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2F/当番ノート

イースター休暇 リトアニアのこと

当番ノート 第20期

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こんにちは、みぞじりかなこです。今晩もスケッチとともに旅のお話を綴ります。
(スケッチの原画は、4/20~25の個展で展示します。詳しくはこの頁の最後に^^)

初回で紹介しましたイギリスのFarnhamでは、大学の敷地内にあるStudent Villageに住んでいました。
三階建ての家で一緒に生活していたのは、フィンランド・ハンガリー・ナイジェリア・中国・マレーシア・リトアニア出身の女の子たち。
一人当たり約6畳分の個室がありますが、ご飯時はキッチンに集い、そのまま夜までおしゃべり。ハウスメイトたちの中でもおしゃべりだったのがAustejaで、
イースターの復活祭に馴染みのなかった日本人の私とNoriko,マレーシア出身のMuniraは、このAustejaに誘われ、イースターを友人の母国リトアニアで過ごす事になったのでした。

イースター休暇の前半はベルリンで過ごし、ラトビアを経由してリトアニアへ。
ベルリンでは常に睡眠不足だった分、リトアニアではのんびりすごしました。のんびりしすぎて、行きたかった教会を諦める事にもなるのですが…

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Austejaに起こされて、ダイニングルームへおりると、イースターの朝食が準備されていました。
前日に染めた色とりどりの美しい卵。卵の尖った方をぶつけあって誰の卵が一番強いか?競って遊びました。お昼には豪華な料理がたくさん。
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欧米ではクリスマスとイースターを家族親族で祝うのが一般的。日本のお正月やお盆休みのよう。

その日の午後は湖畔の別荘で親戚と一緒にイースターのお祝い。赤ん坊を含めて20人くらいが集まりました。
水辺で風景画を描いていたらすぐ近くを二階建てのボートが通りかかり、「日本人が絵を描いている!」と喜んでクルーズに招待してくれたので、友人と友人父を連れて相乗り。
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別の日はトラカイまでドライブ。
14世紀後半、湖の中に建てられたトラカイ城は、ドイツ騎士団との戦闘やモスクワ大公国との戦で破壊され、しばらくは財政難で廃墟のまま放置されていたそう。20世紀後半に再建されたときは国民は泣いて喜んだそう。
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場内は資料館になっていて、トラカイの歴史や再建時に発掘された物等が展示されています。

また別の日は、広大な敷地にわたる民族歴史伝統村のようなことろがあると聞いて、「リトアニア民族歴史博物館」へおでかけ。

リトアニアの各地方から移築・再現された木造家屋が150戸、それぞれの村では伝統衣装を纏った人々が工芸品を作る様子や伝統行事を垣間みる事が出来ます。気に入ったものはお土産に購入することもできます。
様々な戦争に巻き込まれ、ロシアやソ連による占領下では自国の文化や言語を話す自由を剥奪されたものの、勇気ある人々によって秘かに守られた書物や財産、教育の場がありました。
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一週間にわたってリトアニア滞在の全てをサポートしてくださった友人家族に、ポートレートや別荘、庭先の花を描いて贈りました。

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いつか日本の両親を連れて会いにくるね!とお別れしたものの、この三ヶ月後には再びリトアニアを訪れ、四年に一度のリトアニア祭りでてんやわんやのAustejaの家族にお世話になるのです・・・

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つぎはどこの国のお話をかこうかな。来週もお楽しみに。

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溝尻奏子 個展
“Beginning of my journey” 旅のスケッチと陶板画
Kanako Mizojiri solo exhibition

2015/4/20→ 4/25 11:00ー19:00(最終日は17:00まで)日曜休廊

GALLERY b.TOKYO
〒104-0031
東京都中央区京橋 3-5-4 第一吉井ビルB1
TEL&FAX: 03-5524-1071

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イラストレーター、陶芸家、美術教師、旅人。

ちいさなリュックにスケッチブックと色鉛筆を入れて、旅先で絵を描きます。

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