Mais ou Menos #42 —裏でも表でもないわたしたちの往復書簡ー

Mais ou Menos

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DEAR ぴちゃん

今日も仕事でバタバタしているのに、英語の勉強お疲れ。さっき、いつものスタバの近くを救急車が走っていくのを見た。たぶん、私が通ってる病院に向かってたんだろうな。サイレンの音を聞いて、胸がバクバクしたよ。

ここしばらく体調がとても悪くて、日々心配かけてばかりだね。ポジティブでいられないことも多くて、Pには本当に申し訳ないと思いつつ、心から感謝しています。

さっき、帰りの電車の中で読んでいた本の一節があまりに胸にささって、ウルウルしてしまった。作家のElizabeth Gilbertの ” Big Magic ” という本なんだけれど、Liz(著者)の友人に、思いたったらすぐに体にタトゥーを入れる人がいるんだって。ある日、その人に対して、”どうしてそんなにカジュアルに、永遠にのこるタトゥーを入れられるの?”って質問したんだって。その回答を引用してみるから、英文で読んでみて。

“Oh, but you misunderstand! It’s not permanent. It’s just temporary.”
Confused, I asked, “You mean, all of your tattoos are temporary?”
She smiled and said, “ No, Liz. My tattoos are permanent, it’s just my body that’s temporary. So is yours. We’re only here in earth for a short while, so I decided a long time ago that I wanted to decorate myself as playfully as I can, while I still have time.”

意味わかった?Lizの友人は、生きてる間に有限な自分の肉体をできる限り、楽しく彩っていくことを決断したんだね。当たり前のことだし、もう語り尽くされてて陳腐ですらあるかもしれないけれど、日々肉体の有限性を感じながら生きてる今の私にとって、自分の肉体をここまでplayfullに”使う”ことができることの力強さを感じたの。

なにごとも捉え方次第で、ポジティブにもネガティブにもなれる。自分の身体の中で起きているいろんなことを、私はできるだけうまく乗りこなしたい。だって、わたしもPも、私たちの周りの人あらゆる人々や物事は有限で、テンポラリーで、人生はびっくりするくらい短いから。

お互い自分たちに厳しくしすぎることをやめて、もっと楽しんだ方が吉だと思ったり。本を読んだり、他の人の話を聞いたりしつつ、肩の力をもっと抜いていきたいな。だって、Why not? そんな思いでいます。

Maysa

Source:
Elizabeth Gilbert, BIG MAGIC Creative Living Beyond Fear ( Riverhead Books, New York, 2015) ※電子書籍版のため、ページ数は省略

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まちゃんへ

英語の勉強は、今の自分に1番必要な勉強だと思うから、しんどい時もあるけど、やってます。あと、何でもまちゃんに聞けるので、心強いし、楽しいし、それで頑張れる部分もあります。いつもありがとう。

まちゃんの体調に毎日変動があって、頭痛が続いたりしている様子を見ていると、自分は何か助けにならないと、と思う反面、何もできないもどかしさを感じたりしています。家のこととか、もっともっと率先してやらないとと思ってるんやけど、疲れてだらだらすることも多く、反省しています。

“肉体の有限性” まちゃんが病気と診断されてから、結構死を意識するようになった。2人でやりたいことを実現するために何ができるかを考えて、日々行動するようになった。そんなに先は長くない気がするので、今やれること、何でも挑戦しようと思う。
今思えば、まちゃんと日本以外の場所で生活したい、その思いだけが、自分の生きる原動力なのかもしれない。別に自分がしたいことなんて、そんなにないねん。実は。まちゃんといっしょにやりたいことが多くて、そっちを優先してる。自分がやりたいことは、まちゃんといっしょに何かやることやねん。

もっと人生を楽しみたいね。ゆっくりしたいし、頑張りたいし、遊びたいし、寝たいし……
色んな経験を2人でしていきたいです。

2018.4.11

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