みなさんこんにちは、イラストレーターの高松です。
この連載は神奈川県の西の、山の途中にあるあなぐらのような自宅から、誰かに届けとラジオ波を発信するような気分で書いています。
全8回の5回目です。
–
先日、とあるインターネットラジオを聴いていたら「二度見知り」という言葉が耳に入ってきました。人見知りの間違いでは?と思ったのですが、聞いてみると納得。というか自分にドンピシャな言葉でした。
番組のリスナーさんからの相談コーナーで出て来たこのワード。相談はこんな感じでした。
仕事や食事などで人に会う時。初回は、よくある定型の質問や自己紹介でその場なんとかやり過ごせるのですが。問題は二回目以降です。ありきたりな質問は前回してしまっているし、何を話していいか分からず困ってしまいます。共通点をみつけられていれば良いのですが、全ての人と初回で共通点を見つけられるわけでもないし。みんなどうしているんでしょう。
という内容。本当にわかります。自分も全くおなじで、初対面の人とはあまり緊張しないのですが。2回目となると少し胃がキリキリしたりします。弱過ぎです。
「この間はありがとうございました。」と挨拶をし、「寒いですねえ」と天気の話、共通の知人の近況をネタに少し話したらもう用意した話題は無い。どうしようかと頭がフル回転。煙を上げます。
雑談なんて簡単でしょう、と言う人もいると思うんですが。羨ましいかぎりです。こんな挨拶の時点でだいぶ頭の中はパニックになってしまうので、新しい質問や話題を思いつく余白がありません。ここまでの5分、10分も話せただけで上出来な方です。
でも、話をするのが全く苦手なのかと言われると、それは違って。友人には喋りすぎだと言われるくらいです。いけないなあとは思うんですが、仲の良い人には100、付き合いの浅い人には0。極端なんです。話し始めると空気を読まずに次々にいろんな話をしてしまいます。だから、自分から話をするのはきっと迷惑なんじゃ無いか、と思ってしまうので、なかなか話せないでいます。
そんな僕にとって、このエッセイは良いトレーニングになっています。何かテーマを1つ決めて、ある程度のボリュームの話をする。話しはじめも、広げ方も、終わり方も手探りです。
さて、この話も終わり方がわからなくなってきたので無理矢理終わろうと思います。2021年も引き続きよろしくお願い致します!イラストレーターの高松でした。