長期滞在者
やめたやめた、こんなものいくつも持っててもしょうがないんだから、もうネットオークションや蚤の市を漁ったりするのはやめたやめた、と何度思ったかわからないが、ついつい再燃してしまうのがカメラ収集癖である。そもそもぼくの人生は、初めて打ったパチンコでいきなり12万円も勝ってしまうとか、初めてやった空中ブランコで見よう見まねで中級者の技を繰り出してしまい、ジーニアスが現れたとその時一瞬だけ騒がれ、本人もそ…
長期滞在者
「おーい、スーパーヘックス、大きいヘックス、なみのヘックス、小さいヘックス。どのヘックスでもいいけど、いる?」(『ハロウィンにきえたねこ』より) 猫が1頭から3頭に増えたら、ここにもあそこにも猫猫猫だらけ、視線の先には必ず猫がいるような気がして仕方がない。誰かが常にうろうろし、私の視野の右から現れ左へ消えたかと思うとと突如下から現れ上へと飛び去る。珍しくいないな、と思う時には振り向くと、決まって3…
長期滞在者
世の中はすべて「えん」で結ばれている。望むとも、望まざるとも、出会うときには出会う。人の意思通りにはならない「えん」が今をつくって、そして未来の土台になっていく。今のパートナーだって、そして今の仕事だって「えん」のなせる技で出会ったもの。不思議だとは思うけれど、ここ最近、結びつきの妙を感じている。 思えば、今の仕事についたのも、必然だったのかもしれない。実家の山の草木をかきわけ、ある特定の植物を採…
長期滞在者
以前にも書いたけれど、写真は表面しか写らないから、間違っても誰かの「内面」的なものが写るとかそういう話は信じてはいけないのだが、内面どころか「その人の表面」すら写ってるのかどうか心許なくなることがある。 被写体になってくださった方々には甚だ失礼な言い方になるけれど、そこに誰が写ってるか、というのは実は大した問題ではないのだと思う。僕は誰かを写しながら、その人を撮っているのではないのかもしれない。 …
長期滞在者
もう夏も終わりだなって時に 新しくなったぼくの車で、友人たちとドライブに行った日 久々の晴れた空と海 水辺はいいなぁ 大好き 幸せ ここのところ、体調不良が続いていて 病院にばかり通っています。 思い当たることは、自分の中にあって 「負」が溢れそう。 身体はとても正直で 当たり前のように、訴えてくるけど 気力の限界って意外としぶとくて 耐えてる間に、また遠くにいってしまう。 深呼吸、深呼吸 それで…
長期滞在者
日々の仕事の中でとりわけ持ち込まれた写真を見ることは、ぼくにとって大事な仕事です。ぼくのギャラリーでの展示を目標に写真を持って来てくれる方々、実際にルーニィでの展示が決まっていて、その途中経過であったり、展示構成の打ち合わせの過程で作品を見せて頂くこともありますし、額装のお仕事で作品を拝見することもあります。ただ単に自分のやっていることがぼくのような写真を扱う立場の人間からどのように思われるのかを…
長期滞在者
お金というのが、もともとありとあらゆる商品になりうるものの中 に見出だされるだろう「価値」を抽出し、それをさらに再物質化し たものだったということであるならば、お金というのは要はあらゆ る商品の特質を抽象化してその中に取り込んでおこうとするものな のだということが出来るかもしれない。貪欲である。そして、交換 という行為と交換される物品やサービスがなければ全く無用の長物 のはずなのに、ただその間にあ…
長期滞在者
「ねこがいないんだ。子ねこでもいいからいたらいいのに。ねこのいないだんろなんて!ねこのいない家なんて!すぐにもねこを見つけなきゃ。子ねこだっていいんだから。そしたら家は、欠けたものなし!」 (『ピーターサンドさんのねこ』より) 煙猫と新居に引っ越してからひと月がたち、新・谷底の様子はというと、ここにも猫、そこにも猫、あそこにも猫、人も歩けば猫にあたる、そんな毎日だ。誰が言ったのかは知らないが、猫が…
長期滞在者
琵琶湖の浜で寝転んで、ゆっくり、ゆっくり何度も深呼吸するが好きだ。何も語らず、ただぼんやりと時間が過ぎるのを眺めながら、止まらない波音を聞く。目を閉じて、砂浜と秋の風の冷たさを感じる。 人と関わり合うことも、もちろん大事。だけど、ふたりぼっちで、静かに、ひたすら無口にたたずむのが、ほんとは一番好きだ。わたしたちには、必要以上の言葉はいらないから、互いの体温が空気ごしに伝わるくらいの距離感で、重力を…
長期滞在者
作品を創ることは 乾いた土に水を齎す、慈しい雨のようなもので 心が干涸びそうになっても どうか一滴でも雨を、と それは空を仰ぐように ぼくは作品に向かうのです —————————————————&…
長期滞在者
叙情、というのは多少因習的な色乗りのしてしまった言葉で、誤解されがちなんですが、僕は心動くもの、の総称としてざっくりと使っています。ざっくりしすぎですね。 今まで中村浩之さんとの二人展(『叙情寫眞』2009 )と自分の個展(『重力と叙情』2010 )のタイトルにしました。 別に「叙情」でなくてもいいんですが、他にしっくりくる言葉がないので、便宜的に仮りそめに使っているだけです。白状するならば、むし…
長期滞在者
とある事情でいま「写ルンです」が仕事場に100個届いておりまして、ぼくも1個使ってみました。あまり話題にもならないのですが、コンビニに行くと、「写ルンです」は、ほぼ間違いなく今でもコンビニに行けば買うことが出来ます。 早速仕事場の周りをちょっと写して回ろうと出かけたところ、15分もしないうちに、1本撮り終わってしまい、今2個目のパッケージを開けたところです。果たして何が写っているのか、ちゃんと撮れ…