当番ノート 第30期
戻りたい時間って、きっとどの人もあるんだろう。 私がよく思い出すのは、幼稚園生の時、帰宅後の昼下がり。 木洩れ日の漏れるマンションの一室で「げんきなマドレーヌ」を読み聞かせてもらっている時間。 なによりも大好きな絵本のそば、白いビニールの壁紙を戯れる午後の陽が好きだった。 もう少し傾くと夕方に違いなく、でもその手前の昼下がりの緩やかなひかり。 ひかりの傍、籐の電話台に落ちる影をお母さんのことよりも…
当番ノート 第30期
今日はダッフルコートの話から。 これは24年前、僕が19歳の時に7万円ぐらいで買ったものです。 一時期下火になっていたのですが、ここ数年復活の兆しを見せてきたので、僕も最近また着るようになりました。 このダッフルを買った頃、90年代は今と異なり、 今でいう「ビッグシルエット」の服が流行っていたんです。このダッフルもMサイズで購入したものの今となってはダボダボで、着て歩くにはどこか気恥ずかしいものが…
Mais ou Menos
今回わたしたちは、12/03に明治大学駿河台アカデミーコモンズで行われた「声の氾濫」という公演(講演)を、聴きに行きました。そこで考えたことをお便りにしました。 まちゃんへ 「声の氾濫」を聞きに行って、自分は、今まで自分から目を背けて逃げ続けて来たんじゃないか?と思った。 別に逃げているつもりはないんやけど、どこかで考えないようにしたり、他のことで気をそらしたりしているとこはあると思った。 今回の…
当番ノート 第30期
こんにちは、珈琲子です。2回目ですね。このアパートメントの中で、次にどの本を紹介しようかと考えはじめるとわっくわっくです。私の文章は「書評」というより「本の説明」もしくは「紹介」に近いので(全然本を評していないので)、気軽に読んで、興味が湧いた本を手にとってもらえたらと思います。 第2回 インターネット的 糸井重里 インターネットは人と人、人の考えや思いをつなげるだけですから、これによって社会が豊…
the power sink
表題:回転する人 こんばんは!今回も絵を載せます。ではよろしくお願いします! とてもリラックスできそうにないベッドだけど、すご〜く気持ちいいんだ 光を浴びる人 汚いような汚くないようなものが穴から出てきた 僕は平常心を装っていたけど、心拍数はどんどん上がってしまい、ほっぺたの辺りから変なものが出てしまったんだ 変な…
当番ノート 第30期
Photo by Ryo Onodera 映像制作をしている友人に久しぶりに会い、あるミュージックビデオに衣装を一着作ることになったのが、ちょうど去年の年末だった。 彼の知り合いのミュージシャンの曲で、彼が映像の脚本を書き、監督を務める作品だという。 私はその頃会社に勤めていて、仕事に日々追われていた。 衣装の製作とか興味があるし、いつかはやってみたいな。 じゃあ作ってよ。 いいよ。 そんな軽い感…
風景のある図鑑
「接吻数 : kissing number」 接吻数とは一つの次元に一つしか存在しない数です。 二次元の接吻数を求める場合、まず一つの円を平面上に置きます。その周りを同じ大きさの円で囲んでいきます。 周りの円は、常に中心の円に接するように、つまり「接吻」するようにし、さらに円同士が重なり合わないように並べます。その時、中心の円を囲むことができる最大の円の数は「6」です。この「6」が二次元における接…
当番ノート 第30期
皆様こんにちは。HALです。いかがお過ごしでしょうか。本日は私の作品を一つご紹介したいと思います。タイトルは「BEHOLD」、映像作品です。作品中の言語は全てポーランド語になっていますが、YouTube上で英語のサブタイトルがついています。こちらの作品は、今年の7月にポーランドのピワとポズナンで行われた「A21」という展示会に出展したものです。ぜひご覧ください。 今回の投稿では、作品をまずご覧いた…
当番ノート 第30期
不思議なもので、 こうやって書いていくと、ヤフオクで叔母のレコード(サイン入り)を見つけたりする。 私の“つなぐ”はいつもこうやって偶発的なことに支えられている。 え、それじゃあつないでないじゃないか。 たまたまじゃないかっていうのは一回置いておいて。 なんでつなぐひとと名乗り始めたかについて書いていこうかなと。 25歳。 それまでいろんな経験をして来た中で、 ふとフリーランスという言葉が自分の生…
長期滞在者
絵本が大好き. (「いねむりのすきな月」 絵・文 石崎正次 ブックローン出版 1990年) 「ある国に、いねむりばかりしている月がいました。 昼はもちろんのこと、 夜になってもいねむりをしているものですから、 おかげで、この国の夜はまっくらです。」 好きな絵本を挙げろと言われたら、あまりに多過ぎて紹介しきれないけれども、「いねむりのすきな月」は、その画の美しさから、設定の自由さから、展開のチャーミ…
当番ノート 第30期
部屋に流れる音楽、テレビをつける習慣がない私にとってそれがなくては落ち着かない。 インテリアがキャンバスに描かれた静物画だとしたらそこに流れる音楽は額縁のようだと思う。 好きな音楽があると部屋は一層私のものらしくなるので、ふっと心ほどけるのがわかる。 ただいま。帰ってきたな、灯りの点いた部屋に緩んだ気持ちと疲労が同じ分だけ広がっていく。 随分長く、それで十分に楽しんでいたし満足していたはずだった。…
当番ノート 第30期
僕が大学に入学したのは2000年 26歳の時 都内の夜学、国文科 授業はいつも夕方6時からはじまり、終わるのは9時20分 帰宅するのは11時を越えていた。 昼間は大学の近所にある出版社で働き 仕事のない日にはカメラを持って鎌倉に出かけては、古都の風情を写真に撮ることをたのしんでいた。 鎌倉を歩いていると、所々で古典とゆかりある地にたどり着く 月影ヶ谷を歩くと阿仏尼邸跡 極楽寺坂の切り通しを歩けば、…