興味を持たせるしごと

長期滞在者

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買ったばかりの本を読みながらコーヒーを飲むようなお店は都内に限らずあちこちにあると思うけれど、今日は図書館で借りてきた本をその場で読みながらコーヒーを飲むという経験をしました。ここは、外部持ち出し不可で、全て開架式になっているライブラリーで、各所に配置された学習スペースで読むスタイルなのだが、併設のコーヒーショップには持ち込んでも良い、ということなので、早速いくつかの本を手に座りごごちの良いソファに身を沈めてみました。

ここでは、司書スタッフが定期的にピックアップされた〜文学から、科学芸術、実用書や、〇〇健康法といった類に至るまで無秩序オールジャンルに渡る特集コーナーがとても面白い。
通常の書架から離れて、いわば本のプロが選び抜いたものが並んでいるのを前にすると、乏しい己の知のハードディスクがいくらか目覚めるのか、普段なら素通りするようなジャンルのものでも、未知の世界へ手を伸ばしてみたいという気にさせられるのだから不思議なものです。

こういうのをキュレーションと呼ぶのだろうな、と身をもって感じ入りました。無関心なものに、興味を持たせる仕事。本当に素晴らしいと思いました。

買った本を読むようなお店とちょっと違うのはもう一つあって、静かな環境を整えることに注意を払っている点でした。
今まで行ったことのある場所は、静かなようで、何か空気がざわざわしていたり、わざとらしく感じることさえある、エスプレッソマシーンを操作する一連の音であったり、意外と本の世界に没入するのが難しいと感じることが多かった気がします。

気がつけば、美しいとさえ思える静けさの中で数時間を過ごし、午後の計画を一部変更することになりましたが、それくらい去りがたいと思わせる体験でした。