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2F/当番ノート

Teatrul National Opera si Balet Oleg Danovski

当番ノート 第38期

私は2013年にルーマニアにやってきました。

何も知らなかったこの国にやってきたのは偶然でした。

履歴書を送り、受け入れられたからここで踊ることを決めました。

Teatrul National Opera si Balet Oleg Danovskiというバレエ団です。

カンパニーでは古典バレエ、創作バレエを上演しています。
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黒海沿いのとても小さな町ですが、毎週末にバレエかオペラかオーケストラの公演があります。

お客さんは私達の公演を楽しみにしてくれています。

昔日本のバレエ団で踊っていた時に、バレエをお客さんが必要としていると感じられなかったのですが、

この町ではバレエが必要とされていると感じることができます。

観劇は町の人々の娯楽の一つです。

チケットもとても安く映画を観に行くのと同じくらいです。

もしかしたらチケットが安いことが観に来やすい理由の一つかもしれません。

私たちの劇場には高級感はありませんが、大衆演劇のようにみんなが気楽に観に来れる雰囲気があります。

お客さんはいつも熱狂的で一体感を感じやすいです。

私達の踊りを楽しみにしてくれている人がいる

それはとても嬉しいことです。

劇場がある町に住むことは私の夢の一つでした。

そしてこのように人々が劇場に来る文化を持つ国で

バレエを踊れていることに感謝しています。

合田 紗希

合田 紗希

はじめまして。

私はバレエダンサーとして、リスボンのダンスプロジェクト、マデイラ島でのバレエ教師、チェコのバレエ団、ルーマニアの黒海沿岸にある劇場など活動していました。

現在は日本に拠点を移し
Ballet Class Natureを立ち上げました。

バレエのオンラインプライベートレッスンをお届けしています。

Ballet Class Nature
https://balletclassnature.wixsite.com/home

photo by Veronika Brunová

Reviewed by
高野 裕子

「劇場がある町に住むことは私の夢の一つでした。」

劇場という場所が生活の中のあり、バレエや演劇、音楽が日常の一部であること。
そしてそこで、生きる人々。

踊ること、その表現を楽しみにしてくれる人がいる場所。
生きることの喜びを分かち合う循環の中で、文化という営みが連綿と紡がれていく。

繋いでいくこと。
そして耕していくこと。
それはきっと、どんな時代、どんな場所でも同じなのだろうな。

紗希さんの踊る劇場に、行ってみたいですね。

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