気づけばこの当番ノートも、もう6回目。あと3回で終わると思うとなんだか寂しいですね。
最近観た映画のセリフで「この世で一番恐ろしいことは、夢が叶うことだ」って言葉にゾッとしました。
前回プラネタリウムでのイベントをお知らせさせていただきましたが、今日も1つおすすめのイベントをご紹介できればと思います。
9月19日(土)〜27日(日)に三重県・名張市にあるsensart galleryにて、黒田武志さんの個展「空の途中の遠近法」が開催されます。期間中の9月26日(土)に、黒田さんの作品とコラボレーションして、repairが演奏会(無料!)をさせていただきます。
「空の途中の遠近法」フライヤー。
facebook イベントページ → https://www.facebook.com/events/1625720061019470/
SENSART-Gallery → http://sensart-gallery.com/
黒田さんとは、以前にも大阪・福島にあるLADS GALERYで行われた個展「破片のひとりごと」で、黒田さんのサウンドオブジェ<落下の音楽>と共に演奏させていただきました。その時にまた一緒にやりたいねと言っていただき、また今回誘っていただきました。
黒田武志さんとの出会いは去年。知り合いから黒田さん情報(素敵な人、素敵な作品、オフィス、家)をずっと聞いていて、我慢出来ず、勢いで送ったfacebookのメッセージ「家、いってもいいですか?」が出会いのきっかけとなりました。repairのテーマである「こわれたら、はじまり。」 この言葉に興味を持ってくださったのと、もともと僕たちの音楽を知ってくださってたのもあり、お伺いした日は気がつけば3時間以上も長居していました。1階のオフィスにとどまらず屋上まで到達。話してるのが楽しくて仕方なくて。そして出会ってから間もなく、去年の夏ごろ個展で演奏してほしいとお話を頂きました。
どの演奏会ももちろん嬉しいのですが、自己表現の空間にrepairの音楽を選んでくれるのは、また違った「たまらない」があります。鳥肌ものですね。
僕たちrepairにとって音楽は作品の一部。「絵」と「音」と「言葉」それぞれを切り取っても魅力のある作品になっていて、この3つが合わさった時、さらなる相乗効果でいい作品になることを目指しています。なので、自分たちの絵や言葉に音楽をつけることはもちろんですが、様々な方々とのコラボれショーンも積極的に行っていきたいなあと考えています。今回のように小鳩さんの詩の朗読だったり、黒田さんの作品だったり。そうすることで作品の幅も広がるんじゃないかと思います。
イラストの方も、自分たちの音楽のジャケットだけでなく、色々なミュージシャンの方のジャケットも担当させていただいています。どんな思いで曲を作っているか、またどんな物語があって曲が出来ているのか、自分たちの音楽に絵をつけるのとはまた違った感覚を養うことが出来ます。その代表的なのがいつもお世話になっている大阪・南森町にある「雲州堂」。ライブだけでなく、レコーディングでもお世話になっています。そんな雲州堂が10周年記念の時にリリースしたアルバム「10っぽんかぞえたら」。こちらのアルバムアートワーク一式を担当しました。思えばこのお仕事がイラストレーターとしての初めての仕事。ここから色々始まった思い出の仕事です。
そして去年のお仕事ですが、木を使った素敵な内装や作品作りをされている「木鳥works」さんにお誘いいただき、木鳥worksさんが内装を手掛けた大阪の谷町6丁目にある整体医院「草枕」さんの壁に、僕の絵を埋め込みました。「何処でもない何処かを旅する」というコンセプトのもと造られた内装。僕の絵が芸術作品のような内装の一部になれて、本当に楽しいお仕事でした。
大阪・谷町6丁目 整体医院「草枕」 → http://kusamakura-seitai.tumblr.com/
密かに前に置かれている黒電話に「何処でもない何処か」から電話するという設定。
こんな風に、本当にありがたいことに色々な方とお仕事や作品創りを共にすることで、大きく成長出来た気がします。ですがデジタルイラストレーションならではのジレンマも強く感じました。こちらのお話はまた次回。話せば長くなりそうなので。笑