当番ノート 第5期
あの日、あの人に。 出逢ってなかったら。 私の今は、全く違うものになっていただろう。 それとも。 その出逢いがなくとも。 抱いていた夢は、とても単純で、 自分さえ動けば、すぐに叶うものだった。 ただ、その時の私に必要だったのは。 それをあの人は、いとも簡単に。 たった一言。 「来ちゃえばいいじゃん?東京」 ずっとその場所に縛り付けていたのは、 他の誰でもなく、自分自身だった。 東京へ通う新幹線から…
当番ノート 第5期
古池や/蛙/飛び込む/水の音 (↑区切りごとにリンク張ってみた。) 誰でも知っている、と思われている一編の俳句でさえ、言葉の一つ一つには膨大なリンクが張られていて、 その「本当のすがた」なんて誰にもわからない。 そしてその膨大なリンク情報の中から選択を行っているのは読者であって、 つまりは、意味と言うのは、作品とその鑑賞者のあいだで、その関係性に応じて立ち上ってくる ものなのだなあ、やっぱり、とか…
当番ノート 第5期
一週間、早いなあ。 今週も書きたい事は何もないや。だから簡単な更新でごめんね。 毎回毎回ジムジム言ってるけど、今もまだ毎日ジム通いですよ。 ランニングマシーンを傾斜10の坂路にして、ひたすら登って(?)る。 トレーニングは楽しいなあ。 今はこれ書かないとダメだからパソコンの前でコーヒーを飲んでいて、 その前は台所まわり(洗うスポンジとか排水口周辺)を熱湯消毒してた。 さらにその前には毛布を干してホ…
当番ノート 第5期
白い足跡が残る頃 電車の吐く息の中で 知らぬ間に伸びた君の髪が 時間を告げるように揺れた ぎこちなく君は歩き出す 僕はそのあとを追いかけて ぽつんと立つ姿をのぞき込み いつもと変わらず閉じこめた Our finder Our finder 見つけたいんだ Our finder 二人で Our finder Our finder その向こうに見える未来に 呼んで 5時10分の秋の風にさらわれないで …
当番ノート 第5期
二度三度抱き寄せられる腕枕 吾が埋もれるほどの肩の広さよ 抱きすくめぽんぽん我をあやしつつ 先に眠りにつく男を撫でる あのあとの記憶がないと先手打つ 男ってやつぁいつもこうだ この花を千切ったところでなにもかも 変わると思えぬ夜が明けて 戯れて じゃれて乱れて我に返る 「虚しい」という字に よく似ている
当番ノート 第5期
シリーズ「ELEMENT」より 2011 シリーズ「ELEMENT」より 2011 このシリーズは「山」の前作にあたるもので、このシリーズの発展させたものが「山」となります。このシリーズは地球を一つの生命体と捉え、地球を構成する要素としての自然物や人工物を撮影し、それらの写真で構成しています。 数年前、北海道に行った時にアイヌの方とお会いし、一週間程その方のところに滞在させてもらいました。そこには…
当番ノート 第5期
自分、という人間について、それぞれの人間がどれほどまでに興味を持っているのかは、僕は僕以外であった記憶がないのでわからない。 少なくとも僕は、相当自分に対して興味を持っているのではないかなぁ、と思う。 寧ろ、自分にしか興味がないのかも知れない。 昔は自分の外側にばかり興味を持っているのだと思い込んでいた。 兎に角自分嫌いで、自分に価値があるとすれば、価値のないことを解っているというところくらいなも…
当番ノート 第5期
「カメラ買って正解でしたね。」 その人は、私にそう言ったのだ。 2001年、秋。 私はここ、カフェACHOで友人とお茶をしていた。 人生初となる『占い』へ行ったのは、一ヶ月ほど前のことだった。 私はこの日、2度目を終えて、初めて行った友人2人とここへ寄った。 占いに行き、自分を診てもらおうと思ったきっかけは、 職場で知り合った同い年のウエダくんが、その場所へ行ったこと。 とにかくすごいから、行って…
当番ノート 第5期
石工だった父親の仕事場で子供の頃はよく遊んでいたが、 父や他の職人達が使い込んでいた道具は なぜかとても魅力的で、 時々、使い方もわからないままに、 欲しいとねだって、そのおっさんたちに笑われた。 また、墓石なんかの欠けた部分を修繕する時に、 父がその辺に転がっている木片を拾い上げ、 それをコテのように使って、膠(?)と石の粉を手際よく混ぜていたが、 その、ただの木片がコテと言う「道具」に昇格する…
当番ノート 第5期
水曜日か。伝えたい事は特にないな。 ガツガツと写真を撮りたいとも思わない。 書きたい事もない。 人生が充足している気がする。 女と暮らし、馬鹿な話をし、時に威張り、時に褒められ、寝る。 これ以上の何かを求めているのかというと、全く求めていない。 酒が飲めればいい。たまにセックス。 あとは好きなミズヒキの花が年中咲いていればいいのだが、 それは叶わない。友人は、近所の猫で充分だ。 酒を飲んで、テレビ…
当番ノート 第5期
色づいた銀杏の樹を見上げて歩く秋乃。 僕はゆっくりと歩調を緩める。 そのまま離れてゆく秋乃。 そして、後ろを振り返る。 ぽつんと立つ秋乃。 僕は静かにファインダーを覗く。 秋乃が少しはにかむ。 一瞬の静寂が訪れる。 いつものように光を閉じこめた僕は、 秋乃のもとへ駆け寄る。 そうして再びゆっくりと歩き出す。 秋の風が吹き抜ける。 (写真:2011年11月 昭和記念公園)
当番ノート 第5期
夜のはざまにひとりの女 ビルのすきまにひとりの女 角をまがればひとりの女 女 女 ひとりの女 背中をみせてひとりの女よ 喘いでみせてひとりの女よ 産毛を逆撫でちくちくするよ 膝まづかせてひとりの女よ よく笑いよく泣きおおいに食べ 時に狂い時に沈みそして浮かびあがる やわらかなその腰つき しなだれるそのうなじ か細く力強い手首と視線 ふり返ればひとりの女 あおぎ見ればひとりの女 嗚呼 女 女どもよ …