当番ノート 第33期
てくてく。という言葉の愛らしさに、今朝突然気がついた。駅構内。てくてく。地下鉄の駅を出て、熱たちのぼるコンクリートロード。てくてく。神妙な顔で進む自分の身体の脇に、手書きのオノマトペ。てくてく。そういう漫画の一コマを空想して、通勤ラッシュを許そうと思った。あと、今度好きな言葉を尋ねられたら、一拍悩むふりをして、てくてくって言おう。 ・・・ 歩くことは好きだ。運動らしい運動は全部嫌いだけど、何時間も…
長期滞在者
デジタルカメラの新しいテクノロジーとして「顔認識AF」(カメラが人の顔の位置を自動で検出してピントを合わせる)というのが出てきたとき、素人用カメラのお遊び機能だと思って気にもしなかったのだけれど、知らぬ間にプロ用の一眼レフにまでその機能が侵入してきて、ポートレートのプロたちが顔認識AFのさらに上をいく「瞳認識AF」をガンガン使って「便利だよ~」とか言ってる。 (お仕事的)ポートレートのフォーカスは…
当番ノート 第33期
卍第7章 ミスiD2018卍 私は7月から9月の3ヶ月間は観光海女として活動し、残ったシーズンは海女の文化について調べたり、他の海女さんのいる地域に行って交流したり、実際に三重県鳥羽市の海に潜らせてもらったり(鳥羽市は日本1海女の多い町なんですよ。)久慈市の小袖地区の人と交流したり、久慈市の観光PRをしたり、様々なことをしています。(割と何でも屋ですw) そして2年目の今年は、また新たなる挑戦をす…
当番ノート 第33期
カルチャーなんてもんは結局のところ別に俺のことを救っちゃくれないけれど。 わかっちゃいるんだけれど、僕はそういうものが昔から好きだ。 寄り添ってくれる、なんて最初の一文につけたそうとしたけれど、それだとお粗末な感じがするし、 そういうのとはちょっと違う。 結局のところ、麻薬みたいなもんだと思う。 僕は田舎の閉じた世界で幼少期を過ごしていた頃から、あまり自分を表に出せないところがあった。 幼稚園から…
長期滞在者
今日の私はずっと笑っているな。 そのことが自分でもよくわかる日だった。 2017年6月20日、世界難民の日に、UNHCRユース/J-FUNユースは10周年を迎え、 記念のパーティーが6月24日に行われた。 難民問題や人道支援に対する学生の関心の高まりから2007年6月20日に発足した「UNHCRユース」、 そして、2009年6月26日に新たにスタートした後身の団体である「J-FUNユース」。 「難…
長期滞在者
先日いま入居しているビルの隣のテナントさんが引っ越して行きました。岐阜県に本社がある織物関係の会社とのことでしたが、仕事の量が少なくなって、今よりも半分くらいの事務所物件に借り換えると言ってました。感じの良い方々だったのでとても残念なのですが、昔から仕事をしている人たちが事業規模を縮小し、別の街へ移転する代わりに、一見空っぽに見えるこの街で事業を起こしたいと集まってくる若者たちもいます。 この一月…
当番ノート 第33期
スケートボードを蹴ってセブンのコーヒーとオールドファッション買って鴨川でぼうっとする、最近引っ越した僕の新しい習慣。まだ暗い朝の鴨川は涼しくて気持ちが良くて、いい場所に移ってきたなあと、心が嬉しくなります。 京都には5年近く住んでいるのですが、今年、平安神宮近くのとても古い家に引っ越しました。ちょっと傾いた一軒家。床の傾きはどうしようもないくらい傾いているのですが、ゆっくりリノベーションしながら住…
Mais ou Menos
———————— まちゃんへ まちゃんの体調が心配でありつつも、昨日はまちゃんが大好きなゴスペラーズのライブにいっしょに行けたこと、すごく嬉しく思っています。 ライブももちろん楽しかったんやけど、ライブを楽しむまちゃんの姿を見られたことが1番嬉しかった。少しはストレスが軽減されたか、何もかも忘れられるひ…
当番ノート 第33期
今年に入って、嬉しいことに大学、短大、専門学校での若い方の前でのストーリーテリングのお仕事をいただいている。 若い方たちが私のストーリーテリングを聞いてどんなふうに感じてくださるのか、、、、、。 毎回、聴いてくださる方に、何か、何でもいい、自身にとって残るものがあってほしい、そう願っておはなしを届けている。 ああ、感想を聞いてみたい・・・・・。そう思ったこともある。 今回、ある保育・介護の専門学校…
当番ノート 第33期
【1】 寮じゃないのよ、下宿!なのよ。 この連載の初回でも、そんな訂正を入れたが、改めて書く。寮じゃあないのよ。 下宿生時代、それは大きな違いだった。下宿とは別に、女子寮というものも存在したからだ。狭い道を挟んで向かい側に。 寮は学校経営のもので、たぶん30〜40人くらいが暮らしていた。一部屋に複数人が住んでいて、「おばさん」じゃなくて「寮監」が取り仕切っていた。学習室完備で、毎日勉強のための時間…
当番ノート 第33期
卍第6章 北限の海女について その2卍 では、まだ時系列を戻して去年のお話から。 [2016年7月] なかなか海に潜っていくことが出来なかった私は、身体に重りをつけてみることにしました。 元々寒さ対策のために、絣半纏の下にウエットスーツ素材の薄いインナーを着ていたのですが、インナー自体がそもそも沈みにくいので2キロの重りをつけるようにしました。 重りを付け始めるとだんだん潜れるようになってきて、と…
the power sink
表題:片足を大地に固定して、そばにある小さい木をさする人。ただそれだけの事をしているだけなのに心臓がドキドキしている。後ろで雨が降ってる 今回も絵を載せます。何だか最近すいません。何度も言っているけど本当に来月こそはいい絵が描きたいです。ではよろしくお願いします! 高速道路のそばに住んでいる女性。ベランダの手すりにもたれている 同じ姿勢のまま日没を4回迎えた人 恐ろしい…