただき、良いお話しと好い買い物いろいろ。

と振り返ると先週も凝縮されて、いろんなところへ伺って。
そう、賽は投げられた。前回のカタログを作る前後、2014年10月から再生コットンを通じ世界の平「和」へと
「輪」がつながるよう、限りある資源の持続可能性について考える「わたの和」rin-輪-cotton プロジェクトが
スタートし、そのカタログを持ってお客さんを回った12月に「道明寺天満宮手づくりの市」で初めて
saredo -されど- として落ちわただけで紡いだリサイクルの ito とくつした、ぼうしなど、サスティナブルな
暮しに寄り添う sare 道具(サレドモノ)たちの販売を開始。その経緯については当時のブログをご参照されたく、
兎にも角にもものづくりへの憧憬を現実の景色へと具現化することに一歩踏み出したのでした。

只今7月18日(月)の19:40。
書くのを中断して出た先は奈良市、春日大社を抜けて奈良公園内にある「奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~」、
このワークショップから帰って参る ました。
親しくさせていただいているかたも初めてのかたも集まって、中々短時間で思いを伝えることは難しかったけど
各々が6つのカテゴリーに分かれて和やかに侃々諤々ディスカッション、楽しかったなぁ。
僕は観光の部門のグループに入って奈良ティヴで祠ネイティヴな「名もなき祠」押しが上手く伝わらなかったかもだけど、
奈良と言えばココ、と言う感じのところではなく「これまでのガイドブックでは見過ごされてきた魅力を再発見」する
お手伝いが少しは出来たかな。
終わってから編集長の空閑さんともお話し出来て、赤本(ナガオカケンメイのやりかた)にたくさんの影響を受けて、
リサイクルコットンの ito やくつしたやぼうしを作っていることや、山梨に行った時に「d design travel」に載っていた
Four Hearts Cafe に伺ってオーナーの大木さんとお話することが出来て、地方で商売することや、公と商の
かかわり合いかたについてのアツいお話しを伺うことが出来たことを興奮しながら話してしまいましたが、
何か D が奈良に来るんだ、と言うことだけで嬉しくてすみません!
会場を出てからも参加した皆さんと「時間全然足りなかったよね」「どっかでこの続きやりたいよね」みたいな話しで
盛り上がる。なんか今まで自分一人ではこう言う場に出ることはあまり無かったけど、これも saredo -されど- を
始めたおかげ、一緒にやってくれてる奥さんのおかげ、そして今回のワークショップのことを教えてくださった
大和郡山の「とほん」のみほ子さんのおかげ、ほんとありがとうございました!

今年の4月、国内某所

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当日凄い雨で、色々飛んでて全てが撮れている訳ではないので詳しい説明は省きますが、ヴァージンコットン
ベールを脱いで。良く混ぜ、良く梳り(くしけずり)均一に方向をそろえて

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そろえたものを一挙に糸にギューンと引っ張って撚る

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そしてここからリサイクル

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最初の工程で糸を梳る際にこぼれた落ちわたを、また良く混ぜて梳り

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空気の力でえいやーと

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たとえ5%であろうとも、使えるものは使います

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この工場で紡績した分の10%が落ちわたとなり、そのうち5%は上のようにどうしても糸にならなくて
ゴミとして捨てられますが(これもいつかリサイクルして使えたらなぁ)、それ以外の5%はもう一度落ちわただけで
糸として再生されます。
落ちわた100%では通常の綿紡績工場では繊維が短すぎて糸を紡げないのですが、特殊な紡績技術を持つ
この工場ならではの理由で落ちわただけで糸を紡いでいます。

次は、一宮や新潟の繊維産地へ。染色や、撚糸の現場を知り、更なるものづくりの深化へ。
そしていつの日かドイツ国際村へ。直接寄付を持って伺い、もし可能であれば1週間くらい子供たちと向き合う
ボランティアが出来たら。
同じドイツで5年に1度の現代アートの国際展覧会「dOCUMENTA (ドクメンタ)」も体験してみたい、
夢は地平線も水平線も越えて自由に
free 参る の夜が明けて。

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