当番ノート 第6期
今日は、突然ですがクラヴサン(イタリア語ではチェンバロ、英語ではハープシコード)の話にしようと思います。 私の趣味は、クラヴサンをもっている人の家に留守中、押し入り、調律がバロック風でない場合、バロック風に調律しなおしてしまうことです。 持ち主がバカンスから帰ってきてクラヴサンを弾いてみたら、なんだかいつもより違う気がする…。でもおかしいところはないし、響きはより深い感じになったのでそのまま弾いて…
当番ノート 第6期
だいっキライ なのに 愛してる 川本真琴がそんな歌、歌っていたなぁ。 私は自分の外見と内面に自信がないし、好きじゃない。 自分の描く絵もあまり好きではない。 はじめましての自己紹介で、自分のことをクズだと言う様な女が自身を好きなはずがないのですが。 だけど、私は自分の外見も内面も好きだし、自分の描いた絵が大好きです。 こいつは何を言ってるんだ。意味が分からん。とっとと実家の火星に帰れ。 そう思…
当番ノート 第6期
もうあっという間に年の瀬です。 今年最後の更新ということで、今回は、ギャグでもなく、かといってシリアスでもない、それでいて壮大な。 よくわからないところに着地した漫画をチョイスしました。 コンセプトとしては、恐怖漫画を描きたかったんですが、画力やページの都合であまり怖くならなかったのですが、一部にはすごく評価された作品です。 この話は、宇宙の誕生の謎が解かれていて、それがとても身近で、しかも人類よ…
当番ノート 第6期
なんとなくずうっと想いや気持ち、言葉にしないままでいた。 幾らかのでこぼこのない毎日でも、続けていれば様々なことがある。 こころ揺らぐような大事件なんてない。 わたしの毎日はたおやか。なのに。 そんなわたしですらいろいろを感じて、くるくると表情を変えている。 そういうことを言葉にせずにいました。 やんなきゃいけないことじゃなかった。 したいことでも、したくないことでもなかった。 だからなんにもしな…
当番ノート 第6期
突然メロンパンが食べたくなり、すれ違った少年に「このへんでメロンパンを売ってるところってない?」と訊いてみた。少年はあそこのパン屋に売ってるよ(このアホンダラ)と言って通り向こうを指差した。おれはありがとうと言ってそのパン屋に向ってみるが、メロンパンは売ってなかった。 「メロンパンはないの?」とおれ。 「当店ではメロンパンは取り扱っていません」と女。冷たくも優しくもない声。 そのパン屋にはメロンパ…
当番ノート 第6期
2012年4月2日から4月8日の1週間、Acruさんで個展をさせて頂いた。 色んなものが始まって色んなものが終わった1週間だった。 壊れた傘のようにチャンネルが開きっぱなしの一週間。 個展の後、シャッターは切っていても撮っていない。 カメラを抱えて泣いてばかり、の日が少しあった。 逃げずに向き合わなければ2012年は終わらないような気がして。 あれはあの場所にあの時間に、したかった事だったのでどこ…
当番ノート 第6期
マルセイユは老人天国です。 マルセイユの旧宗主国フランスのフランス人は太陽が好きです。 年をとって年金生活に入ると太陽を求めてぞろぞろと南下してきます。 今の老人達は、若い頃は働きたいと思えば誰でも仕事があり、一生働けた世代の人たちですので、労働者階級の人たちでも、満額の年金生活をエンジョイしており、そういう方々がうちの近所にはたくさん住んでいます。 みなさんとっても楽しそうです。 ご老人たちを見…
当番ノート 第6期
セクシーなタイトルでごめんあそばせ。 しかし内容は至って普通ですのでご安心あれ。 エロ話かと思って期待に胸と股間を膨らませていた純粋な青少年たちごめんなさい。パンツ脱いでおく必要はありません。 今日はクリスマスイヴイヴですね。 街はクリスマスムード一色で、そこら中でうかれた若人がキャッキャウフフしていることでしょう。 私の今までのクリスマスといえば、イチャつくカップルの間をゴールテープを切るマラソ…
当番ノート 第6期
こんにちは!中村むつおです。 連載も速いものでもう四回となりました。 このWEBマガジンを連載することになってからというもの、一週間が速い速い。 漫画は描き溜めているものがあるからいいものの、もしこれを、毎週一から描いていると考えると、ゾッとします。 改めて、漫画家さんたちの凄さに、驚き、尊敬せずにはいられません。 さて今回の漫画の解説ですが、今回のコンセプトはズバリ『ベタ×ベタ』! 思いっきりベ…
当番ノート 第6期
「なんも聞こえないよー」 そこに立って何か聞こえるみたいにしてみて、とわたしはカメラを構える。 12月の最初の土曜日、とても風のつよい日だった。 3時過ぎ、片瀬江ノ島駅のホーム。日はもう傾き始めている。 そう、なにも聞こえるわけがない。 たとえば きこえないものがきこえるかもと思ったら 小さな耳はたちまちうさぎの耳になる。 たとえば みえないものがみえたような気がしたら キセキでも、こわくても、不…
当番ノート 第6期
Henning Schmiedt が好きだ。 初めて聞いたのは、今年の初め。2月の11日のことだ。 東京池袋の自由学園明日館講堂で行われたJapanツアー2012のライブに行った。 東日本大震災から、丁度11ヶ月の日である。 震災から一年が経ったその日は(今でもそうだが)消えない不安感というか、 緊張感というか、震災前の自分を忘れてしまったかのような落ち着かない気持ちでいた。 Henning さん…
当番ノート 第6期
アルモドバルの”神経衰弱ぎりぎりの女”を渋谷シネマライズで観たのは今から20数年も前のこと。 この映画に関しては絶叫も嘔吐も感涙もしなかったが大好きな1本だった。 それからは多分恐らく、アルモドバルの映画は全部みている。 特にフェイバリットなのは”ライブ・フレッシュ” “バッド・エデュケーション” “ボルベール…