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2F/当番ノート

適切なお節介は伝染する

当番ノート 第34期

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適切なお節介は伝染する

 私は根っからの“お節介”だと思っています。幼い頃から基本まわりにお節介な人が多く、お節介の良さと危うさが大好きで、DNAにすり込まれているんじゃないかと思う程です。道に迷っていそうな人を見たら目で追い、目が合ったらすぐ声かけちゃうくらいお節介な感じです。聞こえが良く言うと、困った人を見ると放っておけない性格。首突っ込みたがりと思う人もいるかもしれませんが・・・

 そんな私が行う子育て向けの、チョコットお節介は百花園に来る妊婦さん(近所に産婦人科があるので時間つぶししてる方)に“妊娠期間中に近くの赤ちゃんOKなお店に通ってみる”をお勧めする事です。
 初めての妊娠でまわりに頼れる人が少ない、旦那さんは仕事が忙しく帰りが遅い、産休入ったりして暇だしネットの書き込みを読みあさり、どれが良いのかわからなくなってくる。。。こんな妊婦さん以外に多いですよね?もちろん、私が声をかけた方が皆そうとはもちろん限りませんが・・・

 ーココでちょっと想像してみてくださいー
 そんな妊婦さんが一人で動けるうちに近くの赤ちゃんOKなお店に通ってみる。妊婦さんを見た店主やお客さんは、大概声をかけてきてくれます、一人で居たら尚更です。そうすると、結構いろんな情報が貰えます。だって、ちょっと前まで自分が妊婦の立場だったり、子育て経験をしているんだから、元妊婦の先輩としてお得情報言いたくなりません?そういうお店に行って人から直接聞く“口コミ”は温かくて、ネットの口コミとは違う信頼感がわきます。
 そして、出産後に外に赤ちゃんと気晴らしにお散歩に出るとき、そのお店に寄れば皆が祝福をしてくれます。時間があれば、今の苦労や子供への不安も、先輩方に相談できます。この流れは絶対できます、だってお店の店主さんはそんなコミュニケーションをしたいために「赤ちゃんOK」を歌っているんですから。こう言った、気分転換は出産前にも産後にも、両親の大切な心の回復に繋がると思うのです。
 そして、そんなお店に通い続けていたら自分も近い将来新しく来た妊婦さんに、自分に役立った“口コミ”を言っているかもしれません。
ー一人になりがちな、新米ママさんに他人のお節介って良い気晴らしになりそうだと思えませんか?ー

 上のどこにお節介があったか良く判らない方いらっしゃいますか?それは“口コミ”です。自分が良いって思った商品は友人知人に勧めたくなりますよね?そして、その商品が良かったら、自分もまたまわりに進めたくなりませんか?この流れはお節介と同じだと思うんです。
自分が良いと思うからこそ進める
自分の時はこれが役に立ったからお勧めだよ!
これが今のあの人に必要なんじゃ無いかな。。。
そして、こういったお節介が相手に合致し、喜ばれた時に感じる自分の感覚。これって癖になる喜びだと思うのです。

 しかし、「お節介」推奨派な私ですが、お節介はなかなか難しいと思も思うのです。適したお節介は相手に対して「利になる情報」になりますが、過剰だったり関係なかったりすると自分に「疎まれ」の評価が下されます。個人のプライバシーがものすごく重視されている現代に、過剰なお節介は“プライバシーの侵害”となる可能性もあるからです。
 でも、自分がしてもらって嬉しかったから[私もコレを知らせたい♪]と気軽に思える変化が連鎖すれば、地域に軽いお節介が増えて、子育て情報や住まいの情報、他人と関わらない無機質な地域空気が減っていくかなぁと思うんです。

 さて、私がこんなお店での出来事を、現実の様に妄想できる理由は、この地域にこう言ったお店が多いから出来るのです。
 前回最後に書いた、墨田の子育てNPOで活動している“姉さん”が本業として経営している食堂は正に上記の“お節介な人がいるお店”なんです。妊婦さん・子育てママさんだけでなく、一人暮らしの若者も高齢者の方も通っています。墨田の近くにお住いで興味が湧いた方、是非覗いてみて下さい。ご飯はもちろん美味しいです!!!そして、家に帰ったような空気感があるお店です(※家に帰った様な空気感のお店は、だいたい何処も感じる気がしますが…)
 墨田の近くじゃない妊婦さんは、ぜひ自分の住んでる街にある赤ちゃんOKのお店や、行政の行ってる地域施設に通ってみて顔見知りを作ってみてはどうでしょう?子育ては一人で全部こなす事はかなりハードだと思います。出産前に街に顔見知りを作っておいたら、重複しますが、産後街で出会った時に赤ちゃんを迎えた喜びを分かちあえるはずです。コレって本当に心強い栄養になると思うんです。
 お節介が伝染して、気軽に行える人が増えると、楽しく子育てしやすい街になりそうな気がしませんか?

 こんな事を想像したり、少しづつ行動するきっかけとヒントをくれたのも、姉さんのNPOを手伝う様になったからです。そして、最近私は子育て支援のシステムでコレが日本に取り入れられたら、日本人は今よりもっと子供を育てやすくなるんじゃないか?と思う物と出会いました。
このシステムの話しはまた次回
あ!私のこの拙いブログもあと2回です。読んでくださっている皆さま本当に有り難うございます。

*百花園イベント情報*
9月17日から“萩まつり”が始まります、百花園の萩のトンネルは可愛く幻想的ですので、お時間有りましたら是非おいで下さい。終末は来園者の方が増えますので、平日動ける方は平日がお勧めです。終末は萩を見るより人を見る事になるかもしれません・・・
http://www.metro.tokyo.jp/INET/EVENT/2016/06/21q6r100.htm

10月3・4・5日は“月見の会”夜20時30分まで開園して、中秋の名月を味わえます。茶亭さはら ではビール・焼き鳥等の軽食も販売いたします。お時間有りましたこちらもぜひお勧めです。
http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/info032.html

*私の姉さんが経営している“二階の食堂kanegafuchi”はコチラ。店主が気合い入れてオムツ替え台を本格的な物入れているお店です。
http://2f-shokudo.com/about/

まどか

まどか

東東京にある、よく言う下町在住です。生まれも育ちも墨田区東向島。二十歳から実家を出て
大田区→スイス→白金
と移動して二八歳くらいから墨田に戻ってきました。今は家業のお土産物屋をしながら、墨田の飲み仲間とゆるゆるとでも濃密に地域の事やら、子育ての事やら(私は子無し)数ある土地で墨田区を選んでくれた人達が少しでも楽しく生活できれば良いかなぁ~と思いながら動いています。

Reviewed by
猫田 耳子

もしかしたら、この世に存在する愛の総数が一定なのではと思うときが偶にあって、
ならばなるべくひとつの愛を使いまわせたら良いなと思う。

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