当番ノート 第43期
記事を書いてから寝たと思ったら夢だった、そにっくなーす a.k.a.ひのはらみめいです。 みなさんいかがお過ごしでしょうか。 花粉の時期に役に立つグッズの一つであるマスクとかありますけども、マスクについての医療パロディ記事を以前書いたのでそれを載せておきます。暇つぶしにどうぞ。 http://kuzu-tsuu.hatenablog.com/entry/2015/11/22/210000 さて、き…
当番ノート 第43期
今回は、吹奏楽についてふれてみたいと思う。 私が吹奏楽と出会ったのは、中学1年生の頃。 幼少期から父と行くプロ野球観戦が大好きで、父に肩車をしてもらって後楽園球場に巨人戦を見に行った。父は根っからの野球好きで、休日は草野球や少年野球の代表などをやっていた。家には野球の試合の際に使われるスコアブックがいくつも置いてあり、玄関にはゴルフバッグとともに野球バッグもでかでかと並び、当時子どもであった私には…
当番ノート 第43期
15 簡単で典型的で消費主義 さて、そろそろ私たちはアパートに帰ろう。私たちは近代という革命が、私たちのアパートから一体なにを喪失させたのか考えてきた。愛と友情、家族と戦争、芸術と無、それらが森羅万象から取り除かれた時、私たちの前には便利な世界が広がっている。そうなった時、私たちはいかにして愛情を示すだろう。かわいさ、や、ときめき、が世界を豊かにする時、そこで失われるものは何だろう。それは、ある固…
Do farmers in the dark
表題:あがががが、僕は柔らかくて固い膜みたいなのを突き破ってすごく寂しいところに出た。でも突き出る前の場所も寂しかったよ。 (イケてる山や草や池、構造物は、描けない。イケてなくてもせめて上手ならいいのに。みんなは凄くかっこよくてイケてる独創的な山や草や池などを書いている。自分はテクと、心根が無いんだ。来年くらいには状況は改善されていると思う) こんばんは!今月こそは本当に漫画の続きを…
長期滞在者
一人暮らしをしていた頃、インフルエンザにかかったことがあった。コンビニで大量の食糧を買い込んだので、薬を貰ったあとは特に困ることもなかった。ただ、一人でなんとかしてしまえるということは、それはそれで孤独なのかもしれないとも思った。 もちろん、誰かと暮らしているからといって、全く孤独ではないということではないのだけれど。 温かい雨が降るようになり、少しずつ物事の流れが変わっていくのを感じる。絹江ちゃ…
それをエンジェルと呼んだ、彼女たち。
私が小学生のときに道端で出会っているから、姉さんとの友だち歴はもう20年近くなる。親子ほど年の離れた私たちが「友だち」というと周りの人たちは少し意外そうな顔をする。ほかにちょうどいい言葉が見当たらないのだ。会話をしているときの調子は友だちに見えるだろうし、一緒に出かける姿は親子にしか見えないかもしれない。今ではどちらもしっくりきてしまう。 私たちの最初の共通点は、ほぼ同時期に、同じペットショップで…
当番ノート 第43期
ジョン・ロールズという政治哲学者は、ソクラテスを引用しながら人間の動機の在り方について説明した。 人間は、一般に自分の能力を行使することを楽しむ。このとき、その能力がより高次で複雑になればなるほど、その楽しみが大きくなる。 でも、どんな人間でも、その潜在的な能力や成功は、一人の人生の中で表現できるものをはるかに超えている。大きな楽しみをもたらすような高次で複雑な活動のうち、一人の人間がすべてをやり…
当番ノート 第43期
どうもこんにちは。 そにっくなーす a.k.a.ひのはらみめいです。 ツイッター上にて、連載でどんなのよみたいですかーって聞いてみたら、 1.現象学的精神医学 2.私のメンヘラエピソード 3.詩を書くときのこと 4.きょうのそに村さん の4択のうち、『きょうのそに村さん』がなぜかいちばん得票数が多かったので、そにっくなーす版『きょうの猫村さん』的な記事を書こうと思います。 通勤中や通学中の暇つぶし…
当番ノート 第43期
2019年2月末より、ハンガリーの首都・ブダペストにあるエルテ大学*で、「日本の歌を歌うサークル」が始まった。ブダペストにはエルテ大学とカーロリ大学に日本学科があり、日本語を学ぶハンガリー人学生が少なくない*。ハンガリーで日本の歌を歌うきっかけを作ってくださったのは、カーロリ大学*の後藤先生であったが、今回はエルテ大学の日本学科に勤める内川先生から、このサークルの歌の指導の依頼を頂戴し、昨年から少…
当番ノート 第43期
13 グッドバイ 人々が芸術に取り組む時「芸術なんて無い」ということを誰もが一度は思う。しかし、そこで逆説を使い続けることだけが私たちに芸術を続けさせる。それは森羅万象から疎外され、神にも野獣にもなれなかった者たちの、仕方のない逆説である。この美学が近代によって達成された時、それは「別れ」として起こった。さようならだけが人生だとすれば、しかし人間が生まれるのは死ぬためでなく、始めるためであると返す…
長期滞在者
先月2月4日、経済学者で補完通貨専門家(本人はMonetary architectという呼び方を好んでいた)である ベルナール・リエター氏(日本ではベルナルドと表記することが多いらしい)の訃報が届いた。 ぼくが約8年前に東日本大震災被災地を訪れた後に、 地域通貨についての話を聞きたくて、 彼のブリュッセルのマンションを訪れて以降、 何度か会ってお金についての個人講義をしていただき、 さらには彼の著…
当番ノート 第43期
上京して一軒目の家に住んでいたときのことである。ネットで流れてくる各大学のミス・ミスターコンテストの投稿を何となく見ていると、面白そうなミスター候補が目に留まった。その人のホームに飛んでみると、絵も描く人らしい。音楽も詳しいみたい。美術史専攻だし、面白そう。私は高校生のときは美学を専攻したいと思っていたので、そういう人たちには何となく憧れがある。 たまたま、彼の大学のキャンパスが当時…