長期滞在者
おめでとう、酉年。 年末には一年のもろもろを振り返り、年始にはちょっとした夢というか希望を持ってみて、新たな一歩を踏み出したくなる。これまで、そして、これからの一年を見つめれば、つい自分の「仕事」や「はたらき方」を考え、いつかはやってくる瞬間に備えて、どのように身支度を整えようか、とあれこれ思考を巡らせてみたりもする。 そんな仕事やはたらき方について話をするとき、ここ最近では「渡り鳥のように」とい…
長期滞在者
Bonne et heurese année 2017! 明けましておめでとうございます.今年もどうぞ、日仏藝術草子をよろしくお願いいたします. (小林古径「不尽」山種美術館所蔵.山頂に3つの隆起が見られる「三峰型」の富士山.社寺縁起や参詣曼荼羅などの中世の絵画作例に見られる特徴的な形状だそう) 富士は昔から、多くの画家の心を惹きつけてやまない. 厳しさ、柔らかさ、のびやかさ、どの性…
長期滞在者
名刺交換が苦手だ。 恥ずかしいことに、社会人になってから数年が経つけど、いまだに名刺交換のとき、そわそわと落ち着かない。卑屈な自分が顔を出しちゃって、「どうせ捨てられる名刺だ」「印刷工場に申し訳ない」などと考えてしまうメンタリティを持っているからだ。 もっと言えば、「初対面だから、とりあえず渡しておく」みたいな儀式としての名刺交換って意味あるのかな? と思っている自分がいて、それってエコじゃないも…
長期滞在者
あけましておめでとうございます。 2017年がハッピーな年になりますように。 と始めてはみたものの、これを書いているのはまだ12月末。 まあ、無理せず、いつも通り現実に沿って書き流すことにします。 とぼとぼと 師走の足に 追い越され 今日という日は、異常に面倒な失業保険関係の書類をやっとこさ提出し終え (ちなみに失業保険を停止してもらうための手続きをしてきた)、 そのあとで行きつけのカフェに向かい…
長期滞在者
個人的には、今年は何事に対してもmais ou menosな年だった。転職やら引越しやらでバタバタしたけれど、荷物も少なかったし、なんやかんや平和に過ぎて、振り返ってみたら大したことではなかったような気がする。大きなピークもなければ、谷もないような。 でも、社会の動きはそうでもない。大波小波の差はあれど、社会は大きく乱れた。それに、たくさんの偉人たちが亡くなった。一年の終わり、反省モードになる中で…
長期滞在者
親しい人にかける言葉が見つからなかったり、信じていたことがぽっきりと折れたり、違和感を感じながら留まり続けたり、2016年は今まででいちばんつらいことが多い1年だった。楽しいことも数え切れないほどあって、それらがなかったらここまで来れなかったかもしれないと考えるけれど、反射的に思い浮かぶのは息苦しい朝だ。 正直、まさか24歳でこんな日々がやってくるとは思っていなかった。高いところで足がすくむ感覚に…
長期滞在者
松本大洋の漫画『花男』(傑作ですよねぇ!)の中に、茂雄が鏡を目の下に構えて360度青空状態で歩いて感動するシーンがある。 クールな茂雄が感動しているのである。真似してみたくなるではないか。 やってみたのである。 お・お・お 凄い。確かに感動する。 眼下に青空、天にも青空。360度真っ青である。 太陽が足の下にあるんだぜ! 花男「空、飛んでる気分なの」。 しかし感動した直後、恐怖が来る。 ふわっと重…
長期滞在者
写真から声が聞こえる。 彼女はもうこの世界にいないと。 今、自分だと認識している私は、 本当はもう死んでしまっているのではないだろうか。 ワタシハモウイナイ 私が死んでも、明日も普通に時間は流れる。 それが当たり前だ。 明日には死んでしまっているかもしれない、この世界の点である私へ。 12月の今、今年を振り返った時。 苦しさの記憶量が多くて、愕然とした。 特に、6月以降の私というのは、ほとんどの日…
長期滞在者
ギャラリーの白い壁とは、無を意味すると、ある美術館の学芸員の方から聞きました。何もない純粋な白い平面であることが、それは、作品ではなくただの壁なのだ、ということになる。そこにうっすらでも、線のようなものが出ていたら、美術の場合は、何かの作品ではないか、という見方をされる可能性があるのだそうです。 四谷のギャラリーの壁は、前の借主の小林紀晴さんの時代から数えれば、15年ほど使い続けて、無数の釘が打た…
長期滞在者
絵本が大好き. (「いねむりのすきな月」 絵・文 石崎正次 ブックローン出版 1990年) 「ある国に、いねむりばかりしている月がいました。 昼はもちろんのこと、 夜になってもいねむりをしているものですから、 おかげで、この国の夜はまっくらです。」 好きな絵本を挙げろと言われたら、あまりに多過ぎて紹介しきれないけれども、「いねむりのすきな月」は、その画の美しさから、設定の自由さから、展開のチャーミ…
長期滞在者
どうもウェブメディアが騒がしい。議論されているテーマはさまざまだが、「情報を正しく伝える」というメディアの最低限の役割について考えてみたい。 早速だが、弊六(へいろく)をご存知だろうか。姿は赤鬼のよう、*御幣(ごへい)をふりかざして走る妖怪である。御神託と称しては、偽りの情報(いわゆる、デマ)を流し、人々を混乱に陥らせ、世を騒がせたと存在とされる。 (*御幣・・・紙や布を細長く切って、細長い木に挟…
長期滞在者
昨夜、友人のコンサートがあり、招待してもらったので行ってきた。2,3年に一度くらいしか会わないけど、会えば時間を忘れて忌憚なくなんでも話せる仲間だ。彼は今や世界をまたにかけて活躍するアーティストで、音楽作品だけではなく、映像や音響インスタレーションも精力的に発表し続けている。その極度に洗練されながらも、ある意味暴力的でもある作風と、その筋における第一人者的存在でもあるのも相まって、マニアックな信奉…