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2F/当番ノート

パソコンの前に座って 第9回

当番ノート 第22期

2ヶ月なんて本当にあっと言う間。
今回で最終回。とても寂しい気分です。

最終回の今日は、「絵を描く」という行為そのものについて考えてみようと思います。

「絵を描く」という言葉は色々な場面に使われているような気がします。例えば「夢を描く」という言葉があるように、未来の姿や物事を想像して絵を思い描いたり、目標なんてなかったとしても明日の仕事の事だったり、あーなったらどうしよう、こうなったらどうしよう、ネガティブ・ポジティブどっちの面でも誰でも頭の中で絵を描いているんではないでしょうか。

今回の連載で散々デジタルイラストレーションのメリット・デメリットや、デジタルイラストレーションの芸術的価値など僕なりに思った事を書かせていただきました。そして僕の活動の紹介なども。僕の記事に白水 麻耶子さんがいつも素敵なレビューをつけてくれているのですがその中でもお気に入りの言葉がありました。

「価値は、生み出した時から生まれている。」

絵を描くにあたって、デジタルを選んだ時から色々悩んでいる部分もありましたが、この言葉にとてもぐさっと来ました。絵を描くという事はアナログであれデジタルであれ、「発想」の部分ではどっちも変わらず、とてもパワーのいる事です。実際の「物」に対しての価値の違いはあるとは思いますが、どんな媒体にしても描いた本人の「個性」は必ず出ているもの。願わくば、アイデアを出して「絵を描く」という行為そのもに価値を生み出せる大きな人間になりたいなあと思います。

結局何が言いたいかと申しますと、これからも頑張りますって事ですね。

今回、この連載のお話をいただいた時、正直とても不安がありました。まず、repairというユニットでは文章は相方の谷口さんが担当しています。文章を書くという事にあまり自信がなかったのですが、僕みたいなもんが一体何を伝えれるのか本当に不安でした。実際自分の文章を読み返してみると、支離滅裂だったりお恥ずかしい文章です。

ですがいざ連載を始めてみると、連載楽しみですと嬉しいお言葉をくれる方々がいたり、すごく励まされました。それに自分自身について見直す事ができたり、新しい発見も多く本当にやってみてよかったなあと思います。

アパートメント関係者の皆様、いつも素敵なレビューを書いてくれた白水さん、色々とご迷惑おかけしましたがありがとうございました! 
これからもどうぞよろしくお願いします。

それでは最後に、最近仕上がったお仕事のご紹介と今後の豊富を。

株式会社アミファが運営するブランド「エメルスタイル」より僕の絵を使ったマスキングテープが発売になりました。「アニマルサーカス」をテーマに絵を描きました。エメルスタイルのオンラインショップからも購入が可能だそうです。よかったらぜひチェックしてみてください。

写真 (2)

そしてこちらは株式会社千趣会さまからのご依頼で製作した絵本ぽくなった付箋ブック。ちょっとよく仕組みが分かっていないのですがベルメゾンに「お手伝いさん」という会員?のような方々がいらっしゃるようで、その方々に誕生日の月に贈るプレゼント用のため非売品ですが、4万個作ったそうです。

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付箋を開くと物語調になっていて、付箋一つ一つを張り合わせても一枚の絵になるように作られています。実はこの二つは僕がフリーランスになって初めてのお仕事でした。フリーに慣れてないこともあり、色々ご迷惑をおかけしましたがとても思い出の残るお仕事です。

今後は僕個人の絵ももちろんrepairとしても活動の幅を大きく広げられるようにしていけたらと思います。そして、「絵を描く」という事にもっともっと専念できるようになれればなあと思います。

繰り返しになりますが、最後までお読みくださった方々、お付き合いいただき誠にありがとうございました!これからもよろしくお願いいたします。

akira kusaka

akira kusaka

イラストレーター&グラフィックデザイナー。repairというユニットでも活動中。絵とトロンボーンを担当。

Reviewed by
白水 麻耶子

最後だけど、最後じゃない
日下さんのお話。

これからもその驚きと喜びと音と世界が画面を抜け出して
とことことこと
広がって行きますように。

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