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2F/当番ノート

スペインとイタリアのこと

当番ノート 第20期

5月末に大学の授業が終わり、帰国までの2ヶ月はヨーロッパを旅してまわる事に決めてバルセロナ行きの航空券を予約。
ロンドンで個展中だった先輩のTORU ISHIIとDalston Junctionで待ち合わせ、シンガポール料理屋へ。
夜は先輩の紹介で知り合った女の子の家に泊めてもらい、翌早朝、物音を立てない様にひっそりと出発。
バス停のあたりはまだ薄暗くてクラブ帰りの人々で大麻臭い…ファーナムとは全く違う雰囲気。
バスから電車へLondon Bridgeでの一度の乗り換えでガトウィック空港まで行けると思っていたら、駅が閉まっている…? 嘘?とおもったら、休日だから7時まで電車がでないらしい。ちゃんと調べていなかった・・・!
ネットがないのでバス停にある時刻表&路線図とにらめっこし、結局さらに2本のバスに乗り換えてVictoria Stationへ到着、、特急に乗って空港へ。一時間で着くはずだったところ倍の時間をかけて7:30のチェックインに滑り込み。8:30の飛行機でいよいよバルセロナへ!

バルセロナといえばガウディ建築ですが、家族旅行の際に全てまわっていたので今回は再訪したいところと留学している友人に会うことを優先。
何しろ天気が良く、広がる青空に海風が吹いていて久しぶりに夏らしい気候が嬉しい。

最新の建築技術を取り入れ、建設が進むサグラダ・ファミリア。天井から差し込む自然光、ステンドグラスの色彩に、教会に流れる音楽が非日常的な空間を演出しています。
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グエル公園を再訪し、ガウディが夢見た未来都市を思い描く…
ここもガウディ建築らしく、タイル、釉薬で彩色された焼き物が屋外の装飾として全面に使われています。
完成した当初は市民に受け入れられなかったけれど、今やこの場所は世界中の観光客を魅了して止まない、市民の誇りであり財産だなぁ、と思うと込み上げてくるものがあります。
夜は芸大のピアノ科と建築科の留学生とあって居酒屋に連れて行ってもらい、賑やかな夜の街歩き。

ミロ美術館を見てから飛行機でローマへ。空港からバスで中心地へ移動して、ローマに留学中のyukoちゃんと待ち合わせ。
石畳の街を走るバスと市内電車で移動して遺跡を見て回ったり、彼女が今オリヴィエトという町を研究していると聞いて訪れたりと、イタリア到着翌日から電車とバスでの旅行に出かけました。
フィレンツェでは美術館を巡り、アッシジでは息を飲むような美しい夜明けを眺め、教会を訪れ…毎日クロッキーやスケッチを描く日々。
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またここでも電車の乗り間違いをしたりしつつ、大きなトラブルもなく来たものの、
最後ヴェネツィアへ向かう時に電車にスケッチブックを置き忘れるという失敗をしてしまいました。
電車がヴェネツィアについてから20分くらい経っていたけれど、急いで戻ったらまだ出ていなかったので急いで乗り込み、
スケッチブックを見なかった⁉︎と聞いて回るも、清掃員は知らないふり。しばらく粘って、ゴミ箱に捨てられてしまったことが発覚……
駅の端っこにあるゴミ置き場から旅のともを救い出して、ヴェネツィアの宿へ。
美しい街並みに癒されながら、でもまだなんとなく心がざわざわ。

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それでもその日の夜には開き直って、水上バスに乗ってヴェネツィアの風景にうっとり。。ここでも毎日博物館や教会へ行き、屋外でもたくさん絵を描きました。

写真はアッシジで描いた絵を陶板で再現している制作過程です。

白土鉄分を含んだ赤土、さらにコバルトとマンガンを混ぜて作った影の色が足され、素焼きされた陶板。
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釉薬で絵付けをします。
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本焼きして完成。

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来週は夏至祭を過ごしたスウェーデンのお話です。

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イラストレーター、陶芸家、美術教師、旅人。

ちいさなリュックにスケッチブックと色鉛筆を入れて、旅先で絵を描きます。

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