しめっぽい話

第6期(2012年12月-2013年1月)


この赤ちゃん猫の名前はピー助。通称ピーちゃんです。
ピーちゃんの写真は私のiPhoneに入っている数枚しかありません。
死んでしまうなんて夢にも思っていなかったからです。

出だしから暗くって申し訳ないのですが、今回はこのピーちゃんの話をさせて下さい。

妹が帰り道でピーちゃんを拾って来たのが、今から3ヶ月程前の9月20日。
帰宅途中に子猫の鳴き声に気づいて、よく見てみるとそこには目も開いていないへその緒もついたままの赤ちゃん猫。
あたりを見渡しても親猫の存在は見当たらず。真っ暗な道ですぐそばには道路。9月はもう肌寒くって、このまま放っておく事もできずに持ち帰って来てしまった、という妹。

我が家にはもうすでにミュウという猫が一匹いる事、ピーちゃんがあまりにも小さすぎる事から、母は飼う事を断固拒否。(しかもミュウもピーちゃんを拒絶しまくり。笑)
しかし私と妹はピーちゃんの可愛さにすでにメロメロで飼う気満々。
とりあえずピーちゃんがもう少し大きくなるまでは「保護」することにして、ある程度大きくなったら里親を探そうという事になりました。

しかし赤ちゃん猫の世話は本当に大変です。
ネットで色々調べた所、ピーちゃんはおそらく生後1週間もたっていないような子で、自力でミルクを飲む事も排泄も出来ず。
きっちり二時間おきにピーピー泣いてはごくごくミルクを飲んで、おしっこして。
その姿はまさに地上に舞い降りた天使(エンジェル)。
だけど、エンジェルってば夜中だろうが早朝だろうがピーピー泣く。
子育てってこんな感じかしら・・・と若干げんなりしつつも、なんとか面倒を見ておりました。

そうなると当然愛着が湧いてくるわけで。
元から飼う気満々だった私と妹に加えて、「あんたたちヘタすぎ!」とか言いながら、母までミルクをあげだす始末。しかも上手。さすが母!

ピーピー泣いて、ごくごくミルク飲んで、おしっこして、寝る。
順調に育っているようにみえるピーちゃん。5日目にはへその緒もとれました。可愛すぎる!

もうここまでくるとみんなピーちゃんを手放す気はなく。
ピーピー泣くからピー助だね、ピーちゃんて呼ぼう、なんて話していて。

 

ピーちゃんが我が家にきてちょうど一週間たったその日。
いつも通り会社からすっとんで帰ってきたら、ピーちゃんはお腹を下してしまっていました。
少し様子を見て、明日いちおう病院に連れて行こう、
いつも通りピーちゃんにミルクをあげて、寝かせておきました。
だけど二時間たっても三時間たっても、ピーちゃんはいつものようにピーピー泣かず。

気づいた時にはぐったりしてしまっていました。
ピーちゃんが死んじゃいそう…妹がそう言ったあたりから、涙がぽろぽろ止まらなくなってしまった。
もうその時には12時まわってたけれど、動物病院に連れて行きました。
診察台におかれたピーちゃんの小ささにまた涙した。
赤ちゃん猫は小さすぎて出来る治療というのがあまりないようで、
注射を打ってもらって、出来るだけ暖めてあげて家に帰りました。

ちょっと前までうるさいくらい泣いていたピーちゃんが、私の手のひらの中で今にも死んでしまいそう。
必死に暖めながら「お願いだから死なないで!お願いお願いお願い!」神様だか何にだか分からないけれど、ひたすらお願いしました。
だけど、家に着いてから一時間程して、ピーちゃんは私の手の中で死んでしまいました。

ピーちゃんの死は私にとって久しぶりに感じた「身近な死」でした。
しばらくそういった出来事を体験していなかった私は、死に関して少し鈍感になっていたのかもしれない。
私はこういった気持ちをうまく言葉に表す事が出来ないのですが、久しぶりに体験した死は、ただただ悲しくて辛くて。
ピーちゃんが死んでしまってからしばらくは、仕事中だろうが何だろうが、勝手に涙がぽろぽろ出てくるもんだから大変でした。

「ピーちゃんはきっと幸せだったよ」友達もそう言って励ましてくれました。
自分を責めたり後悔しても、もうどうしようもないのは分かっています。
それでもやっぱりそういった気持ちは自分の中に出てきてしまいます。

3ヶ月たった今でもピーちゃんの写真を見て、
もうこの子はいないんだなぁ
どうして死んじゃったんだろう
もっと大事にしてあげたかった
ずっと可愛がってあげたかった
大きくなるまで育ててあげたかった
そんな事を考えては喉の奥がぐっと痛くなります。

ピーちゃんが死んだ次の日にアマ○ンから哺乳瓶届いたのには、遅いわ!ってみんなで笑ったけど。
(それまではスポイトでミルクあげてました)

少したった頃には、妹と「子猫飼いたい」と母にねだったり、寝ている母の顔の横にさりげなく哺乳瓶置いて子猫飼いたいアピールしてみたり。笑
ちょっとふざけられる程には立ち直ったけれど、私も妹も本当は子猫が飼いたいんじゃなくて、ピーちゃんに戻って来てほしいんです。

たった一週間しか一緒にすごしていない、とっても小さな命。
そんな小さい命が消えただけでこんなに辛い。
改めて、死って嫌じゃ〜って思った。出来るだけ経験したくない。
あんな辛くて苦しくて悲しいの、もうこりごり。
でもそういった気持ちをいくつも抱えてみんな生きていくんですよね。
すごい。
ここまでダラダラと書いたけど、結局私はまだ気持ちの整理がついていないんだなぁ、ってことしか分からなかった。笑
文章書くのヘタで本当嫌になります。私のバカん。
 
 
 

それから一ヶ月程して。
年に一度あるイラストの展示会に参加しました。
私は、ほぺちゃんのそばに小さな猫を一匹足したイラストを3枚描きました。
タイトルは「いつも一緒」。
展示した時、少し気持ちが落ち着いた気がしました。