むかしちょっと書いた小説のこと

第6期(2012年12月-2013年1月)

むかしフィリップKディックとモンキーパンチとチャールズブコウスキーをミックスしたようなSFハードボイルドを書いて名だたるSF文学賞に応募したことがある。結果は落選だった。タイトルは”ディックマンブルース” いまでは不毛に時間を費やしてしまったなとちょっとした人生の汚点だか、当時はイケると思っていたから仕方が無い。長編だからここに掲載する訳にもいけれど、ざっと要約すると、、、

真夜中の衝突事故、燃え盛る車の中から這い出した主人公のモロに救い出されたジジイが言った「どうした、どこにやったんだ、股間のイチモツは?」偶然高名な整形外科医だったそのジジイに、モロはとっておきのバイオディックを移植される。それからというもの、モロは天の啓示に突き動かされるように世界へ旅立つ。旅先ではあらゆる種類の悪がそのバイオディックを狙ってモロに襲いかかる。なにやらそのバイオディックには、本来の使い方以外の秘密が隠されているらしい。旅費はすぐにそこをつき、モロはセックス産業を開業。一晩に50人の荒稼ぎ。そんなある夜、砂漠の入り口にかまえたモロのフラードームを一人の女が訪れる。そしてその女はモロを再起不能にまでいたぶり、そのバイオディックをもぎ取ろうと企むが、、、(自分で書いててアホらしくなってきたけど、ユーロアニメになったら結構面白そう)

盟友の襲撃によって一命とイチモツをとりとめたモロは、やがて仕組まれた記憶によってアビゲイルという女を愛し、オーストラリアの砂漠を彷徨うようになる。。。

その砂漠の奥には巨大なドームに囲まれた最終楽園があった。世界の純粋な再生を担う、バイオサイエンスのひとつの回答がそこにあった。

この小説のラストは確か、、、巨大ドームでの激戦の末にモロのバイオディックがロケットのように飛んでいったのか、それとも愛にあふれたアビゲイルとのセックスによって何かが生まれたのか、、、本当に忘れてしまった。でも最後のシーン、通りで弦のそろわないギターを抱えた男がこう唄う。

♬ ディックマンブルース 今日も荒野を彷徨う あいつのXXXを想って
  ディックマンブルース 愛が探し出した 黄昏時のおもちゃ
  ディックマンブルース あいつの目の前で 飲み干した悲しみの涙
  明日は来ない 奴は死んだ もう聴こえない やつは歌わない