去年の夏、うちのアトリエにある坪庭でイラガの幼虫(毛虫)が大量発生しました。今年もやつらはそこにいます。今年もこの季節がやってきましたね。
第5回となる本日は、絵のモチーフに多い星とプラネタリウムのイベントについて。
前回でも書かせていただいたとおり、個人的に描く絵、repairで描く絵もまずストーリーを考えてから絵を描き始めます。自分の中でストーリーを持ち、頭の中の辻褄を整えてから描かないと、やっぱり魅力的な絵が描けないような気がします。そんな自分の中のストーリーでよく舞台にするのが、星空だったり夜空だったりします。天文学者のような専門的な知識があるわけじゃないけど、「ロマン」の部分で星や夜空がとても好きです。
僕は小さな頃から天体にまつわる話が大好きで、理科の授業も、天体の時間だけは目を輝かせて授業を受けていた気がします。どこまで続いているかもわからないこの広い宇宙、何があっても不思議じゃないし、自分の生きている流れと宇宙の法則がリンクしているような感覚があって、夢や妄想が広がります。宇宙人もいると信じています。
仕事でも、何か商品を考えている時に、何となくふわっと頭にある考えに星や夜空をまぜると自然とストーリーが生まれるので、無意識にモチーフにしている気がします。
音楽をしている時も同じような感覚があって、アトリエでrepair二人で練習する時も部屋を真っ暗にして、「大人の科学」で発売されたピンホール式プラネタリウムをつけて浸っています。でもそうすることで不思議と集中力が高まるような気がしています。そう思って仕事の合間に僕の仕事のお供「ウィキペディア」大先生の記事で興味深い記事を見たのですが、どうやら音楽はその昔、天文学の中の一つの分野だったそうです。なんでも、この世界や宇宙の流れは音楽によって調律され、バランスを保っている。そう考えられた学問が「ムジカ」だそうです。そしてピアノの鍵盤の数と星座の数は同じ「88」。昔、天文学者にピアニストが多かったということも教わりました。
星と音楽のつながりにウキウキして、またまた妄想が膨らみます。repairや僕の作品の全てが星をモチーフにしているわけではないのですが、今後も切っても切れないものになりそうです。そんな感じでみんなに星が好き星が好きって言っていたら、詩人・小鳩ケンタさんからとても素敵なお話をいただきました。
今年の10月4日に、神戸にあるバンドー神戸青少年科学館の中にあるプラネタリウムで演奏することが決まりました。イベントタイトルは「よるの点をなぞる」。
詩人・小鳩ケンタの詩の朗読と僕たちの音楽、そしてプラネタリウムを楽しんでもらえるイベントです。しかもプラネタリウムにアップライトピアノが設置されています。今回はメインビジュアルまで担当させていただきました。本当に星が好きでよかったなーと思う今日この頃です。
そんな今日はこのイベントの絵と、星にまつわる僕の絵をご紹介できたらと思います。
こちらは「よるの点をなぞる」のメインビジュアルとフライヤー。
イベント詳細はfacebookページや、バンドー神戸青少年科学館から。また、神戸ビエンナーレの協賛事業としても採択されています。