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2F/当番ノート

さだまらない

当番ノート 第45期

さだまらないさだまらない

昔から、これだな!となにかをさだめることが苦手です。
ものごとを決断するってとても難しい。

くだりのエスカレーターとか、小さい頃ほんとむりでした。
乗るときにどちらの足から出せばいいかわからなくて。
混んでるところだとどんどん後ろから人が来ちゃうし。

大学生の頃は、映画が好きで、よくDVDを借りにいってたんですけど、
なかなか何を借りるか決められず、
これを借りることによって私の2時間はなくなってしまうのか、という思考におちいって
何も借りずに家に帰ったりしていました。

仕事をしてお金を稼ぐようになってからは、
さだめなければいけない場面も増えましたが、
そんなときにそばにいる人がかわりになにか決断してくれると
よかったよまぬがれたよ、と、ほんとに喜ばしい気持ちになります。

なんというか、もちろん遠慮とか元来の気の弱さのせいもあるんですが、
いい感じにさだめてしまうと、逆になにかがせばまってしまうような
妙なうしろめたさがあるんですよね。

特に自分の意思の形をさだめずに、ぐにゃぐにゃと、まわりがつくる空気に合わせて
形を変えていくのもぬるま湯みたいで良いよなぁ、とちょっとだけ、思っています。

絵に合わせて、意味のあるような、ないようなことを
毎週書いていこうと思っています。
お付き合いくださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

Reviewed by
ますぶち みなこ

三好愛さんの連載がスタートです。
第一回は「さだまらない」。
ふわふわと形を変えるやわらかなイラストが迎えてくれるお部屋です。

生活していると「さだめる」ということが必要な場面にたくさん出会います。
小さなことから大きなことまで、それは「いいこと」のように思われがちかもしれません。
でも、さだめてしまうことって、なんだかうしろめたい。
小さな頃、親にねだる誕生日プレゼントすら「さだめる」ことができなかったわたしは、少しほっとした気持ちに包まれました。

イラストとあわせてパラパラと眺める本のような言葉たち。
きっと、疲れた足を伸ばして座れるような三好さんのお部屋、来週も楽しみです。

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