入居者名・記事名・タグで
検索できます。

2F/当番ノート

出会い、とは

当番ノート 第37期

最終稿となった。
前回からの引き続きで’別れ’について触れたのち、当番ノートへの寄稿を総括したいなと思う。

出会いがあれば、いつか必ず別れがきてしまう。
気付く気付かないとは別に、だ。

人は、生死の概念から抜け出して永遠を手に入れない限り、別れからは逃れることができないだろう。

出会いは素晴らしいものだ。
別れは哀しいものだ。

出会いと別れが結び付いたものであると考えるならば、
出会いのどこかは哀しくて、別れのどこかは素晴らしいものなのかもしれない。

その浮き沈み、繰り返しと、私はうまく一緒に歩いていきたいと考えている。

どうやっていこうかな。
どう考えていこうかな。

—————–

レビューを担当してくださっている辺川銀さんが、前回記事に対してこう寄せてくれた。
いつも明るいレビューで花を添えてくれている。


一方で、別れの意味を見つける行為はなかなかに苦しい。
大切だった匂いや声や、きらきら光る思い出、あれをすればよかった、もっとこうすればよかった。
どれだけ過去を見詰め、考えを巡らせても、たとえそこに意味を発見できたとしても、
もう過去には戻れないという事実が覆ることは決して無いからだ。
それでも別れに意味を与えられたら、きっとその先には、次の出会いが待っているだろう。

実に、最後の行は’別れの可能性’を示してくれている。

出会いをどれだけ大事にできるか、どれだけの色や形を感じることができるかは、
別れをどれだけ経験しているかで変わってくるのではないか。
別れを知っているからこそ、出会いの素晴らしさ、また内包する哀しさを想い、
出会いそのものを価値あるものに出来るんじゃないだろうか。
人は、人と人とで出会い、別れ、また出会いと繰り返す中で、自分にとっての出会いの価値を徐々に確立し、
成長したり、昇華していくのではないだろうか。

そう考えると、出会いと別れの連続性を怖がることはない、と思うことができる。

そのすべてが自分にとって、そして相手にとって糧となるものなのだから。

そうならば私は、より良い相手となりたいな。

出会えてよかったと思える人と出会えているから、自分もそう思ってもらえたらいいな。
いつか来る別れを感知し、感知されたとしても、たとえそれがどのような別れであったとしても、
それぞれが前を向いて歩きだせるような出会いに、身を焦がしていたいな。

そう思う。

———

私の当番ノートへの寄稿は、以上で終わりとなる。

思い返せば目まぐるしい時間の中で、出会いと再会と別れを経験することができた。
文章にすることで、それぞれがどのようなものであるか考えることができたし、より感じることできた。

自分の中の兄の存在、出会いがくれたものが繋いだ言葉、再会を経て感じることができた自分の考え・位置・価値、
別れの哀しさだけじゃなく、出会いに意味・価値そのものに繋がるという理・・・

短い期間ではあったけど、私としては濃い内容だった。
とてもこの場所が有難いと思う。

当番ノートへの最初の寄稿で、出会いについて以下のように書いた。


私は、様々な出会いの全てを、愛しているし、憎んでいるし、時に全く考えちゃいない。
でも、私に纏わる物語は、いつだって「人との出会い」と共に形作られ、進んできたのだと確信している。

これからはこんな風に歩いていけたらなぁと思う。

様々な出会いの全てを愛し、意味を捉え、それぞれを大事にしていこう。
自分に纏わる物語をより良くするために人と出会い、別れ、考えて、
ほんの少しでも人の物語をより良くするために努力していこう。

回りくどい文章ばかりで読みづらく、分かりづらい内容ばかりでしたが、
これまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

また、これまで私の寄稿を支えてくださった運営の皆様、
レビュワーの辺川銀さんに多大なるを感謝申し上げます。

もしよろしければfacebook等で構いませんので、感想等頂けると幸いです。
主題が幅広い分、皆さまがどのように読んでくれていたのか、というのはとても気にしていましたので。。

改めて、この場所に、関わって頂いた方々に、感謝を。

小峰 隆寛

小峰 隆寛

IT企業に勤めるサラリーマン。
冬と古着とお酒と物語が好き。
毎日を即興性のある日々にすることと、「できないことをできるようになる」ことを大事にして生きている。

Reviewed by
辺川 銀

機織り機が縦と横の糸を交互に紡ぐように。あるいは心臓が収縮するように。僕らが生きている物語は、出会いと別れの繰り返しの中で編み上げられていく。

だから僕自身も、過去に別れたみんなの物語を、これから出会う誰かの物語を、いま隣に居るひとの物語の一部分を、きっと確かに作っているのだろう。

願わくばそれらが、少しでも幸せな気持ちで読み進められる物語になってくれますように。

トップへ戻る トップへ戻る トップへ戻る