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2F/当番ノート

ヴァーチャルスナック・モモコー六本木中心、な人々ー

当番ノート 第45期

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いらっしゃいませ。
ここはアパートメントの中にある日常の非常口「ヴァーチャルスナック・モモコ」へようこそ。
ありきたりのどこにでもあるような路地裏スナックよ。
私は店長のミス・モモコ。
家も心も湿度120パーセントです!
東京は人も心もジメジメしてるから、
『だけどお天気なんて…心で変わるのさ』カラッとした国に逃げたいわ〜!

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すぐ『あっちこっち』行きたくなる脱出グセの強い私と比べて、港区民は「何処にも行きたくありません」と言うのが本音。
だって港区はセントラル。必要なものはここにあるし…便利だし、飲み友達もいるし、職場も近くだし!
私のことは嫌いになっても港区のことは嫌いにならないでください!

六本木ヒルズ、沢山のご飯屋さん、足を伸ばせば東京タワー、お台場のジョイポリス、美術館…
お金があればたのしいところ、それがトーキョーシティーというところ。

今回『〜六本木中心〜』と、銘打って六本木界隈で暮らす人々について書き記すわね。

ちなみにママが好きな定番!庶民派のご飯屋さんを紹介するわね。

1.麻布十番の焼鳥『阿部ちゃん』
リーズナブルな値段。大通りでワイワイしてるから、つい、入りたくなる。
粒は大きめ。オススメはタレね。
https://www.google.com/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13007199/top_amp/

2.臭くなくて、柔らかい。乃木坂ジンギスカンの『北とうがらし』
コースで頼むとラムステーキ、ラムの切り身、ソーセージとたっぷりのもやしが付いてきます。たっぷりのもやしと柔らかいお肉がどんどん進みます。
羊の肉はとってもヘルシー!
室内の換気がうまく行ってるのか、服があまり臭くならないのも○
https://hitosara.com/0004005055/

最近できた火鍋の『新天地』は、珍しいキノコたっぷり!ピリ辛の山椒とともに、お肉がどんどん食べれる。
そしてきのこパワーで、次の日お通じスルッスル!
https://hinabe-shintenchi.jp/

食べ疲れたら白金高輪にある
『マリームーン』へ。
ここは螺旋階段とグランドピアノがある素敵すぎるバーよ。
店員さんがものすごい記憶力で、たちまち虜になること間違いなし。
https://www.google.com/amp/s/amp.retty.me/r/100000986666/

そして、みんな大好きすしざんまい
https://hinabe-shintenchi.jp/

やっぱり安定のすしざんまい、なんだけど、独りでいく場合はちょっと足を伸ばして築地まで行っちゃう。
築地の場外にある廻る寿司ざんまいが、意外とリーズナブル。

六本木のすしざんまいは24hだから、いつ行ってもお寿司が食べられるわ。
明け方にはアフターの女の子たち、日曜日は家族連れ…
そんな、日常と非日常が入り混じる六本木の縮図ね。

って、食べ物のことになると我を忘れるので、ま、この辺で。

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麻布在住、六本木でバーを経営するマスターに言わせてみれば
港区は『大きいようでここは港区六本木村』だから、ある一定の年収を超えると、集う場所、通う店、行動エリアが被ってくるから、しょっちゅう、ご近所さんの噂が聞こえるのよね。

あっちの〇〇ちゃんは有名進学校に行ってね・・・
と、テーブル席のおばちゃまたちがウワサしたとおもったら 、はす向かいでは男3人で卓を囲んでる姿が見えるじゃない。このおじさんたちは元慶応ボーイ。今もこうしてたまに肩を並べて、仕事や女の子の近況を報告しあう仲なのよ。いつまで仲良しなの!?
と、いつも女にフラれた話をしている様はさながら『逆・SATC』。

その横では、ファミリーが子連れでご来店!
あら!○○ちゃん大きくなったわね!
このご夫婦、ここで出会って、結婚した夫婦。
元・シャンパンガールのママが、六本木のSMクラブのメンヘラ女子(振られたてフレッシュ!)を連れて飲んでる時に、SMメンヘラ女子が大暴れして、歯が抜けるという一大事に。その時歯を拾ってあげたのが、隣にいる旦那さんになる人…というから出会いはどこに転がっているかわからないわよね〜〜!

出会いなんて、右見て、左見て、前見て、上見て、やっぱり空から女の子は降ってこない〜〜!ってときに後ろからやってくるものなのよね。
油断大敵!!

そんなわけで六本木村、には完全にバッチリ「港区人生のローモデルがここに詰まってる」感じよね。

ここで生まれて、受験戦争に巻き込まれて…そのうちの何割かは留学し、やがて一流企業に入り、また六本木で遊ぶ…

そんな一連の営みが見えるようね。

でも、見かけの外側は1番外側の内面なんだけど、内面は当事者にしかわからない事情がたくさんあるのよね。

明らかに不倫風の2人。
本当に不倫してるのか、は誰も聞けないタブーのルール。。
子どもを有名私立に入れるか入れないかで悩むママ。私立の小学校に入れるためにそのための塾に子どもを入れて、小学校に入ったら『お迎え』のためにママ友とお茶をしなきゃいけないっていう副産物にうんざりするママ。 港区で生き抜くのもなかなか周りに気を使うわね!

でも、こうしてファミリーでやってきて飲みにきてご飯を食べて帰るパパが
『ここにくると、ちゃんと夫婦で話ができるんです』
と、多忙なすれ違いのファミリーの、ひとときの憩いの時間だったりするのよね。

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そうして、
出会いも『飲み屋』
喧嘩しても『飲み屋』
憩いの場も『飲み屋』
という生活DNAに飲み屋が組み込まれている。それが港区でくらす、という一端よ。

『でもさ〜〜』

とマスターが言うには
『みんな幸せになれ〜!ってお客さん同士をくっつけてたら、本当に幸せになって結婚したらお店に来なくなっちゃったのよ。あれは失敗したわ!』

とのことなので、頭ではわかってるけど、皆さんの不幸を、願わずにはいられないそうよ!!

以上!それが七夕の願いよ!

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ではでは❤️お会計お願いします
また来週〜!良い七夕の夜を〜!

モモ コダテ

モモ コダテ

1988年生まれ/新宿区在住
グラフィックデザイナー、ライター。
ゴールデン街のバーテン、様々な面白い人に出会う中でヒトの面白さに、独特の角度から切り込み、観察中。
2019年5月の文学フリマにジンを初出店。

Reviewed by
たかだ まなみ

【ミス・モモコは何処からやってきたか】
   
いつだったか。
ミス・モモコにおばあちゃん(あるいは、ひいおばあちゃん)の写真を見せてもらった。そしたらなんとミス・モモコに激似!遺伝子脈々。
 
 
皆さんもよく知るように、人には3種類しかいない。
 
 
生まれ育った場所から死ぬまで離れない人。
生まれ育ったば場所から割と遠くに行く人。
生まれ育った場所とはまるで違う、想像もつかない場所に行く人。
 
 
今回の舞台、トウキョーシティー六本木村で人の”営みの川”を眺めるミス・モモコ。
「どこに流れていくのかしら?」
行き先が幸福でも、不幸でも構わないと言う。
  
  
アン・ハサウェイに似てるミス・モモコ。
あなたはどこから来たんだろう。
きっと想像もつかないくらい遠くから来たに違いない。


レビューはたかだまなみさんに書いていただいています。
https://apartment-home.net/author/takadamanami0318/

当番ノート日曜日の担当はモモ コダテさんです。
https://apartment-home.net/column/201906-201907/roppongi/

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