四万八千円

第5期(2012年10月-11月)

最近、靴というのはめちゃくちゃ奥が深いなあ…と思っている。
あと最近、こういう、ほら糸井重里みたいなこういう改行の文章。
この改行技をマスターしようと思っている。
だってさ、こっちの方が絶対に経済的だよ。あと、読みやすいしね。
アパートメントの原稿料は一行千円だっけ。ほら、これだけで五千円。
もう六千円か。儲かるなー。

それで靴、に話は戻るんだけど。
糸井重里みたいな極悪人だとさ、こういうフヌケた文章書くのにも、
何のとまどいもないと思うんだよね。
でも僕はまだ…ちょっと、恥ずかしいな。
魂売ったみたいな感じ?するやん?
でもそこを吹っ切らないと、テッペンは取れないよね。一万二千円。

靴に話を戻します。
僕は普段、基本的にはあまり靴を履かないというか、
サンダルで年中過ごしている。それで、長時間歩く。
靴を探すのって面倒なんですよ。なかなか自分の足に合う物がないから。
この文章(改行スタイル)もほら、履き慣れない靴を履いているみたいな。
そういうぎこちなさを感じていて、一万八千円。

まあこの文章みたいな(履き慣れない)靴を履くくらいなら
サンダルの方が楽でいいや、と思って。
だからサンダルで過ごして三十六年、原稿料は今のところ二万一千円か、
それでね、それでですね、この前から書いてるけど最近、ずっとジムに行ってるから。
ランニングマシーンと友達なんだよ。俺は最近。
サンダルで走れないよね。だからABCマートに行ったんだ。

ABCマートっていうのは靴屋のヨドバシ(カメラ)みたいな所があるね。
それぞれのメーカー推しの店員さんがいて、
店員によって言う事がぜんぜん違うんだよ。でもさ、
いろいろ足を見てもらったり、話を聞かせてもらったりして、
ある店員さんが持ってきたニューバランスのM884ってモデル。
履いてびっくりしたよ。これは靴のテッペンじゃねーか。

【足にあった靴を見つけるには – リーガルコーポレーション】

ここにも書いてあるけど、足っていうのは長さだけじゃなくって、
もっと立体でとらえて、その上で靴選びをしないと駄目だ、て言われたね。
これだけじらしてニューバランスかよって思う人もいるかもしれない。
でもセニョール、俺の足にM884がピッタリ吸い込まれていった日の衝撃を聞いて欲しいんです。
地の果てまで走れそうな気がしたんだよね。
三万六千円。

それ以来「靴というのはめちゃくちゃ奥が深いぞ…」と思いながら過ごしていて、
今週からはM884に加えて、アディピュア(アディダス)っていう靴も履いてるんだよ。
いま、靴の事ばっかり考えてるから。ちょっとした靴評論家みたいになってるよ。
正確に言うと、靴と優希まことの事ばっかり考えてる。
だから、靴と優希まことについてわからない事があれば、質問してくれてもいいです。
おすすめ?やっぱこのタイミングだと「スポーツジムの女」かなあ。

見た事ある人ならわかると思うけど、
あの作品を見て以来、ランニングマシーンを使ってるとさ、
無機質なゴム路面のむこうに、優木まことさんが座っている気がするんだ。
だから俺はいつも勃起してる。
どこまでも走れそうなM884と、勃起したチンチンと、マシーンの先にいる優希まことさん。
この三点をよぎる円はこよなき愛だね。