にゃんともはや!のねこばなし
ある時、和尚さんが檀家の法事に行って、晩に暗うなってから帰ってきたら、いつも静かなお寺の中から、にぎやかな声がする。どうもふしぎなことじゃと、そっとのぞいてみたら、三毛猫が、えらい大けな猫になって、踊っておったそうな。それが、あきれたことに和尚さんの衣を着て、けさまでかけているがな。そいつを、またぎょうさんの猫が見物しょうるそうな。 ――日本の昔話『猫檀家』より 日本――広島の昔話です。 (あ…
長期滞在者
年末から体調を崩して静養していて、 ふと気がついたら新年でしたw 新年あけましておめでとうございます。 そして、なんと年男であることにもふと気がついてガビーンとなった。 よくぞここまで生き延びたものである、とか、 よくぞここまで何者にも成らずに来られたものである、とか、 よくぞここまで人の迷惑顧みず勝手気ままにやってこれたものである、とか、 そういう感慨はひとまず来月やってくる誕生日にまで保留して…
当番ノート 第24期
2016年が始まった。 今年の自分がどう行動していこうかと考えた時に、私はどうしても“難民”のことを考えてしまう。 2015年12月6日。 エイズ孤児支援NGO PLAS 世界エイズデーチャリティパーティーで司会をした。 PLASのイベントでの司会は2008年から続けている私の大事な活動の一つである。 私が番組で社会問題を初めて扱ったのは、1993年。大学2年生の夏。 帝京大学放送研究会TUBEに…
はてなを浮かべる
寄りかかっていることが当然になってきてる? 頑張りたいけど頑張れない? 頑張れるけど頑張らない? 正気の僕では行ける範囲が限られている? 自負があるから改まらないのかな? 自分以外の才能が怖い? 無意識を軽んじすぎ?…
当番ノート 第24期
新年あけましておめでとうございます。 今年も引き続き、ご一読いただけるとうれしいです。よろしくお願いします。 早いもので、連載も折り返しを迎え、今回を除けば、残すところ、あと4回。 フェイスブックやツイッターで反応してくれる人以外は、誰が読んでくれているか、いまいちわからないのだけれど、年末に出先のイベントでたまたま会った知人が、「連載読んでるよ~」と言ってくれたりすると、「あ、意外とみんな読んで…
にゃんともはや!のねこばなし
ねこが、しごとからかえってみると、おんどりが見えません。 ねこはたいそうかなしみましたが、すぐにおんどりを助けにでかけました。 まず、上着と赤い長ぐつと帽子と、ふくろとグースリを買いました。 そして、グースリひきにばけると、きつねの家の窓でうたいだしました。 ――ロシアの昔話『ねことおんどり』より 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたしニャす。今回はロシアから、『ねことおんどり…
日本のヤバい女の子
【1月のヤバい女の子/王子様とヤバい女の子】 ●猿婿入り いつか王子様が攫われた私を助けに来てくれる。ちょうどこんな顔をした王子様が。 ――――― 《猿婿入り》 老人は途方に暮れていた。畑へ牛蒡堀りに来たが、朝からひとつも掘れていなかった。痛む腰をさすり、広大な土地を前に困り果てていた。そこへ一匹の猿が現れ、自分が掘ってやろうかと名乗り出た。 「そのかわり、お前の娘を嫁に欲しい」 猿は労働の対価を…