入居者名・記事名・タグで
検索できます。

2F/当番ノート

紅茶のおいしい淹れ方を探る法

当番ノート 第1期

こんにちは
荻窪 vindens cafe & あかね雲 の風でございます。

本日は如何致しましょう??
毎回思いつきで描いておりますので
回が進んで来て、書く内容はいくらでもあるのですが
何を描いたら良いのかに迷いが
あはは

という事で
お店をやっている時に良く聞かれる事を・・・・

以前書かせて頂いた
カフェ・オ・レ/カフェ・ラテ/カプチーノ
の違いの質問と同じ位よくされる質問が
「どうやったら紅茶を美味しく入れられますか?」
という質問です。

正直この質問ってなかなか難しい質問なのですが・・・・
こうすればOK!!
という様な物ってのないのです。
淹れ方を解説している方達に よっても
結構まちまちですし・・・・

という事で
正解をお伝えする事は出来ませんが
とりあえず
わたくしの考え方やり方を少々。

基本は
・良い茶葉を選ぶ
・均質に抽出する
・茶葉にあった好みの抽出時間を見つける
かなぁと・・・・・

・良い茶葉を選ぶ
これが一番簡単な方法だと思います。
どんなに腕の良い料理人でも
素材の持っている以上の能力は引き出せません。。
良く腕でカバーと言いますが
それは素材の持てる能力のギリギリ迄使い切る腕であり
素材の持っている以上の物を出す事は不可能です
組み合わせで一般の人が足し算の所を
掛け算にして抜群の組み合わせをすることができるという腕はありますが
それでも元である食材の持ってる数字が上がるわけではないですから、
腕がある人に良い素材を渡せば更に良くなるわけです
要は腕は一気にあげれないけど
素材は選べばよく出来ますので
この良い茶葉というのは高級という意味ではないですのでご注意を

・均質に抽出する
紅茶の淹れ方でよく「ジャンピングをさせるように」
ということを言われますが、私個人はこれは「十分条件」
であって「必要条件」とは思っていません
ジャンピングとは、茶葉がお湯の中を上下に移動する事を言うんですが
こうすると茶葉が開きやすく、成分がしっかり抽出されるんです
茶葉がポットの下にたまって対流がないと
ポットの上の部分はお湯のままで
下の部分だけが濃くなってしまいます
茶葉の周りの紅茶の濃度が高くなると
茶葉から成分がもう出てこれなくなります
その為この状態のまま抽出を続けても意味がないので
ポットをまわすなり、スプーンで一混ぜしてあげて
ポット内の濃度を一定にしてあげつつ抽出してあげてください
この混ぜる行為が雑味が出るから
やらない方が良いという方も多いですが
ジャンピングが起きてほっといても均質になっていれば
確かにやらない方が良いでしょうが
下にたまっているくらいなら混ぜてあげた方が良いと思います。

・茶葉にあった好みの抽出時間を見つける
そして茶葉にあった抽出時間を見つけてください
最初の目安は茶葉2~3gにお湯150cc程度
茶葉が葉そのままのもので5分(写真左)
茶葉がやや細か目の物で3分、(写真中)
凄い細かい物だと1分半(写真右)

そして、ここからが私の薦めるやり方ですが
品質の良いお茶はまずは長めに抽出
そうでもないお茶はまずは短めに抽出したら良いと思います
品質が良いお茶は元々茶葉に含まれる雑味成分なく
そうでない物は多くなります
その為品質の良いお茶は少々抽出が長くても味がおかしくなる事は少なく
逆にそうでない物はながく抽出すればする程雑味が多くなります
その為品質の良い物は最初は長めの抽出をして
徐々に好みの味になるように時間を短くしていくかたちで
そうでない物は逆に最初短めにし
徐々に時間を延ばしていき雑味が目立つ時間を探っていきます
其の時間を把握していけば
自分好みの味わいのお茶を常に入れれるようになると思います。

ここら辺は経験を積めば短時間で
好みを見つける事が出来るようになります
是非是非お家でも美味しい紅茶をお楽しみください。

風 蒼華月

風 蒼華月

山形大学大学院理工学研究科 生物学専攻 終了
SEや生物関係の会社を経て
2009年荻窪で
利き茶・利き酒カフェ&ミニギャラリー
vindens cafe(ヴィンデンスカフェ)を開店
好きな事だけを、なんとなくゆるゆるとやる
そんなふわふわした人間です

トップへ戻る トップへ戻る トップへ戻る