一回目に同じタイトルの「星霜連関」について書きましたが、今回はこのシリーズ初期の関東地方で撮影したものです。
関東地方にも民俗芸能や祭りは多くあり、春や秋だけではなく夏も冬も行われています。けれどそれは撮影するようになってから知った事で、実際に探すまでは東京や神奈川、埼玉、千葉で現在も本当に祭りが行われているものなのか知りませんでした。しかしひとたびネットや新聞で情報を探してみると、大きいものから小さいものまで様々な祭りが様々な場所で行われているのをすぐに知りました。そこで手探りながら調べた都内の神社での祭りへ行ってみると、情報通り当然の様にお囃子が鳴り響きスサノオが踊りアメノウズメが舞っていました。後継者が少なくなって来ているとはいえ、地域レベルで伝承というものを守り伝えているという事が、民俗芸能や祭りというかたちではっきりと目に触れるという事に衝撃を感じ、地域性などいろいろ違いがありますがそれらを通す事で、人間の精神の歴史というか記憶のようなものが伝わってくる様に感じました。そしてそれだけではなく被写体となる祭りに集う人々の魅力がスナップを撮る自分の写真の中で、時代を越えて多くの事を語りかけてくれるような気がして2012年の現在まで続くシリーズとなっているように思います。