長期滞在者
今日の私はずっと笑っているな。 そのことが自分でもよくわかる日だった。 2017年6月20日、世界難民の日に、UNHCRユース/J-FUNユースは10周年を迎え、 記念のパーティーが6月24日に行われた。 難民問題や人道支援に対する学生の関心の高まりから2007年6月20日に発足した「UNHCRユース」、 そして、2009年6月26日に新たにスタートした後身の団体である「J-FUNユース」。 「難…
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とある占い師によると、水瓶座の今年の七月は 「バカンス」という言葉でくくられる、そんな月になるらしい。 このひと月ほどの間にあれこれ算段をつけ、 ぼくはこの七月を全部マルっと一ヶ月休暇にすることに成功したところなので、 これはなかなかのドンピシャリである。 この一ヶ月間はしっかり遊んどれ、という天啓なのかもしれない。 バカンス、つまりvacanceとかvacationというのは vacantやva…
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まっすぐに、やりたいことに向き合っている人々は美しい。たとえ、泥だらけであっても、汗だくであっても、全身から滲み出る美しさがある。そんな人々の仕事に触れると、不思議と自分まで背筋が伸びる気がする。ありがたいとさえ思う。 先日、徳島を拠点として活動しているBuaisouのトークイベントに足を運んだ。ひょんな偶然から彼らのことを知ったその翌日に、家の近所のPaddlers Coffeeさんでイベントを…
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できて間もないGINZA SIXは、大勢の人でごった返していた。 銀座に来慣れている人、あまり来なさそうな人、アジアからの観光客。ショッピングバッグを持った人、草間彌生のかぼちゃの写真を撮っている人。ファッションブランドに勤めている恋人によれば、オープン以来新宿や表参道から銀座へと人が流れているそうで「松坂屋跡地にできた、銀座エリア最大級のデパート」という触れ込みは伊達じゃないらしい。誰もがこの新…
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夜、橋の下で暗い水面の写真を撮っていた。 ほとんど真っ暗で、橋の外れにある遠い人工照明が青く弱く水面に漏れるだけ。 かなり長時間シャッターを開けなければ写らないような暗さで、揺らめくかすかな青い光が面白く、つい30分以上そこにかがみ込んでカメラのファインダーを覗いていたのだった。 30分間微光の下にいて、ふと気がつくと、青いと思っていた光からいつしか色が消えている。 白い光が水面に揺らいでいた。 …
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彼女の微笑みを見た瞬間、私はこの人に出会えて良かったと思った。 4月に出会ったアラビア語の先生は、イラクのバグダット生まれ、バグダット育ち。 教室にはいつも笑顔で入ってきて、明るい声でアラビア語の挨拶を交わしてくれる、とてもチャーミングな先生。 彼女はアラビア語だけでなく、中東の文化やイスラム教のことなどを、地上の目線で教えてくれる。 ある時、私は彼女が語るイラクの現実の話を聴いているうちに、涙を…
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赤坂見附、東京写真文化館で仕事をしていた頃、一番印象的だったのは、日本に駐在している外国人のお客様が、夕方になるとしばしば、友人との待ち合わせ場所にしてくれていたことです。2000年前後のことですから、外国人というと、アメリカの証券会社の人が多かったと記憶しています。食事に行くのか、映画でも観るのかそこまではよくわかりませんが、他人を待たせるのに500円ちょっとの値段で静かな雰囲気でアメリカ近現代…
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これを書いている今日は少し涼しくなったけど、 ブリュッセルでは猛暑が3日ほど続きました。 街中の温度計は35度とか出てました。 そんな時に西瓜を食べるのは本当に至福です。 さて本題です。 西瓜は関係ないけど至福の話になります。 四週間ほど前のことだったと思うんだけど、 気に入っていた万年筆を失くしてしまった。 割とコンパクトなものだったので、 よくズボンのポケットに入れて持ち歩いて、 何かの拍子(…
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6月.芍薬の本領発揮. 芍薬を生けるとにわかに日本画の空気になる.大胆で華やかで、品があって、たまらない.今年もたくさん芍薬を生けよう. 芍薬はもともと中国、朝鮮、モンゴル、シベリア東部の花だったそうだ.花言葉は謙遜、恥じらい、はにかみ. フランス語ではPivoine(女性名詞).ギリシャ語のPaeôn(癒しの神の名)から派生したラテン語paeoniaに由来する. 東西で古くから薬草として扱われ、…
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先日、パートナーがマッカランの12年をお土産に買ってきてくれた。わたしはウイスキーが好きだけれど、実のところいつもおなじ銘柄ばかり飲んでいてウイスキーについてはちっとも詳しくない。パートナーの職場の人が、良いお酒を飲んだら楽しみの幅が広がるという話をしていたらしく、それならばといろいろ調べてマッカランを買ってきてくれたのだった。 土曜日の少し遅めの昼食。昼間っから、お酒を飲む幸せ。ふたりでどんな味…
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Maysa Tomikawaさんの文章を読んで、以前から気になっていた津村記久子の『浮遊霊ブラジル』を読んだ。72歳のおじいさんが楽しみにしていたアイルランド・アラン諸島への旅行を前に急逝し、その未練から浮遊霊となって、いろんな人の体を乗り移りながらアラン諸島を目指す表題作のほか、全部で7つの作品が収録された短編集だ。 Maysaさんはこの中の4つめ、「地獄」という短編を取り上げている。突然のバス…
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今月の藝術草子は、東京とパリ、それぞれの場所で出会った、人と人とをつなぐ場所について. 髪は女の命、と昔から言うけれど、幼いころから黒髪ストレートロングヘアで過ごしてきた私にとって、髪の毛は自分のアイデンティティーそのものだ. フランス育ちの私は、小さいころから輝くようなブロンド、甘やかな栗色、知的なブリュネットに囲まれていた.そんな中、私の漆黒の髪は彼らに珍しく映ったようだ. 「つやつやで綺麗ね…