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はてなとは、(丁寧につまずくための)小石なのか?

はてなを浮かべる

2-2
使わないって ほうっておくから 虫に食われてしまうのかな?
   
   
   
2-7
人に並んでいたいくせ、「ひとなみ」は嫌がるのか?
   
   
   
2-12
自覚してる道順ばかり なぞり直すのは永遠の謎?
   
   
   
1-1
放ったそばから変色していくみたいで だからもう黙っててもいい?
   
   
   
2-11
自分から溢れでるものに浸かり続けることは、やっぱり危険なんじゃないか?
(と同時に浸かりきっている人を妬む自分だってたしかに居るんだけど、これってなんなの?)
   
   
   
2-10
どう生きたってささくれはできるから 不安になることないよ そうでしょ?
   
   
   
2-3
なにかしらに貫かれていたいと、やっぱり思う 変かな?
   
      
   
2
顔だけ出して、それだけで、なんて分かりきった面してるんだ僕は?
   
   
   
2-9
はてなとは、(丁寧につまずくための)小石なのか?
   
   
   
2-8
世の中ずいぶんと収まっているものなんだね?
   
    
   
2-5
肘まで垂れるのを見守っていられる?
   
   
   
2-4
いつだって水面下では迫害されている?
   
   
   
2-6
刺さった針をぶら下げたまま 何が言いたくて目を見開いてる?
   
   
   
   
   
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【告知】
コミティア116にて頒布されます「漫画雑誌もしもし」に、
はてなにまつわる漫画14pを寄稿しています。

日時:   2016/5/5
場所:   コミティア116(東京ビックサイト)
スペース: U57a「漫画雑誌 もしもし」

当日会場には居る予定です。
原画販売などはございませんが、できればポストカードなど用意しようと思っています。
もしお越しになる方がいれば、お手にとっていただけると幸いです。

なにかお尋ねの際は、こちらまでどうぞ
   >つづきのはてな

わかばやしまりあ

わかばやしまりあ

描いたり食べたり生きたりしている

Reviewed by
さかいかさ

「師匠、凄い早さですね」
「ふむふむ、これはまた実に、実に。油断したら吹き飛ばされてしまいそうですね」
トマト師匠と弟子のタイポは、巨大赤ダニの背中にしがみついて旅に出た。
「タイポよ。こやつにひっついていれば、勝手にコンクリートの道を進んでくれるんだから贅沢も言えないさ」
「でも師匠、こいつさっきからジグザグジグザク動いて、進んでるのか戻っているのか、ちょっとわかりませんよ。ボクちょっと気持ち悪くなってきました」
「おまえもか。実はワシもさっきから胸の辺りがグルグルと渦巻いているようで、気分がよくない」
「師匠、降りましょう」
「そうじゃな。では、いちにのさんで一緒に手を離すとしよう。そら、いちにのさん!」
高速で動く赤ダニから手を離した二人は、いっせいに空へと投げ出された。
「師匠、これはこれでマズいことになりましたね」
「そうじゃな、ワシらだいぶ高いところにいるようじゃ」
「師匠、あれ!」
空の向こうの向こう、その先にとてつもなく大きくて美しい女の人が立っていた。飛び上がったトマト師匠とタイポにニッコリと微笑み、パチリとウインクをした。
その瞬間、二人のハートにハッキリと矢が刺さった。
「タイポよ、今、ばっちりと旅のゴールが見つかったぞ」
「師匠、ボクにもわかります」
「あの美しいミューズにワシらは会いにいくぞ」
「がってんです」
「では、さっそくこの空から脱出しよう」
「師匠、いったいどうするんですか?」
「ワシを誰だと思っておる。四千年続くはてな拳、その99代目奥義継承者じゃぞ。まあ、見ておれ」
トマト師匠は手を合わせ大きく息を吸い込む。顔がふくれ上がって大きくなった。
「はてな拳奥義!その二千とんで六十三!地面くるかこないか?」
トマト師匠は綱を引き寄せるような仕草をした。師匠が引き寄せれば引き寄せるほど、地面がふたりに近づいていく。
「ほら、くるか?こないか?くるか?こいこい地面こいこい」
「師匠、すごい!地面が近づいてきます」
あっという間に地面はすぐそばまでやってきて、二人はどかんと地面とくっついた。
「いたたたたた、師匠、ものすごく痛いです」
「あたたた、ちょっと勢い良く引き寄せすぎたかの」
「師匠、途中で思ったんですが、僕ら普通に落ちてませんでした?」
「何を言う、ワシが引き寄せていたんじゃ。地面がどんどん近づいてきたじゃろが」
「それを落ちてるって言いませんかね」
「なんだ君、師匠の言う事が信じられんというのかね」
「いや、そういうわけでは…すいません」
「わかればいい。ではタイポよ、ワシのミューズに会いに行こうかね」
「師匠、お言葉ですが、あの方はボクのミューズですよ」
「何を言うか、ワシのミューズだ」
「いや、ボクのミューズです」
「弟子のくせに生意気な、では競争じゃ。ミューズまで競争じゃ。ってどこ行った」
「師匠〜、先にいってますね〜」
「ぐ〜、はてな拳奥義!その千とんで二十五!限りなく歩いているように見える早足!」
「師匠、遅い遅い」
「ぐ〜」
二人の旅は始まったばかり。
まだまだ謎の多いはてな拳。その真価が現れた時、世界は大きく動きだすのだけれど、それはまた別の遠い話。

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