当番ノート 第34期
私はごくたまにライブハウスへ行きます。 特にそこまでの音楽好きと言う訳ではないのですが、大きな音を、そしてソレをひねり出す人達を見るととても愉快であるからです。しかしライブハウスは苦手です。なぜでしょう。さあ、わかりません。ここは自分のいるべき場所ではないと思うのでしょうね。とにかく苦手なのでライブが終わったら一目散で出口へ向かうのが常です。 私の信用する友人がこんなことを言っていました。「ライブ…
当番ノート 第34期
おはようございます、こんな朝早くに会うなんて奇遇ですね。 ええ実は私、朝型なんですよ。 ほら、朝起きると得した気分になるじゃないですか。 だから私のアパートメントからお散歩に来たんです。 うす暗い朝って、冷凍庫を思い出しませんか。 ひんやりしてて、みんな黙りこくって。 それにしても、朝と夕の光って絶対に間違えないですよね。 太陽の角度は一緒で、西か東にいるかの違いなのに なんでこんなに違うんですか…
当番ノート 第34期
自称“元プロの保育児”な私の感覚 わが家は両親共働きなので、私は生後三ヶ月から保育園に通い。小学生も学童保育に通っていた生粋の保育児あがりでした。 今は普通に保育園に通う子どもが多くなってきましたが、どうやら私達兄弟が小さい頃は生後三ヶ月から保育園に入っている子は、そんなに多くはなかったらしいです。とは言え、逆に生後数ヶ月の子を預けられる施設も多いわけではなく、無認可保育園や認可保育園等…
長期滞在者
鷺系の鳥というのはあの優雅な姿形に反して実はかなり獰猛らしい。 白鷺の生態が気になって動画を検索したら、魚はもちろん、小鳥、 鴨の雛鳥、ねずみ、リス、さらには亀まで食らっている 白鷺やら青鷺の様子をあれこれ見ることができた。 というか、いきなり最初の動画で自らの周りを飛んでいる小鳥を 捕食する映像を見たときはかなりショックを受けた。 (閲覧注意) 小学生の頃、通学路の脇の用水路で大きな食用ガエルが…
当番ノート 第34期
国立新美術館でやっていたジャコメッティ展で「ヴェネツィアの女」を観た。 ジャコメッティの彫刻はこれまでにも何度か観たけれど、よくわからなかった。鰹節みたいな色の、細長い、寡黙な彫刻。煮詰めたら良い出汁が取れそうなんてぐらいの見方しかできなかった。実存主義がどうとかいう、難解な注釈を読解できなければ正体を知れない。そういう類いの芸術だと思っていた。 「試みること、それが全てだ」 回顧展という形でジャ…
当番ノート 第34期
一点の傑作を作るには、同じ失敗を何度でも繰り返す事が必要だ、性懲りもなく。少なくとも私には。 2008年春、私は六本木で路頭に迷っていた。文字通り路頭にて生き方について悩んでいた、こらからどうしようかと。六本木のあれは確か、よく思い出せないのだけど、オシャレな場所で、近未来な所で、芝生がキレイで車が行き交う道路が近くにあって車道と芝生の間の歩道で、私はこれからどうしようか迷って、一歩も動けず文字通…
長期滞在者
11階1111号室ー 入院当日は、電車の遅延で遅刻しそうになるなど、ハラハラした幕開けでした。1週間家を空けることや、面倒くさがりなパートナーの食生活がどうなるのかなど、心配ごともたくさんあり、ついつい常備菜を作りすぎてしまったり。でも、これから先は何があっても受け入れるしかないという覚悟のせいか、気持ちは前向きでした。 わたしに割り当てられたのは、病棟11階1111号室、スカイツリーが見える、窓…
当番ノート 第34期
何故人は酒を飲むのか。 段々とだらしのなくなる表情、でかくなる声、人でも喰らったのかな?というようなワインで真っ赤に染まった唇、目は座り、ロレツは回らなくなり、ふらついて絡まる足下。話した事はもちろん、どうやって家に帰ってきたのかもわからず、鞄を開けると何故だか大量の豆。きっとあの後も何件かハシゴしてしこたま飲んでしまったのだろうなとすっからかんの財布を見て思い、誰かに迷惑なぞかけていないだろうか…
長期滞在者
家族がばらばらになったのは、去年の2月のことだった。 僕が幼い頃は主に父の酒癖の悪さが原因でよく家族喧嘩になっていたけれど、今回の事の発端は父ではなかった。父が年齢を重ね、あの赤ら顔と怒声が昔話になりかけた頃、こんなことが起きるとは。いくつかの問題が連動しながらめまぐるしく進行して、あっという間に縁を切る、なんて言葉が飛び交うようになっていた。 仮に相関図を書いてみるとする。それでいうと僕は誰にも…
当番ノート 第34期
ようこそ、私のアパートメントへ。 この夏は「岐路」、つまりあの時人生変わったなぁ〜と思うことを振り返っています。 岐路の思い出に再び考えを巡らせると ”新しい生き方”を模索できるような気がしています。 今日はミンダナオの文化のない場所で感じたことがテーマです。 私の経験が直接的にあなたの役には立たないかもしれないけど、 何かピンとくるものを共有できたら良いなぁ。 あぁ、そんなに急がないで。 よかっ…
当番ノート 第34期
類は友を呼ぶって良く言いますが。私は本当にそうだと思います。 友人を母に紹介した後に「どこで知り合ったの?」と聞かれると 「友達と呑んでるときに紹介された」 「よく行く喫茶店で紹介された、今は飲み仲間」 「墨田の○○さんのイベントで知り合った人」等々・・・ よく行く喫茶店や飲み屋で知り合った人が多いんです、知り合い方が学生の頃とはかなり異なり、正に意気投合して仲良くなる事が多いのです。だから、類…
当番ノート 第34期
大学生のある時期、とにかく朝日が見たかった。 真直ぐな水平線に浮かぶ太陽。熊本にいたときは地理的に見えなかったし、憧れだったのは確かだけど、帰省帰りの大きな荷物を抱えたまま、真夜中に何キロも歩いて見に行くほどの衝動に僕を駆ったのは、フェネスの”Endless Summer”だった。 僕が買った”Endless Summer”はオリジナルのジャケットじ…