うつくしいひと。
水晶玉のような瞳をもって、
あなた どこへゆくのだろう。
なにを みるのだろう。
あなたはどうしてひとりしかいないのだろう。
どうしておなじ血がながれていないのだろう。
鼓動を共有したかった。
ゆびさきにふれていたかった。
まぶたにふれてみたかった。
すべてすべてを肯定してしまいそうな、
しろいひかりがふりそそいでいる。
まぶしいゆびさきやせなかやひとみばかりを思い出す。
あなたからうみだされたかった。
そしたら、すべてが永遠だった。
ひとりしかいない。
あなたのしあわせをただねがっている。