1/16 無題 かおりさま

管理人室の往復書簡

かおちゃんや。
こんにちは。
アパートメントの寅さんこと、はるえです。

いやほんとに書けなかったね。

最後に書いたのはいつぐらい前かなといま確認したら。去年の5月。9ヶ月。半年くらいかとばかり思っていた。

かおちゃん、年があけて今日は、1月16日だ。
そう、わたしたちが東京のカフェで会った日だ。アパートメントをつくろうとなった日だ。

記念日関係、自分の恋人の誕生日や別れた日とかおいっこの誕生日、高校を卒業した年、とにかく日付に関するものを覚えるのがとにかく苦手なわたしが今日を覚えていられたのは、アパートメントのすべてに今日の日付に関わるものが含まれていたから。

立ち上げた日はもうすこし先になるけども、わたしたちは1年が過ぎたね。

みんなに
これからもよろしくね。寅さんだけど帰るところがあるってコトに甘えちゃいけないよね。
ちょっと反省してます。いや、かなり。ほんとに。

さて。先日韓国に行ってきました。

年末に怒涛の日々があって、それをすこし引きずりつつよれよれで飛行機に乗り、着いたその地はマイナス11度の寒い土地でした。
雪が残っているのに乾燥していて、紙切れみたいな空気だった。

わたしが歩いた韓国はとてもソウルフルで、あかりがまぶしくて、おんなのひとが、とくにおばちゃん達が、とにかくよく働いていた。
ひとりで夜中や早朝の街を散策するのがすごく楽しかった。

芝居は舞台裏が楽しい。
バーが終わった後の、空気が程よくだらしなく、抜けた感じがすきでね。
それと一緒で、知らない土地の、始まる前と終わった後を見るのは楽しかった。

ごみを拾いながら、マックの袋の中に余ったバーガーを食べちゃうひとや
早朝のスープ屋(美味しくて安かった!)で、ものすごくつっけんどんに接客する、でもすっごくパワフルなおばちゃんとか
しわしわになったオレンジを積んで売る八百屋さんとか

がやがやしたものは苦手でね最近。
そういう、ぽつんとしたものに、どうしても目がいくんだよ。

最後の夜に、もう今夜は寝ないで過ごそう!歩けるところまで歩こう!とか決意したのにまちがって飲みすぎちゃってさ。
ぼんやりしたあたまで、上を見たら「think NEXT」て書いてあった。

もうなんか啓示っていうか、今のわたしの状況と妙に重なって「ですよねー」て酔いながらつぶやきながら写真を撮った。
朝起きて、部屋抜け出して酒を覚ますのに「いつもの」(2.5日通っただけだけど)スープ屋に入ってスンドゥブを注文して。
帰り際、またくるね、て日本語で言ったら「アンニョン!」ておばちゃんが返してくれて、笑ってバイバイしたよ。

他愛もない話になりました。

白馬はどうだい。

雪が見たい。

いわき、ほんと降らないんだもん。

どさっと積もった雪が見たい。で、寒さの違いを味わって、また始まる前と終わった後の街が見たいよ。