《画家と7人の肖像》ダンサー 振付師 青井 美文

画家と7人の肖像

自分が好きで仕方ないものを、必ずしも人類全員が好きなわけではない。
自分が素晴らしいと信じているものが、必ずしも評価されるわけではない。

そんな当たり前のことに、未だハッとさせられる。

IMGL6967Photo by Kazuki Hiro

嫌いなものが同じ者同士の方が仲良くやっていけるなんて説もあるが、許せないものを共有する一時の結束より、好きな世界観を共有する付き合いが多くなった。今のところ体現しているのは、好きなものについて語り合える人々との縁の深さだ。

去年も人と離れ、人と密になった。一昨年もその前の年も、誰かは離れ、入れ替わるように誰かと出会ってきた。私の軸は「絵を描く仕事をしている」というその一本であり、その活動の広さ深さによって人間関係も変わっていくのだ。海外での活動に徐々にシフトしていく最中、その方向に向かって共に走ってくれる人々が増えたのが昨年だった。
関わっていかなければ付き合いが希薄になってくのは必然で、仕方のないことだ。年々アイデンティティが強くなるにつれ、関わり合う性質の純度が濃くなっていくのを感じている。

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美文さんと出会ったのは2014年頃だった。忙しい中、私の個展会場に必ず顔を出してくださり、「いつか一緒に舞台を創りたい」と足を運ぶたびに話してくれていた。「それはいいですね。ぜひ」と言いながら、あの頃はそのビジョンがぼんやりとしていた。今でこそ、舞台美術や舞台演出に自分の作品が生かされることへ喜びを感じているものの、当初私には、ダンスパフォーマンスとのコラボレーションに対してあまりイメージ出来なかったのだろう。
彼女が出演している御座船 安宅丸での公演のチラシを受け取り、結局私は昨年末ようやく観に行くまで足を運ぶことがなかった。

あの頃「いつか」と思っていたことの幾つかは今、実現に繋がっている。いつか海外で個展したいとか、いつか一緒にやりたいとか、しかしその「いつか」はいつになるのか。焦燥感に駆られ動き出したから今がある。最初に動き出したのは美文さんの方だった。彼女からの依頼を受け、私は彼女の作る舞台の為にアンドロメダとペルセウスの作品を描いた。

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私が彼女のダンスを初めて見たのは、2016年の秋だった。

私はどうして彼女に出会ってから2年以上、彼女の魂の部分に触れてこなかったのだろうか。その喪失感は私を支配していて、埋めるようにダンサーとしての彼女とたくさんのことを共有しようとしている。こういうものを創ってみたいとか、ああいうものが素敵だとか、彼女に話せば必ず同じ熱量で共感してくれる。それは創作のエネルギーになっていく。

共感は尊い。画家の私は今までもこれからも、共感によって生かされている。死後花咲くことになど期待せず、生きている間に理解されたい私は「この作品はどうですか?」と公に披露した時、多くの人に「素敵ですね」と言ってもらいたい。私が創るものを提示した時に私を認めてくれる人たちは、私の生きる糧だ。そして創作に関わってくれる人たちは宝だ。彼女もそういう存在の一つである。

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IMGL6868IMGL6902Photo by Kazuki Hiro

美文さんの撮影風景はダンスパフォーマンスを観ているようで、本当に美しいものだった。

演者として宣材写真を簡単に撮ることはあっても、彼女にとって被写体としての経験が皆無というのが信じられなかった。バリエーション豊富なポージングをおさめることができ、カメラマンのカズキヒロさんも「充実した撮影だった」と嬉しそうに現像を見せてくれた。衣装は3パターン撮影し、メインに赤い衣装、仮として白い衣装をお願いした。

彼女は名前の字面通り「青」が印象に飛び込んでくるが、赤を非常に愛している女性だ。自然に選ぶものが赤なのだろう。もちろん私も、その前提をもとに肖像画の構図を考えており、撮影に使用した衣装もその方向性で指示した。赤い月を背景に赤い衣装を翻す情熱的なダンサーの肖像を描こうと思っていたのだ。しかし、仮に撮影していた白い衣装を纏った姿があまりにも「絵画的」だった。私は素材としてそちらを選ぶことにした。新しい彼女の印象をここで提示できると思う。

IMGL5471IMGL5432Photo by Kazuki Hiro

ロンドン、アムステルダムを経て12月末に日本に帰国した。このコラム連載中に2か国で個展を開催し、ある意味で私は「空っぽ」になった。同時に、帰国したら描きたいものが積もりに積もっていった。1月以降、私の発信する作品の雰囲気はこれまでと一線を画するはずだ。今回の作品もその線の向こう側にある。
年々、私が素直に「美しい」と思うものが少しずつ変わっているのが自分自身でわかっている。そりゃそうだ。20歳の時に感動することと31歳になって感動することが大きく違うのだ。身に纏うものも、落ち着くカフェも、涙が出る映画も、感じる価値も異なる。

今年は「動き」のある作品を残していくだろう。映画のワンシーンが風に靡きながら永遠の空間に閉じ込められたようなイメージだ。美文さんの絵を描くと同時に進めていた作品がある。誰からの依頼でもないこの作品は、私にとって大切な作品になるだろう。

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8月に撮影した時、カズキヒロさんと一緒に「この青井さん素敵ですね」「この1枚最高ですね」と現像を眺めながらお気に入りをピックアップしていったが、改めて見直した時、一度も話に取り上げなかった1ショットに物語が広がった。ダンサーとしての柔らかな動きが、これから私が示していきたい作家の方向性に合致した。おそらく3ヶ月前に美文さんの順番が来ていたら、私はこの作品を描いていないだろう。今だからこうなった。心から描きたいと思えた構図で。

赤に愛された彼女に、敢えて真逆の風を吹き込む。たなびく、新鮮な肖像画を贈ろう。

美文さん掲載用

Painter: Maika Kobayashi
Material: Acrylic color

Model: Mifumi Aoi
Photographer: Kazuki Hiro
Corporation: PAKUTASO
Flyer design:Tsubasa Motohashi

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浅草六区ゆめまち劇場 『Blood』

今回の肖像画モデル・青井美文さん出演のダンスパフォーマンスショー【Blood】が来週から始まります。
観に来てください。私はメインビジュアルを担当しております。

‪真紅の満月の夜、ヴァンパイアがもてなす至高の晩餐会を楽しみましょう♪
歌とダンス、お食事に酔いながら過ごす、
ミステリアスエンターテイメントショー!!

【公演期間】

2018年1月17日(水)~1月21日(日)  ※7ステージ

1月17日(水) 19時公演
1月18日(木) 19時公演
1月19日(金) 14時公演/19時公演
1月20日(土) 13時公演/18時公演
1月21日(日) 12時公演

※開場時間:開演の60分前

【料金】
自由席(食事付)
一般5,800円/学生4,300円/小人3,800円(消費税込)
※ウェルカムドリンク、サラダ、お食事、デザート付

自由席(食事無)
一般4,500円/学生3,000円/小人2,500円(消費税込)
※ウェルカムドリンク付
※お席はカウンター席のみとなります

【主催】BIGUP
【制作】BIGUP
【演出・振付】青井美文
【総合演出】中野智行(PaniCrew)
【衣装】nonchi
【ビジュアルデザイン】小林舞香
【出演】青井美文/舞宮奈央/大村奈央/青木里恵/山崎涼子/粟野明日香/仲野乙希/池田彩/大塚杏奈/あさ実/中村聖/水野哲也(PaniCrew)/阿比留大樹/池口祐太/刀根直仁/阿部学/高橋聖史/佐々木憲/丸木美花/小夜子/七海仁美(順不同)

【チケット取扱い】
チケット6(チケロク) http://www.ticket-6.com/
ローソンチケット  0570-000-407(オペレーター対応)(Lコード:33556)
http://l-tike.com/(パソコン・携帯)
イープラス     http://eplus.jp/

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《iPhone8/8 Plus/x》の発表に伴い、対応のハードケース34種類と手帳型ケース5種類の予約を開始しました!
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