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Mais ou Menos #68 —裏でも表でもないわたしたちの往復書簡—

Mais ou Menos


まちゃんへ

最近暑い日が増えてちょっとバテてしまう日もあるね。

体調を崩さないように、夏に向けて気をつけていきたい。

昨日は自分が思っていることをまちゃんに話せてよかったです。

言わないで我慢してたんやけど、やっぱり我慢していると、それが積み重なって結局イライラしてしまうんやったら、もっと早めに話したらよかったと思いました。

でも、なかなか言うのが面倒だったり、言うのも悪いかなと思ったりしていました。

2人でそれぞれの思うことを話しして、これから気をつけることや、どうすればお互いが過ごしやすくなるかなど考えられてよかったです。

自分たちはこういうふうに話し合えるから10年以上も一緒にいられるんやろうなと思った。

昨日はしんどかったけど、今日は落ち着いた気持ちで過ごせています。

一緒に生活していたら、それぞれの感情の変化や生活していく上でのぶつかり合いがあると思います。

そんなときに、これからも思ってることをお互い話して、2人が快適に生きていけたらなぁと思います。

最近2人とも、エクササイズしたり、語学の勉強したり、新しいことに挑戦しててすごい!!楽しく続けたいね。

2020.5.30

PQ


Pちゃん

今日はすごく良い天気。梅雨入り前の晴れって感じ。朝からずっとFKJの“10 YEARS AGO”を流してる。

先日は、久々にけんかしたね。(けんか、と呼ぶにはあまりに平和すぎる気もするけれど…)でも、「こうできたらもっと良いのに」ということについては我慢せず話し合っていこう。私も自分の行動が大事な人をイライラさせたり、我慢させてるのは嫌だから。私ももちろん、我慢せず相談したいし。(昔の)自分は、人間関係において、我慢ばかりしてたし、今でも割とそう。Pとは、我慢せず、相談しても大丈夫だっていう信頼があるから、健康的な人間関係を維持できてるんだと思う。家庭の外でも同じようにできたら、もっと生きやすくなるんだろうな…。

最近、本を読んで考えたこととか、たくさん聞いてくれて嬉しかった。マヤ先住民についての本を読んでるときに、アメリカでGeorge Floydさんの事件が起きて、すごくモヤモヤしたんよね。マヤ先住民と黒人問題(この言葉にも違和感があるけど…)は、別のものじゃなくて、つながってる。歴史の話じゃなくて、今の現実。これが、今年、コロナの流行のなかで起きているっていうのが、私には当然のことのように思えた。今、読みたい、知りたいと思ってたことも、考えるきっかけになってる。家の中だけでなく、外の世界 – 社会 – がもっともっと他者のことを受け入れるようになるには、一人一人が真に問題に向き合う必要があって、今の社会、今の日本でそれが可能なのか…?と思うと少し残念な気持ちになってしまう…。でも、あきらめたら、そこでおしまいだもんね…。頭と心を開いて、生きていきたいです。

今月も、健康に気をつけて生きようね。

Maysa

Maysa Tomikawa

Maysa Tomikawa

1986年ブラジル サンパウロ出身、東京在住。ブラジルと日本を行き来しながら生きる根無し草です。定住をこころから望む反面、実際には点々と拠点をかえています。一カ所に留まっていられないのかもしれません。

水を大量に飲んでしまう病気を患ってから、日々のwell-beingについて、考え続けています。

PQ

PQ

ゲームと映画が好きです。
国籍も性別もない。

Reviewed by
小沼 理

二人に考えや感覚の相違があって、それを話し合いで乗り越えたことがわかる、今回の往復書簡。マイザさんの手紙にはGeorge Floydさんの事件に端を発する(というか、本当はもっとずっと前からあった問題なのだけど)人種差別の問題について書かれていて、読みながら、どんな問題も二人のように穏やかに解決できたらいいのに、と思う。怒りは、悲しみが強ければ強いほど激しくなるのだと思います。だから、悲しみが大きくなって、取り返しがつかなくなる前に話し合いたい。私もつい我慢しがちだけど、せめて身近な人とくらいは。

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