長期滞在者
今月からデジタル印刷機を使った写真集や画集の出版と販売を行うことにしました。 版を用いずに、1冊単位で制作できるシステムは以前から知られていましたが、ここ数年で印刷品質の向上に加え、コストが大幅に下がりました。巷に出回っているフォトブックサービスも同じ印刷システムを使っています。 最大の特徴は、必要な分だけ印刷して、足りなくなったらその都度制作することができる点です。 このシステムを活用してルーニ…
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私は今よりももっと声を上げていたのではないだろうか? いつから言葉にすることにこんなに怖さが伴うようになったのだろう? 今年も6月20日の世界難民の日に向けて動いている。 ラジオに出演したり、イベントの司会の予定があったりと、多くの行動する機会をいただいている。 この文章を書いている時点でも、世界では明日は一体どうなるのだろう? と思うくらい、 あらゆる場所で緊張や不安が続いている。シリア、ベネズ…
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7年以上もこの家で暮らしているのに、全員で揃って電車に乗り、どこかへ出かけるのは初めてだった。それくらい、のこの家の住人たちは趣味もライフスタイルもバラバラなのだ。そしてそんなお互いを尊重しているがゆえに、「みんなで揃おう」とはなかなかならない。 みんなで中華の円卓を囲む。簡単にできそうに見えて、機を逃してしまうと難しい、そんなことが実現できた。 5月1日(水) 平和な祝日かと思いきや、朝から蕁麻…
長期滞在者
日本に住む友人からの情報で、 ジョージ秋山の『アシュラ』がアニメ化されていた ということを初めて知り、驚いてすぐに検索してみたら、 とある動画サイトで案の定すぐに見つかった。 2012年の作品。監督は『TIGER & BUNNY』 『神撃のバハムート』などのさとうけいいち。 震災の翌年の公開というのも 何か思うところがあってのことだったのかもしれない。 原作の内容は物凄い、というか、 凄ま…
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私は心配性である。 えぇ? と言われてしまいそうだが、 一人でいる時の私の心配性はそれはもうひどい。 石橋の上を叩いて叩いて、その下に船を用意していないと怖いくらいの心配性だ。 番組やイベントの台本を自分で作成する時も、 書いていなくても大丈夫かなと思うことも、 「いやいや本番でど忘れするかもしれないし」と、ちょっとでも不安が頭をかすめることは詳細に書く。 友人とのLINEのやりとりでも、送信をし…
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定期的に流れてくる町内放送を聞くと、「その場所にいる」という感覚を強く意識する。なかでもふたつ、好きなものがある。 —— ここ数年間、8月のお盆のあたりには、いつも北海道の礼文島にいる。礼文島では遺跡の発掘調査が継続しており、各地や各国の学生や研究者たちが集まって、8月に調査を進めている。わたしも毎年この調査に参加しているのだ。 真夏とはいえ、北海道の北端の島は、本州と比べ…
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日本のビートルズと称されたザ・フォーククルセダーズ。通称フォークル。 フォークルは1965年に京都で結成され、結成メンバーは加藤和彦、北山修という2人の天才と、はしだのりひこ(通称”のりちゃん”)の3人。 帰って来たヨッパライ、悲しくてやりきれない、青年は荒野をめざす、イムジン河など、その他多くの名曲、迷曲、珍曲(多くが作曲:加藤和彦、作詞:北山修)を残してわずか数年で解散。 私の母親曰く、ラジオ…
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岡山に工房を持つガラス作家、平井睦美さんの展示を、2〜3年に一度のペースでやらせていただいています。吹きガラスをベースに、サンドブラストという技法で、表面の削り出しと仕上げを行ったものです。本人曰く、ガラスの成形以上に削る仕事に心血を注いでいるというだけあって、実際に手にとって見た多くの人たちから、驚きの声があがっていました。とりわけ、今年の新作で初めて観た細かなドット柄のグラスや花器は、その緻密…
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幼い頃、よく親戚と集まって賑やかに過ごした。大人たちはお酒を飲み、子どもたちはボードゲームをしていた。 色々なことがあって、今後の人生で親戚同士が集まることはもうないだろうという状況になったのだけれど、この家に誰かが来るとそのことを寂しいなんて微塵も思わなくなる。 4月1日(月) 元号発表の日。発表されたね、と純君と言い合う。正直な話、元号改定は手続きに則って決められるものだし、今まで問題だったこ…
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「自由な人間が、死ほどおろそかに考えるものはない。 自由人の叡智は死ではなく、生を考えるためにある。」 というのは、シュレディンガーが『生命とは何か』の 冒頭で引用した、スピノザが『エチカ』に綴った言葉。 で、彼自身はその前書きの中で次のように書く。 「われわれは、今までに知られてきたことの総和を結びあわせて 一つの全一的なものにするに足りる信頼できる素材が、 今ようやく獲得され始めたばかりである…
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〈写真家・深瀬昌久が生前に愛用した Nikon F3〉 前回は「アーカイブとはなにか:前編」と題し、物故作家のアーカイブ活動について書きました。アーカイブとは「記録し、保存する」だけでなく「成果を世に伝え」ることによって「後世に引き継ぐ」仕事だというビジョンについて。そしてそのためにはどんな伝え方をすれば、より身近に感じてもらえるかを試行錯誤することに楽しみがあること。その結果できあがった初の回顧…
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仕事帰りに、大学時代の友人のY君と久しぶりに再会し、ライブハウスへ行った。 直接面識はないが、Y君の大学時代の友人J君が出演するバンドのライブへ。 豊潤、色鮮やかに花開いた80年代末~90年代前半のオルタナティブの世界において、 とてつもない異彩を放ち、尋常じゃないテンションで突っ走り、そのくせ知性の欠片が見え隠れし、はたまた歌詞はブニュエルとダリによる古典映画アンダルシアの犬を題材としているとい…