長期滞在者
ふと思い立って新しい眼鏡を作った。 家の中で使っている眼鏡がゆるくなり、鼻からよく落ちそうになった。 これは生活しずらいなと思ったときに、10年近く眼鏡を新しくしていないことに気づいた。 そういえば、なんとなくここ数年、何もかもが見えづらい。 眼鏡屋さんで、改めて視力を測ると明らかに古い眼鏡では度数が弱かった。 そこで、ストレスを抱えることなく見られるように、新しい眼鏡を作ったのだが、 帰り道に「…
長期滞在者
鬼海弘雄さんの代表作「PERSONA」について、もう何千回も聞かれるであろう、どんな人に声をかけているのか?という問いに対して、いつも鬼海さんは自分でもよくわからないといいます。45年間同じ場所に留まり、他人には絶対に真似のできないような圧倒的な時間の積もらせ方をしてもなお、ご自身がレンズを向けている物事を一言で言い表すことが困難だというのは、とても興味深いものがあります。そして、わからないものを…
Mais ou Menos
Pちゃん お疲れ様です。今日は変な時間に目がさめてから眠れなくて、起きることにしました。久々に好きな紅茶をのみつつ、この手紙を書いています。 私もPも、どちらかというとネガティブに物事を考えがちだけれど、最近こころがけていることがあります。悲観的になりそうなときも、まずは今自分が感じていることが、自分の本音、本心なのかを考えます。自分の体の状態についても考えます。すると、その悲しい気持ちや不安の「…
Do farmers in the dark
表題:北の方の、寒い国にいる さて、今回もいつものごとく食って寝るの生活を続けており、またもや何もできず、またもや毎回のように最近の事や最近の絵についての事について、おおいに語っている。本当に申し訳ありません。 <第1話 お弁当を作った> 最近お金が無い。実のところ、10日前からすごくお金が無い事に気付いた。全くの予想外だった。今の今まで自分がかなりリッチ…
長期滞在者
今月は急に寒くなったり雨が降ったり。この家は絹江ちゃんを見送り、れいちゃんを迎えたり。 変化が大きいときこそ、ゆったり構えていられたらと思う。 湯たんぽで体を温めたり、お茶にスライスした生姜を入れて過ごす。 この家もそろそろこたつの準備をする季節かもしれない。 写真はみんなが大好きなちゃんこ屋のメニューの壁。来るたびにみんなでじっくり読んでしまう。 店員さんのメニュー紹介が独特なのだ。 10月1日…
それをエンジェルと呼んだ、彼女たち。
何かを目の前の人に伝えたいと思うとき、それがその人への贈り物なのか自分が言いたいだけなのか、自信をなくして口をつぐむことがこのところ多い。こんなことは以前にはなかったので、もしかしたら成長と取るべきなのかもしれないけれど、私は口をつぐむ淋しさを持て余している。そしてそのことは、今のところ情けなさを伴う。 小・中学生のときの同級生で、ひとりとても大人びた女の子がいた。身長がすらっと高くて、ゆっくりと…
お直しカフェ
今も覚えている、幼い頃の一番最初の記憶は何だろうか。3つ下の弟がまだいない頃だから2歳とちょっとか、マンションの4階に住んでいて、夜になるといつも寝室とリビングの境の壁に母と一緒にもたれて本を読んでもらっていた。ある夜その壁の近くで、何だったか、私はとても叱られていて、でも一連のやりとりの最後に、「だけど、物を大事にするのはいいことだから、そこは偉かったよ」というようなことを言われた。何だったか、…
長期滞在者
10月最後の週末、ヨーロッパが冬時間になった。 日本との時差は7時間から8時間に戻った。 毎年のことなのだけど、ついに来たか、と言う感じ。 ここから約半年はどれだけ多く陽の光を浴びられるか、 ビタミンDを摂取し続けられるか、 体調を管理しながら気力を保持し続けられるか、 心楽しくいられるようなことを考え続けられるか。 ここ数年は冬時間に戻る度にそういったことを 工夫し続けるのが恒例になっている。 …
長期滞在者
「1億出資したいから、5分以内に返事くれへんか」 2週間ドバイに出張してきた。 ドバイは自国民(通称:エミラティ)が10%しかおらず、大多数が海外からの労働者。 若い男性が占める割合がとにかく高いいびつな人口構造で、街を歩いていてもそれを感じる。 そして、次々に高層ビルが建てられる環境下で暮らしてきたエミラティにとって、”成長”は当たり前。現状維持なんて、貯金…
長期滞在者
UNHCRを通して難民支援を始めてから、毎年秋のこの時期は、難民をテーマにした映画祭に参加している。 最初は観客の一人として映画を観に行っていたが、ここ数年は会場での司会、上映後トークイベントの司会に加え、 字幕翻訳者のみなさんや、映画祭を応援してくれている著名人のインタビュー記事の執筆など、 映画祭と長い時間を密接に過ごしている。 これまで13年間行われていた「UNHCR 難民映画祭」は、今年は…
長期滞在者
一眼レフというものをはじめて触ったのは高校生の頃である。 僕は演劇部に所属していて、その舞台写真を写真部の友人にお願いした。そのときにその友人のカメラをちょっと触らせてもらったのである。それまでカメラに何の興味もなかったから、一眼レフカメラとは何ぞやということも知らずにファインダーを覗いた。 万華鏡のようだった。 たまたまその友人のカメラのピントがそのとき至近距離になっていて、普通に覗くとファイン…
長期滞在者
少し前に福岡のホテルフェアに参加してきました。ホテルのワンフロアーを貸し切りにして、ひとつひとつの客室に各地から集まってきたギャラリーがそれぞれの部屋の中で自分たちの扱っている作品を展示します。お客様にとっては、一度に沢山のギャラリーを回ることができますので、アートには関心があっても、どこのギャラリーに行けば良いのか全然わからない人でも、このイベントに来れば、一度に沢山のギャラリーと作品に出会うこ…