長期滞在者
やめたやめた、こんなものいくつも持っててもしょうがないんだから、もうネットオークションや蚤の市を漁ったりするのはやめたやめた、と何度思ったかわからないが、ついつい再燃してしまうのがカメラ収集癖である。そもそもぼくの人生は、初めて打ったパチンコでいきなり12万円も勝ってしまうとか、初めてやった空中ブランコで見よう見まねで中級者の技を繰り出してしまい、ジーニアスが現れたとその時一瞬だけ騒がれ、本人もそ…
当番ノート 第17期
みなさん今晩は。妄想J-POPのお時間です。 この妄想J-POPは私typhoon soupの妄想の世界で作られたお話です。 ご紹介する全てはフィクションですので、みなさんも思いっきり妄想してください。 本日ご紹介するのは2003年発売、鈴木兄弟「希望への道」です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 兄 鈴木隆弘(ボーカル、ギター)弟 鈴木勇祐(ボーカル、ギター、ハーモニカ)のデュ…
長期滞在者
「おーい、スーパーヘックス、大きいヘックス、なみのヘックス、小さいヘックス。どのヘックスでもいいけど、いる?」(『ハロウィンにきえたねこ』より) 猫が1頭から3頭に増えたら、ここにもあそこにも猫猫猫だらけ、視線の先には必ず猫がいるような気がして仕方がない。誰かが常にうろうろし、私の視野の右から現れ左へ消えたかと思うとと突如下から現れ上へと飛び去る。珍しくいないな、と思う時には振り向くと、決まって3…
当番ノート 第17期
世界の片隅の扉の向こうに、その町があり、そのサーカス団がある。 ”ひよこを導くサーカス団” 住所:ツバメ町 W地区 蜜の小路 サーカス団長はこう語る——— 「ひよこがニワトリになる瞬間を、知っているかね」 そう問われ、イエスと答えられる客は1パーセントにも満たないのだという。 1. 人間の赤ん坊の手足がじわじわと大きくなっていくみたいに、なんとなくいつの間にか成長している。 2. 満月の…
長期滞在者
世の中はすべて「えん」で結ばれている。望むとも、望まざるとも、出会うときには出会う。人の意思通りにはならない「えん」が今をつくって、そして未来の土台になっていく。今のパートナーだって、そして今の仕事だって「えん」のなせる技で出会ったもの。不思議だとは思うけれど、ここ最近、結びつきの妙を感じている。 思えば、今の仕事についたのも、必然だったのかもしれない。実家の山の草木をかきわけ、ある特定の植物を採…
当番ノート 第17期
スティーブ・ジョブズの伝記は、とても面白かった本のひとつだ。しかしこの本はただ彼の人が、素晴らしい会社を作り、新しい製品を生み出したから面白いというわけではない。彼の人が、様々な人と出会い、その中で成長していくそのあり方が面白い要因だろう。 彼は、大学時代にカリスマだったわけではなく、カリスマ的な人物から何かを学ぼうとした。あるいは、起業した後で、父親像を投影した人物からビジネスマインドを学んだ。…
当番ノート 第17期
気持ちがいいので、よくマルをなでます。 疲れているときは特になでたくなります。 マルをなでると疲労が軽減されて気持ちがとても楽になるからです。 「しんどいなぁ」と言いながら、マルの背中をなでていると、言葉と一緒にしんどいのも消えていく。 そんな気がして、何度も何度もなでてしまいます。マルは静かになでられるままです。 河原の石みたいに、摩擦でマルも小さく丸くなっていくんじゃないかと思うほど、なでます…
当番ノート 第17期
つわりの激しい時期、ツマはよく立ちくらみを起こした。 身体に大きな変化が起きている上に、食欲もいつもより少ない。無理して食べても吐いてしまうのだから、立ちくらみも起きるだろう。 その日はツマと一緒に検診のために病院に向かっていた。 病院のすぐ近くの、横断歩道でのことだ。近くには信号はないこと、向かってくる車がいないことを確認して渡り始めた。途中で足を止めたりすることはなかったが、体調の悪いツマはい…
当番ノート 第17期
みなさん今晩は。妄想J-POPのお時間です。 この妄想J-POPは私typhoon soupの妄想の世界で作られたお話です。 ご紹介する全てはフィクションですので、みなさんも思いっきり妄想してください。 本日ご紹介するのは1996年発売、joinの「Feel true your beat」です。 ———————…
当番ノート 第17期
世界の片隅の扉の向こうに、その町があり、その耳飾りがある。 ”うさぎの耳飾り屋” 住所:ツバメ町 O地区 栞の小路 店主はこう語る——— 「貴方が眠っている間、貴方の耳は働いていると思いますか? それとも一緒に休んでいると思いますか? どちらにせよ、貴方が眠っている間も、世界は一時停止しているわけじゃない。止まることなく動き続ける世界の中で、全てを聴いている者もいますよ、ほら———」 籐…
当番ノート 第17期
僕は子どもの頃、作家になりたいなら辞書を引きなさいと言われていた。 持ち前の親切心でアドバイスをしてくれたのだろう。でも楽しく本を読んでいて、その流れを味わっている時には、とても辞書なんて引けないし、引きたくない。それが、子どもの頃、僕が辞書を引かなかった後付けの理由だ。しかし誰かが何かをしたくないという時には、それなりの理由が隠されているのかもしれない。 辞書を引かずに文章を読み続けて育つと、確…