「風景のある図鑑」連載が終了いたしました。
これからは長期滞在者として、テーマを決めずに絵を載せたり文章を書いたりしていきます。
「風景」と銘打って絵を描いていたため、空間的で、かつ説明的な絵がばかり描いていましたので、今回は、平面的で無計画な絵を描こうと思いペンを取りました。
タイトルは「祝福を与える三匹の鳥」です。
無計画に描いたのですが、新春っぽくおめでたい感じのする画面になった気がします。
紙はコピー用紙、ペンはHI-TEC-C0.3mm、着色はPhotoshopです。
このように無計画に絵を描いている時、次に書くべき線がうっすらと見えたり、考える前に手がどんどん動いていく感じになります。あの動きを決定している脳の部分が面白いと思います。そのひとがなにを根拠に決定を下しているのか気になるので、その脳の部分とお話ししてみたいです。
よい絵とわるい絵のちがいについて考えてみましたが、よい絵はとにかく「説得力があり」「画面が成立している」のだと思います。ざっくばらんに言えば「バランスが良い」ということだと思います。構図のバランス、色のバランス。どれくらい書き込むかのバランス、どれくらい説明的にするかのバランス、どれだけ筆跡を残すかのバランス、などなど。
私の中の理想の一つに、「年長さんくらいの女の子が書くお姫さま」があります。頭の上が平らで、ウインクしていて、体が長い三角形になっていて、細い足がひょろっとでている、アレです。そのため私の書く人物も不自然に長い三角形の体をしています。「年長さんくらいの女の子が書くお姫さま」を理想に設定したのは、その時にとにかく描いていて楽しい、子供の落書きのように絵を描けないかを模索していたためでした。考えてみれば大人が子供の無邪気さを真似てみることはとても見苦しいことなのですが、なぜ子供があの形で人間を描くのかとか、定型、自動筆記のような観点で興味があったのです。
そのため、あの細長い人間を描くようになったのですが、同じような人間ばかり描いて飽きそうな気がしたのですが、今の所飽きていません
……と、ここまで無計画に文章を打ってみました。
なんにせよ、行き当たりばったりは楽しいです。
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おしらせ
3/17-3/29京都のレティシア書房さんで初個展を行います。
アクリル画、ペン画の展示のほか、自作アクセサリーや小物類、「風景のある図鑑」書籍版も置けるよう計画中です。
また今後、「coca」のほかに「古河郁:ふるかわいく」という名前も使っていきます。
よろしくお願いします。