当番ノート 第42期
砂、流れる雲、動く太陽、小さな花、地平線。遠くを飛ぶ飛行機の音、鳥の羽の音、動物の鳴き声。 どうして砂漠にいくと、普段みえないものが見えたり、聞こえたりするんだろう。 先日、友人が日本からイスラエルまで遊びに来てくれた。お気に入りの場所に連れて行ってほしいと言われて思いついたのは、数年前に一度だけ訪れたことのある砂漠の中の小屋だった。電話もネットも繋がらない砂の世界…という砂漠への恐怖心を克服す…
当番ノート 第42期
・・・ こんばんは。当番ノート42期のヨシモトモモエです。 毎週火曜は私のお部屋で、のんびりしていきませんか。 27歳・実家暮らし。 会社勤めを楽しくしながら、家業を手伝い、踊りなどもしています。「踊れる・食卓」では日々のくだらなくて、けどすこしくだるなぁ、と感じたことをゆるっと書いていきます。 ・・・ 第七回:名無しのポタージュ 街を歩いて、料理屋さんを見つける。どこの街へ行っても、料理屋さんを…
当番ノート 第42期
子供の頃、私はずっと本を読んでいた。宿題を終えたら、友達と遊ぶ時以外、基本的にずっと何かを読んでいた。誰かに話されても、本にあまりにも夢中になって何も聞かないこともあった。 読書は今でも大好きだが、今の私は集中力がかなり乏しい。いつの間にか将来のことばかりを考え、今ここで簡単にできることを楽しめなくなった。本当に馬鹿馬鹿しい。 今年は目標何も立てないと言ったにも関わらず、結局一つだけ立てた。今年は…
当番ノート 第42期
「Pleasure of dancing」 遠い異国の地でその言葉を聞いたのは、10年前、20歳の夏だった。大学の講義をぬけだして行ったさきの劇場で、イスラエルから来ていた舞踊団に恋に落ちた私は、ダンスをはじめてたったの2年、英語も喋れやしないのに、数か月後には、バットシェバ舞踊団の本拠地イスラエルで踊っていた。 先日、久しぶりにバットシェバ舞踊団のスタジオにいくと、100人程のダンサーがうご…
当番ノート 第42期
・・・ こんばんは。当番ノート42期のヨシモトモモエです。 毎週火曜は私のお部屋で、のんびりしていきませんか。 27歳・実家暮らし。 会社勤めを楽しくしながら、家業を手伝い、踊りなどもしています。「踊れる・食卓」では日々のくだらなくて、けどすこしくだるなぁ、と感じたことをゆるっと書いていきます。 ・・・ 第六回:リミテッドおでん 「なんだ、リミテッドおでんか。つまり、お母さんはおでんの量を決めてい…
当番ノート 第42期
この記事のタイトルは最初「フィンランド人とお酒」だったが、気づいたら、ここに書いてあることにはむしろ、「私とお酒」もしくは「国を問わず、お酒の話あれこれ」のようなタイトルの方が合っている気がしてきたので、結局「キッピス」にした。「キッピス」はフィンランド語で「乾杯」という意味だ。 日本留学の大分前に、どこかの日本文化についての講座で、日本人は普段言えない本音を言わせてもらうためにお酒を飲むと聞いた…
当番ノート 第42期
飛行機の窓から外を眺めると、遠くの遠くまで連なる山々がみえた。山がただただあるだけで、そこに国境という線はみえない。 数年前、イタリアからドイツに列車で移動したときのことだ。窓の外に広がる清々しい山景色。地球の美しい顔にすっかりみとれてしまった私はのほほん気分で列車に揺られていた。同じ車両には、荷物をたくさん抱えた黒人ママと二人の子供が乗っている。引っ越しでもするのだろうか、スーツケース2つに大…
当番ノート 第42期
・・・ こんばんは。当番ノート42期のヨシモトモモエです。 毎週火曜は私のお部屋で、のんびりしていきませんか。 27歳・実家暮らし。 会社勤めを楽しくしながら、家業を手伝い、踊りなどもしています。「踊れる・食卓」では日々のくだらなくて、けどすこしくだるなぁ、と感じたことをゆるっと書いていきます。 ・・・ 第五回:ユニバーサルおせち この年末、我が家の台所に隕石のようなものが落ちていた。 隕石、とい…
当番ノート 第42期
今年も残すところあと僅かになった。12月23日、北フィンランドの田舎にある実家へ帰って来た。寝不足で気分がやや悪かったが、オウル行きの電車の窓から見えた景色は綺麗だった。畑の上に雪が積もっており、地平線下に没した太陽は空の一部をピンク色に染めた。 実家へ着いたら、家のあらゆる隅にクリスマス飾りが付いてあり、トイレにさえプチクリスマスツリーが置いてあった。カレンダーだけは、12月ではなく、既に1月の…
当番ノート 第42期
先日、はじめてのアパート友達ができた。 彼女の姿を初めて見たのは、アパートの階段をあがっていた時だった。玄関の鍵を閉めている彼女とばったり遭遇したのだ。めったに人に遭遇しないアパートなので、嬉しくなってしまった私は「あの、こんにちは!隣の隣の部屋に住んでいる者です!」と速攻で声をかけていた。不審者扱いされてもおかしくない状況だったが、彼女の方も「このアパートで友達ができるなんて嬉しい~」と言ってく…
当番ノート 第42期
・・・ こんばんは。当番ノート42期のヨシモトモモエです。 毎週火曜は私のお部屋で、のんびりしていきませんか。 27歳・実家暮らし。 会社勤めを楽しくしながら、家業を手伝い、踊りなどもしています。「踊れる・食卓」では日々のくだらなくて、けどすこしくだるなぁ、と感じたことをゆるっと書いていきます。 ・・・ 第四回:餅つきのステップ 世の中には2種類の家庭があると思っていて、それは餅つきをする家庭と餅…
当番ノート 第42期
最近朝家を出ると、外は暗い。夕方帰ってくると、外は暗い。11月から2月まで、殆どその繰り返し。私は暗いのはそんなに構わないが、本当に寒い日は、家を出たくない。家もオフィスも暖かいので、寒さを感じるのは外だけだが、バスを待っている約5分の間、居住するのに適さない太陽系外惑星に飛ばされたような気がする。 私はみんなムーミンのように冬眠すればいいと思うが、フィンランドは気温がたとえマイナス30度まで下が…