こんにちは。イラストレーターの高松です。
引っ越して2ヶ月。生活を整えるために休日もバタバタとしていたのですが、ようやく散歩などする余裕が出来てきました。
–
夜の9時、お気に入りのラジオを聴きながら、トマトと玉子の炒めものをつまむ。年末の連休、実家に帰る前の一人の休日。最高だ。あともう一本だけ飲みたい。だけど冷蔵庫は空っぽ。うーんと唸りながら薄手のダウンジャケットに袖をとおす。スーパーマーケットに行きがてら、少し遠回りして散歩でもしよう。酔いがまわってぼーっとした頭に夜風もちょうどいい。
しばらく歩くと、スーパーマーケットの裏に着いた。駐車場の横の小さな2階建ての建物。建物の前にKEY COFFEEの看板。こんな店あったかな。たしか昼間はシャッターが降りていて、誰も使っていない廃屋のような感じだった。いやその記憶すら曖昧なほど気にもとめなかった建物だ。こんな時間にやってる喫茶店があるなんて。スーパーは24時間営業、夜はまだ長いんだ。酔いもさめてきたし、ここでコーヒーってのも悪くない。
お店は建物の2階、階段の幅は狭く店の入口の電気がともっているだけで薄暗い。だいぶ入りづらい。踏み板は木材で一段毎にギシッギシッと音が鳴る。常連ばかりとか、怖いお店だった時の場合に備え、いつでも引き返せるように音を最小限に抑えながら上って、恐る恐る入口のガラス穴を覗く。誰もいない。それはそれで店主と一対一は気まずいなあと思いつつ。まだ少し残っている酔いにまかせて扉をあけた。
–
文章が長くなりそうなのと、疲れてしまったのでいったんここら辺で。笑 書きたいものをちょうどいい塩梅で書くのって難しいですね。作家さんって凄い!
夜の散歩って昔から凄く好きです。見慣れた町も昼間とは全然違う町に感じられたりしますよね。特にコロナの自粛期間中は近所を散歩された方も多かったんじゃないでしょうか。闇に飛び込むのは少し勇気がいりますが、エイと扉を開けてみると最高の空間があったりします。
それではまた来週。
イラストレーターの高松でした。