当番ノート 第5期
朝起きると、携帯電話の電源が落ちていた。 充電切れ。 実家に泊まった夜。 久しぶりに祖母の夢を見た。 前回のコラムにも書いた、本通り沿いにあったお米屋さんが舞台だ。 店の奥にある、真っすぐで薄暗く、長い階段を上がると、そこはお米屋さんの二階。 長屋のような造りで、3つの和室が続いていた。 夢の中では、私は幼き子供。 きっとそれが祖母に見つかれば、厳しく叱られるだろう。 そのことを自分がわかっていた…
スタッフの部屋
「支援という仕事をください。」 宮城県気仙沼市から「復興印刷隊」を立ち上げた有限会社 阿部印刷さんのサイトにこう書いてあります。 ここを知ったのは、アパートメントにコラムを寄せてくださったフリーランスライターの畠山理仁さんのtwitterからでした。 2011年3月11日、気仙沼市にかまえる会社で被災した阿部印刷の阿部孝市さんは、その会社に関わる命綱すべてを津波で失いました。 + 「津波は1階事務…
当番ノート 第5期
先日、久しぶりに007の新作を劇場で観た。 シナリオのB級さも含めてかなり堪能。 ダニエル・クレイグのちょっとくたびれた感じのジェイムス・ボンドは結構好きだ。 ハビエル・バルデムの怪演というか名演が素晴らしい。 アデルの主題歌とオープニング映像はセクシーで秀逸。 音楽や衣装、その他エキストラに至までディテールが徹底して作る込まれている点、 その場面、国柄にあわせた、というか、場面の個性を引き込むよ…
当番ノート 第5期
結局のところ 写真を通して 「君たちはつながっているよ」 と誰かに認めてほしいのかもしれない。 「君たちは楽しそうだよ」 「君たちは似ているよ」 「君たちは一緒にいていいんだよ」 「君たちはつながっているよ」 (写真:2011年12月 城崎温泉)
当番ノート 第5期
加齢臭と哀愁と 人生に対するある種のきっぱりとした諦めと 昨日飲んだ酒が抜けないあの口臭 長年着込んだ革の上着 箪笥から引っ張りだした一張羅 見比べて着るはやはりいつもの革の上着 くたくただが気に入っているのだ この人生を 風呂敷に包んだ女房を 質屋に入れて預かり賃は宵の酒 スルメにありついたと一息つけば とっくの昔に酒がない 預けるものがもうないが 気に入っているのだ この人生を
当番ノート 第5期
「青森」より 2005 「青森」より 2005 2004年から2005年にかけて青森県八戸市にアパートを借りて住んでいた事がありました。直前までメンバーとして活動していた東京、四谷にあるGallery Niepceでの活動を終え、新たなテーマの模索と作品制作のため拠点を移す事にしました。他にもやはり様々な理由はありましたが、北の地へ向かう事に何かしらの希望を持っていた事は確かな気がします。実際に八…
当番ノート 第5期
・・・・。 ・・・・・。 ・・・。 ・・・。 2012/11/16 ・・・・。 。 2009/8/18 + A woman in the picture is my own. + 誰かが、わかってくれるとか、そうは思わないけれど。 賭けのような気持ちで鳥かごを開け放つ。 ほんとうのことでは伝えられない事を伝えるための嘘のことを、人は許してくれるかどうかわからないけれど。 + 来週の最後の回に、改め…
当番ノート 第5期
あじさいを好きだと気づいたこの夏。 詳しいわけでもなく、ただ好きで。 この秋に撮ったあじさいが、 枯れてるというより、咲いてる途中、 まだこれから咲き誇るのではないかと。 そう思えた実家の脇に咲く、あじさい。 彼岸花。 娘と一緒に自宅のそばのお寺に行った時に。 彼岸花。 学校の帰り道に川の土手にたくさん咲いていた。 娘もこの秋、一本道の通学路で川の向こうにこの赤い花を感じながら、 学校に通っていた…
当番ノート 第5期
さっき、蚤の市での買い物の帰り道、トラムに乗るべくプラットフォームでまっていると、 電光掲示板に、2分後に一本、そのさらに2分後にもう一本、ぼくが乗ろうとしている路線のトラムが到着する、と表示されていた。 水曜日、ベルギーでは主な学校が昼に終わるので、昼過ぎになるとバスやトラムはかなり混雑するのだが、 案の定、最初に到着したトラムはぎっしり満員。そこにさらに多くの乗客が乗り込んでいくのを見て、次を…
当番ノート 第5期
今週は水曜日、バタバタしてるんで、今のうちに更新しとこ。 今日は月曜日の深夜。 野暮用ついでに、ここ何日か高田渡を聴き返しているけど、やっぱこの人は「FISHIN’ ON SUNDAY」以降のバンド時代が一番おもしろいや。 「FISHIN’ ON SUNDAY」「バーボンストリート・ブルース」、「渡」にしてもそうだけど、 僕にとって高田渡ってフォークシンガーというよりバンド…
当番ノート 第5期
秋の淡い空の日に 水色のワンピースを着ていたのは 偶然かもしれないし 何か意味があることだったのかもしれない。 僕は無意識のうちに この場所で写真を撮りたいと思ったのだろうけど もしかしたら 空の色と秋乃の色を重ね合わせていたのかもしれない。 写真を見たとき 秋乃がこの空から現れたように感じた。 同時に また空の中へ消えていってしまうような感じがして 少し切なかった。 (写真:2012年9月 江ノ…