風景のある図鑑
「 クラゲ : jellyfish 」 クラゲの大半には、ポリプと呼ばれる植物のような時代があります。 クラゲの受精卵は、メスの保護嚢の中で0.2mmほどに育つとプラヌラ幼生となって外へ泳ぎだします。 プラヌラ幼生が海底の岩などにくっついて定着し、触手を伸ばします。 この海底に咲いた花のように見えるものがポリプです。 ポリプは、水温が15℃以下になると体がくびれ、花びらが重なったような姿になります…
イルボンと小鳩ケンタの空席商会
◇出てくるひと(順不同・敬称略) イルボン(gallery yolcha車掌/詩演家):以下、車掌 小鳩ケンタ(詩人):以下、鳩 谷内亮太(アクセサリー作家):以下、亮太 ケント・マエダヴィッチ(イラストレーター)欠席 Murgraph(イラストレーター):以下、 Murgraph ◇◆◇◆◇ 【2014年8月の相席】 2014年7月19~8月10日、ケント・マエダヴィッチ×谷内亮太「Refres…
長期滞在者
「ご賛成のかたは、右前足をおあげねがいます。(中略)反対のかたは、左あと足をおけりください。」 (『黒ネコジェニーのおはなし』より) 東京の地形は意外と起伏があり、谷のつく地名がたくさんあるのですが、夏が過ぎ去るのと同時に谷から新しい谷へと移り住みました。煙猫にとっては2回目の引越しです。さて煙猫は体つきは堂々としているのに気は小さくはにかみや、いつもおっとりくったりしてるのですが、移動はまったく…
長期滞在者
本庄早稲田には人がいなかった。駅の光だけが煌煌としていて、無人の駅の中、こんなところに新幹線はこないだろうと思った。車をおりて、母を抱きしめたとき、老眼鏡を使い始めた母の目が潤むのをみた。わたしは舌を噛んで、必死に堪えたけれど、母の顔を直視できなかった。わたしはあまりに無口な娘だ。父や母が望むような言葉を、何一つ残さなかったし、希望も残さなかった。無口で、不透明で、不安定な娘を、彼らはどうにか助…
長期滞在者
ヨーロッパの8月は学生だけでなく社会全体が夏休み気分である。 そういう気分に乗っかってのんびりしたかったのだけど、なかなかそうは問屋が卸さない。 やり残していた確定申告だとか、失業保険のための再登録手続きだとか、 飼っていたモルモット(羽左衛門)が急死したのでその葬式だとか、 人生初の運転免許講習だとか、水墨画の特訓だとか、相変わらずの作陶活動だとか、 今年一番忙しい月だったんじゃないだろうかと思…
長期滞在者
どんな言葉をつないでも どれだけ言葉をかさねても おそろしいことばかり思いついて 喉元から引き返してしまう では胃の腑に落とし込めるかなと 考えをめぐらせてぎゅうっと押したら おなかを突き破られちゃった ぽっかり口をあけた空洞には 時間を詰めてみるつもりだけれど 穴を塞ぐには当分かかりそうだよ
虫の譜
子どもの頃のカブトムシ・クワガタ捕りは、灯火にやってきたものを捕るのであったり、父と見つけた毎年複数匹のコクワガタが棲む木にピンポイントでじっくりと目を凝らすというのが主だった。それらはある程度「そこにいる」ことが分かっている確率の高い方法である反面、いなければもうその日はどうにもならなかった。だから胸の高鳴りは車が目的地に着くまでにどんどん盛り上がって、ポイントの木を見始めるときに最高潮を迎え、…
長期滞在者
仕事の移動中に昼食を摂る時間がなかったのでコンビニエンスストアでおにぎりを買った。コンビニおにぎりといっても最近はなかなか馬鹿にできなくて、 けっこう凝ってて美味いものも多い。買ったのはゴボウと鶏肉がゴロゴロ入った鶏牛蒡飯。僕はゴボウが好きなのだ。 が、切符を買い時刻表を見てあれこれ考えながら駅のホームへのエスカレーターを上っているうちにいつの間にか手の中におにぎりがない。何のことはない、無意識の…
ショートな絵本
夏の光がつよくあたって、野原はきらきらしていました。 大きな木が一本、見上げるような高さでたっています。 さわさわと風が葉の間をとおりぬけるたび、かわいくて小さい光がくすぐったそうにはじけました。 くすくすと笑いさざめきながら、光たちは葉っぱの間で顔をだしたりかくれたりして、あそんでいるのです。 夜がやって来て、 あの野原の木の上に流れ星がおちました。 木のてっぺんにあるくもの巣に、ながれてきた星…
長期滞在者
ぼくの父方の祖父は、その当時は教師だった そして母方の祖父は、その当時は銀行員だった どちらも戦争には行っていない 昭和20年、父5歳、母2歳 父の住む町は、京都に近いこともあり B29が飛び交う空を見上げることはあっても、空襲にあったことはなかった 母の住む町は長崎にあって 軍事工場が多いので危ないという噂から、佐賀県に疎開したのだという 父の住む家は、畑もあったし田んぼもあったし 庭にはポポー…
the power sink
こんばんは!今回も意味のない絵を載せます。では、よろしくお願いします! 僕はよく入眠前に体がじんじんして手足の感覚が無くなる 南の方に、ヤシの木と雑木林と花のついた広い家を買った。なんだか寂しい 心臓みたいなダイヤと、ロース肉と、2人の小人と一緒に僕はとても燃やされている 妖精 舌みたいな植物が蒸し暑い日光を浴びている 乾燥した…